動画制作を依頼するときのチェックポイントは6つ。
企画〜撮影〜映像編集のそれぞれのポイントではありません。今回は、もっと別の方面から見たポイントです。ご紹介するのは、下記の6つです。
①金額
②品質
③実績
④納期
⑤担当者とのコミュケーション
⑥提案力
今回は、企業の『動画制作を依頼する担当者さん』が、失敗しない外注依頼をするため!に必要だと思われることを記載しました。
参考になると嬉しいです。

動画制作依頼のポイント①金額

最初に、動画制作の金額です。金額は、次の公式でほぼ決まります。
動画完成尺 ×動画表現 =予算
もちろん、企画〜撮影〜映像編集など、幅広い作成プロセスがあります。そのため、これが全てではありません。ですが、ほとんどの場合、あとはそれぞれの単価次第です。
❶動画制作依頼の金額相場
❷動画の完成尺別の金額相場
❸特殊効果や出演者でも変動あり
❶動画制作依頼の金額相場
会社やクリエイターによって変動があるものの、おおまかな相場は次のとおりです。
企業動画 | イベント動画 | 動画広告 | コンテンツ映像 |
30秒〜1分 | 撮影1日 | 30秒〜1分 | 短編|長編 |
30万円〜 | 20万円〜 | 100万円〜 | 数百万|1億円以上 |
予算の公式は、【動画完成尺 ×動画表現 =予算】。
そのため、企業動画やイベント動画、コンテンツ映像。などの目的、さらに動画の時間尺で、金額が変わっていくのが分かると思います。
❷動画の完成尺別の金額相場
完成尺が長いほど、予算が必要になるとお伝えしました。
じっさい、動画素材を作るために必要な撮影時間も長くなります。そしてもちろん、編集時間も長くなるから、です。
1分=1万円
1分=10万円
1分=6,000円〜
これにナレーション費や、撮影時にかかった実費の交通費などが作成費に加わります。
❸特殊効果や出演者でも変動あり
2Dアニメーションや3DCG、仮想空間編集などをどれくらい使うか?でも金額は変わります。
また、出演者が必要な場合。そのさいには、その人のギャラはもちろん、加えて、メイク代、衣装。などが必要になる場合もあります。
出演者がいる場合=ギャラ+メイク代+衣装代など

動画制作依頼のポイント②品質

品質は、クリエイターの得手不得手に拠るところが大きいです。
その会社や個人がどんな分野を得意としているのかを見極める必要があります。編集が得意なのか?撮影が得意なのか?企画から提案力があるのか?など、です。
❶映像クリエイターには得手不得手のジャンルがある
❷ポートフォリオで撮影編集スキルを確認する流れ
❸短い動画と長い動画でクリエイターの特徴をつかむ
❶映像クリエイターには得手不得手のジャンルがある
動画のジャンルは広いです。実写もアニメーションも3DCGもあります。
なんでもできるクリエイターもいますが、それは少数です。
YouTubeが多い
テレビ番組が多い
企業動画でもインタビューが多い
など、どんな動画を依頼するか?によって、クリエイターを見極める必要があります。

❷ポートフォリオで撮影編集スキルを確認する流れ
クリエイターを見極めるには、ポートフォリオを見ると手取り早いです。
前述したとおり、YouTube系が多いのか?など、一定の偏りがあるので、自分の目的に合った会社か?を確認しましょう。
ポートフォリオのチェックポイントは?
- 撮影が得意なクリエイター=ドローン撮影など映像が綺麗。でも内容が残る動画か?
- 動画はインタビューが多い=編集は得意だけど、台本作成が苦手な可能性はないか?
- フォントが安っぽい=有料フォントを使っている人の方が本気度が高い
- 編集技術=編集の演出力を確認
❸短い動画と長い動画でクリエイターの特徴をつかむ
ポートフォリオでは、短い動画と長い動画。両方を見ることで、クリエイターの特徴がつかみやすいです。
短い動画は、シーンの切り替えが早い編集です。そのため、パンチのある動画がほとんどです。YouTubeなどのSNS、または広告を思い浮かべると早いでしょう。
その一方で、長い動画は、しっかりと内容を伝えようとする傾向があります。そのため、構成がしっかりできる映像クリエイターには作れません。正直、見続けるのが苦痛になるかもしれません。
動画制作依頼のポイント③実績

前章の品質を裏付けるのが、このポイント。実績です。そのため、個人への依頼でも、会社への依頼でも同様です。この実績は大きなポイント。
この章で、見るべきは以下3つ、です。
❶大きな動画作成プロジェクトへの実績
❷受賞経験がある
❸完遂率が高い
❶大きな動画作成プロジェクトへの実績
もしも、大きな会社の動画作成プロジェクトへの参加実績があるなら、安心。なぜなら、それなりの仕事をしてきたという証拠だから。
やはり、大会社は、変な人には、動画制作を決して依頼しません。そのため、それだけでも安心感があります。
❷受賞経験がある
受賞経験も同じく、会社やクリエイターの大きな実績です。
特に、会社で、広告賞や、テレビ番組の賞など、メジャーなものであれば申し分なし。さらにいえば、複数回受賞していれば、単発で取った賞よりも価値があります。
たまたま取ったのではなく、安定した力をもっている証拠、です。
❸完遂率が高い
特に個人クリエイターに依頼する時にチェックしたいのがこのポイント。
クラウドソーシングでは『完遂率』という評価があります。
これは、依頼された仕事を最後までやり遂げたパーセンテージです。当然、しっかりと仕事をこなしてくれるという証拠になります。
動画制作依頼のポイント④納期

どんなにクリエイターや制作会社の品質が高くても、間に合わなければ問題外。
YouTube動画なら、納期までの時間をさほど気にすることもありません。が、企業紹介動画となれば、話は別。撮影にも編集にも一定の時間が必要だから、です。
なので、とっても重要なのが、作成期間と納期。
❶依頼時に間に合うか聞くor余裕のある発注をする
❷個人よりも会社の方がマンパワーがあって早い場合も多い
❸大企業の担当者は『確認時間』の考慮も必要
❶依頼時に間に合うか聞くor余裕のある発注をする
特に映像系の会社やクリエイターが忙しくなる繁忙期が、決算前。
2〜3月、8〜9月、11〜12月。この時期は、予算を使ってしまおうと依頼が集中する時期です。ほかにも補助金・助成金の締切に合わせた発注の場合。そのさい、この時期、他の人も同じように動いています。そのため、動画制作の依頼が、会社やクリエイターに集中します。
ですので、希望の納期から逆算して、できれば3ヶ月。遅くとも2ヶ月前の発注が望ましい所です。
❷個人よりも会社の方がマンパワーがあって早い場合も多い
そうは言っても、ギリギリになってしまうこともよくある話。
その場合は、個人クリエイターより、動画制作会社への依頼がお勧めです。
なぜなら、マンパワーがあるから。撮影してくれるカメラマン、映像編集には、何より人手が必要です。もちろん、個人への依頼の場合でも、チームを組んでいる場合もあります。でも、そこは、社内完結の方がより安心感があります。
❸大企業の担当者は『確認時間』の考慮も必要
でも2ヶ月は長いんじゃない?と思われた方もいるかもしれません。
もちろん、編集にそれほど時間が必要ありません。では、なぜそんなに時間がかかるのか?というと、問題は、依頼主さん側の確認作業です。複数人での確認になると、3週間くらいはあっと言う間に過ぎてしまいます。
そのため、実際には、撮影や映像編集の作業日程が少なくなります。最終的には、品質にも影響することを覚えておきましょう。
動画制作依頼のポイント⑤担当者とのコミュケーション

気持ちよく仕事をしたい人には、必須のチェックポイントです。
電話やオンラインでも会話のキャッチボールがスムーズなことが大前提。
実際の撮影や映像編集などの実務以外でも大切にしたいポイントです。
担当者との相性は大事
最初にオンラインで、話した時に気持ちよく話すことができる相手と仕事をしましょう。
もちろん、相手も緊張しているだけと言う場合もあります。
そのため、雑談中も、こちらからの質問に、分かりやすく答えてくれるか?などをチェックします。それを数社と交渉をして、その中から選ぶのが理想です。
すぐに連絡が取れるか?
ホームページからの問い合わせに対して、なかなか返信がない企業は、要注意。
普段、固定のお客様とだけお付き合いしている可能性もあります。その場合、ネットの問合せには、担当者の意識が向いていないこともあるから、です。
残念ですが、撮影や映像編集以前の問題ですね。
メールだけでなく、電話でも連絡が取れるようにしておく
クラウドソーシングで繋がった個人クリエイターの場合。普段の連絡手段は、メールが多いです。
が、急な要件はやはり電話での対応も必要です。
最近は、携帯電話もあるので、あまり心配することもないかも、、、です。が、いざという時に、しっかりと連絡が取れるようにできる相手でないと、やはり心配。撮影・映像編集などの作成依頼する相手としては、不安です。
動画制作依頼のポイント⑥提案力

撮影・映像編集を依頼するときのポイントはいろいろあるけど、最後はやっぱり提案力。
撮影から編集に至るまで、どんな映像提案をしてくれるのか?は大きな判断材料だから、です。
目的に合わせた提案例(企業動画)
たとえば、HPで使いたいのか?展示会?就職説明会?TVCM?YouTubeなのか?
または、来社してくれたステークホルダー向け?など、動画映像制作の目的はそれぞれ違います。
一つ作れば、すべて流用できるというわけではりません。
たとえば展示会なら、映像に引きのある動画を冒頭に使います。でも、同じテイストのものは、就職説明会では使えませんよね?
目的を話したら、どんなものが良いか?を話してくれる動画制作会社やクリエイターなのか?をチェックしましょう。
目的に合わせた提案例(YouTube動画編集)
YouTubeで「10分以上の動画を作りたい」という社長さんもいます。
でも、10分のYouTubeは、よほど面白くないと、見てもらえません。
さらに、投稿を継続していくことも大切。なので、作るだけではない、長期的な戦略まで提案できるクリエイターが理想です。
目的に合わせた提案例(金額に合わせて)
あとは、金額も大事。予算が10万円しかないのに、3分のフル3DCGは作れません。
動画完成尺 ×動画表現 =予算です。そこで、動画分数と目的にあった動画表現が定まったら、あとは予算。希望に見合う内容を提案してもらえるか?が大切。
予算を出し惜しみし過ぎても、理想とする結果は伴わないのです。
動画制作を個人に依頼した時の相場は?
個人クリエイターの料金相場を、一覧表にしました。クラウドワークス、ランサーズ、ココナラからまとめています。
動画制作を個人依頼した時の相場
個人クリエイターに依頼するメリットは、金額。相場は2〜5万くらい。YouTubeの撮影編集代行や、結婚式の撮影編集が多いです。
▼クラウドソーシングでの料金相場一覧表
誰かを常時雇用しない分、金額に反映されます。
動画制作を個人依頼した時のメリットデメリット
個人クリエイターは、金額は安い。
ただ、個人的には、急に連絡が取れなくなってしまった経験があります。そのため若干不安です。
なので、クラウドソーシングなら、前述した完遂率をチェックしておく必要があります。
●会社に発注するよりも安い
●不得意な分野は横のつながりでカバーできる
動画制作・個人はここをチェック
個人クリエイターに動画制作依頼するなら、ポートフォリオのチェックも必須。
でも、「どこを見たらわからない」という方のために、チェックポイントを列記します。
⚫︎フォントが安っぽくないか?(有料フォントを使っている人は本気度高い)。
⚫︎ポートフォリオのジャンルが自分の依頼とマッチしているか?(YouTube、企業紹介など)
YouTubeでも企業動画でも、5分以上の映像を依頼するとき。は、きちんと台本構成ができていることがポイントです。
インタビューを繋げた編集動画しか実績がない場合。もしかすると構成の基本がない可能性があります。念のため、確認をしましょう。
動画制作依頼の6つのチェックポイント|まとめ

今回、ご紹介した動画制作依頼には、6つのチェックポイントがあります。
①金額
②品質
③実績
④納期
⑤担当者とのコミュケーション
⑥提案力
すべての項目を網羅していれば、ほぼ失敗はありません。
チェックポイントとして覚えておくといいでしょう。
この記事が『失敗しない動画制作依頼』に結びつくキッカケになれば幸いです。
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今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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