研修動画の制作を考えているけど、「どうやって作ればいいの?」「コストはどのくらい?」と悩んでいませんか?
近年、リモートワークの普及や、社員教育の効率化を求める企業が増え、研修動画のニーズが急上昇しています。でも、いざ作るとなると、制作手順や費用感、配信方法など、分からないことも多いですよね。
そこで、今回は
- 研修動画を成功させるための具体的な6つのステップ
- 自社制作と外注の違い
- 費用の目安
- 学習効果を高める工夫
- 制作コストを抑える方法
- おすすめの制作会社もご紹介
を知りたい人のための記事です。
研修動画を「とりあえず作ってみたけど、効果がなかった!」なんて失敗を避けるために、事前に知っておきたいポイントをギュッとまとめました。

執筆者
この記事は、動画制作・デザインを手がける「ワイラボ」の代表が執筆しています。普段は企画やディレクションの立場から、現場チームと連携して映像制作に関わっており、その経験から得た視点でお話ししています。
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研修動画制作の5つのメリット
最初に、研修動画を制作するメリットについてお伝えします。
今回は、以下、5つのメリットについてご紹介します。
(1)学習効果が高い
(2)研修レベルを平均化できる
(3)研修コストを削減できる
(4)映像があることで学習効果が高まる
(5)場所や時間を選ばず受講できる
一つずつ見ていきましょう。
(1)学習効果が高い

出典:アメリカ National Training Laboratories
研修動画は、文章や画像よりも多くの情報を短時間で伝えることができます。
これにより、学習効果が高まります。
また、アメリカ国立訓練研究所の発表した「ラーニングピラミッド」。それによれば、ビデオや音声による学習は、読書の2倍の学習定着率とされています。
(2)研修レベルを平均化できる

研修動画を使えば、つねに同じクオリティで研修ができます。しかも、何度でも視聴できます。
これにより、提供する研修の質を一定以上に保つことができます。
さらに、講師による教わるレベル差がなくなります。そのため、受講者の認識のズレを減らし、研修後の業務がスムーズになる可能性が高まります。
(3)研修コストを削減

研修動画の制作後は、ほとんどコストが発生しません。そのため、通常の対面研修よりもコストを削減できます。
中長期で見ると大きな差です。早いタイミングで動画を作成すれば、よりコスト削減効果を得ることができます。
(4)映像があることで理解が高まる

研修動画は、動画と音声を組み合わせることで多くの情報を伝えることができます。その結果、理解が深まります。
さらに、ストーリー性やイラストを工夫することで、より記憶に残りやすくすることも可能です。
これは『アメリカ国立訓練研究所による研究』結果からも、明らかです。この研究結果では、動画を視聴する学習形式は、記憶の定着率が20%まで上昇する!ことが示されています。
(5)場所や時間を選ばず受講できる

研修動画は、移動中や休憩時間などの隙間時間でも受講することができます。
また、繰り返し学習できるため、苦手な部分を集中的に反復することも可能です。
これにより、より深い理解や記憶の定着を促すことができます。
研修動画の種類と活用シーン
研修動画とひと口に言っても、実はさまざまな種類があります。
それぞれの動画には得意な活用シーンがあります。そのため目的に応じて選ぶことがポイントです。
ここでは、代表的な6つの研修動画の種類。そして、具体的な活用シーンについて詳しく解説します。
①セミナー動画
②マニュアル動画
③商品・サービス紹介動画
④代表・経営陣のメッセージ動画
⑤ドラマ型動画(新人研修など)
⑥アニメーション動画
一つずつ見ていきましょう。
①セミナー動画(講義形式の学習に)

セミナー動画は、主に「講義形式」の研修に使われます。
専門家の講演や社内勉強会を録画して配信するスタイルです。特に、座学研修や知識をインプットする場面にぴったりです。
例えば、新入社員向けのビジネスマナー研修や、営業スキルの講座などが挙げられます。
そしてなにより、「講師の話を何度でも見返せる」のが最大のメリットです。リアルのセミナーだと、聞き逃した部分をもう一度確認するのは難しいですが、動画ならその点も安心です。
また、セミナー動画は、対面で実施した研修をそのまま収録して使えるため、コストも抑えられます。外部講師を呼んだ際も、1回の実施で何度でも活用できるのは大きな魅力です。
②マニュアル動画(業務手順や作業研修に)

マニュアル動画は、業務手順や作業手順を解説するための動画です。
特に、工場や製造業、接客業などの「手を動かす仕事」では重宝します。
例えば、飲食店の新人アルバイトに対して、です。「料理の提供方法」や「清掃の手順」を説明する場合。その際、テキストや写真だけでは伝わりにくいことがありますよね?
でも、動画で実際の作業を見せることで、一度に多くの情報を伝えられます。動きやタイミングも含めて理解してもらえるので、教育のスピードがぐっと上がります。
さらに、トラブル対応マニュアルや緊急時の行動手順でも役立ちます。その場合、普段はなかなか経験できないシチュエーションも、動画ならシミュレーションできます。
くわえて、いざという時にも冷静に対応できるようになるメリットも考えられます。
③商品・サービス紹介動画(営業研修や商品知識向上に)

商品やサービスの紹介動画は、営業マンやカスタマーサポート向けの研修に最適です。
特に、新商品が発売される際や、サービス内容が更新された時に活用されます。
例えば、新しい商品の使い方。競合商品との違い。セールストークのポイントなどを動画で学べます。それは、営業現場でも自信を持って説明できることにつながります。
また、動画ならば製品の使用シーンやビフォーアフターのイメージも分かりやすく伝えられます。
商品パンフレットやマニュアルをただ読んでもらうだけでは、どうしても理解が浅くなりがちです。でも、動画なら「視覚と聴覚の両方からインプット」できるので、学習効果が格段に上がります。
④総務人事や社長のメッセージ動画(総務人事や社長メッセージ)

メッセージ動画は、社長や経営陣、総務・人事からのメッセージを伝える動画です。
特に、全社へのメッセージや、社内イベントの告知、新しいビジョンの発表時に効果的です。
文章やメールで伝えるだけでは、どうしても冷たい印象になりがちです。
でも、動画なら話し手の表情や声のトーンが伝わるので、より温かみのあるメッセージになります。例えば、コロナ禍のリモートワーク環境では、有効です。
こうした動画を使うことで、社員に「安心感」や「一体感」を与える効果もあります。
また、動画ならば海外拠点やリモート社員にも同じメッセージを伝えることが可能です。「全員が同じタイミングで、同じ内容を視聴できる」というのも大きなメリットです。
⑤ドラマ型動画(新人研修やケーススタディに)

ドラマ型動画は、実際の業務シチュエーションを再現した動画です。
特に、新人研修やケーススタディに使われます。
例えば、接客業での「お客様対応の良い例・悪い例」を再現したり、営業シーンでの「ロールプレイ」を動画化したりします。
この形式は、受講者が「自分ごと」として学べるのがポイントです。なぜなら、ただ話を聞くだけよりも、リアルな状況を目の当たりにすることができるから、です。その結果、自然と「もし自分がこの立場ならどうするか?」と考えるようになります。
また、「インタラクティブなクイズ機能」を使うこともできます。つまり、シナリオ途中で受講者に選択肢を提示するのです。そして、行動によってストーリーが変わる動画を作ります。そのことで、学習の理解進捗度を測ることもできます。
とてもメリットのある動画です。が、一方で、出演者の手配が必要だったり、脚本、撮影日数などがかかります。そのため、それなりの予算が必要になることがデメリットでもあります。
⑥アニメーション動画(複雑な内容の分かりやすい説明に)
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アニメーション動画は「専門的な内容」や「視覚化が難しい概念」の説明に効果的です。
ITシステムの使い方。社内規程。セキュリティ研修など、難解なテーマもアニメーションならわかりやすく伝えられます。
例えば、社内で使う新しいソフトウェアの操作方法を、アニメーションで手順ごとに見せると、実際に操作する際も迷いません。
また、手書き風のホワイトボードアニメーションを使うことで、堅苦しさがなくなり、受講者の理解度も高まります。
アニメーションなら、実写では再現しにくいシチュエーションも自由自在です。たとえば、「製品の内部構造」や「抽象的な概念」を視覚的に表現できるのも、アニメーションならではの強みです。
研修動画制作の5つのステップ
研修動画を制作する際には、具体的な手順をしっかりと踏むことが大切です。
ただなんとなく動画を作るだけでは、受講者にしっかり伝わらないこともあります。
この章では、研修動画を効果的に制作するための6つのステップを、具体的かつ実践的に解説します。
❶目的とターゲットの明確化
❷動画の構成案作成
❸シナリオの作成
❹撮影
❺編集
❻配信・効果測定|効果測定方法
一つずつ見ていきましょう。
研修動画制作 ❶目的とターゲットの明確化
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まず最初にやるべきことは、動画の目的と視聴ターゲットを明確化です。ここを曖昧にしてしまうと、どんなに良い動画を作っても「なんとなく刺さらない」内容で終わります。
例えば
目的と視聴ターゲット例
- 新入社員向けにビジネスマナーを学んでもらうのか?
- 中堅社員向けに営業スキルを強化するのか?
によって、動画の内容も構成も大きく変わります。もし、目的が「離職率の低減」なら、社員のモチベーションを高める内容にする必要があります。また「業務効率の向上」が目的なら、具体的な業務手順やツールの使い方を解説する動画が必要です。
さらに、ターゲットが明確になると、動画内で使う言葉遣いや、シナリオのトーンも決まってきます。例えば、若手社員向けなら「カジュアルな口調」。管理職向けなら「具体的な数値データや事例」を多めにする。など、伝え方にも違いが出てきます。
しっかりと目的とターゲットを明確にしてから、次のステップに進みましょう!
研修動画制作 ❷動画の構成案

動画の構成案(シナリオ)は、動画の設計図です。ここでは、動画全体の流れや、各シーンで伝えたい内容を具体的に組み立てていきます。
例えば、5分の動画を作る場合でも、最初の30秒で興味を引き、次の3分でメインの内容を伝え、最後に1分でまとめる、といった流れを決めます。この構成案がしっかりしていると、撮影や編集の際にも迷わずに済みます。
具体的には、以下のようなポイントを決めておきます。
押さえたいポイント
- 動画のオープニング:視聴者の興味を引く一言や、キャッチーな映像
- メインパート:学んで欲しい具体的な内容を、エピソードや実例を交えて説明
- まとめ:次のアクションや、受講者に期待する行動を伝える
構成案を作るときには、紙やホワイトボードにざっくりと絵コンテを描くのもおすすめです。「どこでどんな映像が必要か?」が一目で分かるので、撮影準備もスムーズに進みます。
研修動画制作 ❸撮影前の事前資料(シナリオ)作成
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構成案ができたら、次はシナリオ作成です。シナリオとは、動画内での話す内容や、ナレーション、画面に表示するテキストなどを具体的に書き出した台本です。
例えば、セミナー形式の動画なら、「冒頭の挨拶」から「まとめの言葉」まで、話す内容を一字一句書いておくと安心です。また、実写動画の場合は、登場人物の動きや、カメラのアングルも指示しておくと、撮影がスムーズに進みます。
シナリオを作る際には、必ず視聴者目線を意識しましょう。「受講者が次に知りたいことは何か?」を考えながら書くことで、動画全体の流れが自然になります。
ぶっちゃけ、シナリオが雑だと撮影現場で迷います。撮影時に「ここ、どうするんだっけ?」となると、手戻りが増えて、時間もコストもかかります。シナリオは丁寧に作り込むのが正解です。
研修動画制作 ❹動画の撮影

シナリオができたら、いよいよ撮影です。
撮影は、プロに依頼する方法と、自社で内製化する方法があります。それぞれにメリット・デメリットがあります。が、予算や求めるクオリティに応じて選びましょう。
撮影時に大切なのは、照明と音声のクオリティです。
画質はスマホでも意外とキレイに撮れますが、音声が聞き取りにくいと台無しです。マイクや簡易的な照明機材を活用するだけで、動画の印象がぐっと良くなります。また、撮影中は「撮り直しが効く」と思って、余裕を持ってカットを多めに撮っておきましょう。
編集の際に「あのシーン、もう少し長く撮っておけばよかった…」と後悔することがよくあります。
研修動画制作 ❺動画編集

撮影した素材を編集するフェーズです。
動画編集では、不要なシーンをカットしたり、テロップやBGMを入れたりします。動画の印象は編集で大きく変わるので、視聴者を飽きさせない工夫が必要です。
例えば、長尺の動画でも、シーンを小刻みに切り替えることで、テンポ良く視聴できます。また、重要なポイントにはテロップを入れることで、理解をサポートできます。BGMも雰囲気作りに効果的ですが、音量バランスには注意が必要です。
「無料ツールでも意外と使えるものが多い」ので、コストを抑えたい場合は、CanvaやCapCut、iMovieなどを試してみるのもアリです。
研修動画制作 ❻配信・効果測定
動画が完成したら、配信と効果測定です。配信は、社内ポータルサイトやYouTube(限定公開)、eラーニングシステム(LMS)を使う方法があります。
効果測定では、以下のような方法を使うと良いでしょう。
測定方法 | 内容 |
---|---|
視聴ログの確認 | 視聴完了率や離脱ポイントの把握 |
インタラクティブなクイズ機能 | 理解度を測るだけでなく、学習意欲を高める |
受講者アンケート | 定性的なフィードバックも収集する |
効果測定を行うことで、次回の研修動画制作にフィードバックできます。「どの部分が分かりにくかったのか?」を確認し、次の動画に活かしましょう。
自社制作と外注、どちらを選ぶべき?
研修動画を作るとき、「自社で作るべきか?」「プロに外注するべきか?」と悩むことはありませんか?
どちらにもメリット・デメリットがありますが、目的や予算、社内のリソースを考えると、最適な選択肢は変わります。
この章では、両方の選択肢を本音で深掘りしていきます。さらに、おすすめの制作会社もご紹介します。
<1>自社制作のメリットとデメリット
<2>外注する場合のポイント
<3>研修動画に強いおすすめ制作会社3選
<1>自社制作のメリットとデメリット
自社制作には、コストを抑えられるメリットがあります。特に、予算が限られている場合や、頻繁に動画を更新する必要がある場合には、内製化する方が有利です。
例えば、スマホと無料の編集ソフト(iMovieなど)があれば、案外それっぽい動画が作れたりします。実際、シンプルな社内マニュアル動画や、短いメッセージ動画なら、自社制作で十分なケースも多いです。
でも、正直に言うと、自社制作には「クオリティの限界」があります。
自主制作と外注の比較表
項目 | 自社制作 | 外注 |
---|---|---|
コスト | 低いが工数がかかる | 高いがプロ品質 |
スピード感 | 自由に調整可能 | 納期は契約次第 |
修正の柔軟性 | すぐに対応可能 | 修正回数や費用に制限がある |
クオリティ | 機材やスキルに依存 | 一定の高クオリティが期待できる |
ノウハウ | 学習コストが必要 | 企画・制作・配信までワンストップ |
特に、音声がこもっていたり、映像が暗かったりすると、せっかくの動画が「安っぽい」印象になってしまいます。視聴者が社員ならまだしも、外部向けの動画でこの印象を与えるのは避けたいですよね?また、動画制作は思っている以上に時間と手間がかかります。「撮影中に思ったより手間取った」「編集が終わらない」なんてこと、結構あります。本業の合間に進めるのは、なかなかしんどいです。
さらに、動画制作にはノウハウも必要です。
特に、研修動画の場合、ただ撮影して編集するだけでは不十分です。なぜなら、「受講者に何を学んでほしいのか?」「どうやったら興味を引けるのか?」といった戦略も考える必要があるから、です。つまり、制作の知識だけでなく、学習効果を最大化するスキルも求められるのです。
<2>外注する場合のポイント
「やっぱりプロに任せた方が良いのかな?」と悩むなら、外注もアリです。
プロに頼むと、やはり仕上がりのクオリティが違います。映像も音声もクリアで、編集もスムーズ。特に、難しいコンセプトを伝える時や、ストーリー性を持たせたい場合には、プロの力が頼もしいです。
外注を検討する際には、いくつかのポイントを押さえておきましょう。ポイントは3つです。
<2>-1. 得意分野
まずは、制作会社の「得意分野」を確認することが大切です。例えば、実写動画が得意な会社もあれば、アニメーションやモーショングラフィックが強い会社もあります。「自社の求める動画のスタイルに合っているか?」を、過去の事例やサンプル動画を見てチェックしておくと安心です。
<2>-2. 費用感とスケジュール
また、費用感やスケジュールの確認も大切です。動画制作には思ったよりも時間がかかることが多く、特に修正対応が発生すると納期が延びることがあります。契約時に、修正対応が何回まで可能か?追加費用が発生するのか?など、細かく確認しておくと後からトラブルになりにくいです。
<2>-3. 契約内容の確認
実は、契約時の「著作権の取り扱い」も見落としがちです。「納品された動画を社内で自由に使えるのか?」「YouTubeにアップしても問題ないのか?」など、使用範囲をしっかり確認しておきましょう。これを怠ると、後で「追加費用がかかります」と言われて、困るケースもありますよ。
<3>研修動画に強いおすすめ制作会社3選
外注するなら、信頼できる制作会社を選びたいですよね。そこで、研修動画に強いおすすめの制作会社を3社ご紹介します。
まず一つ目は、「株式会社プルークス」です。この会社は、特に企業研修や教育動画の制作に実績があります。大手企業の案件も多く手掛けており、クオリティと信頼性があります。
次に、「Crevo株式会社」です。こちらは、難しいテーマや専門的な内容でも、アニメーションやモーショングラフィックスを使って視覚的にわかりやすい表現も得意です。
そして、やはり最後に紹介したいのが「ワイラボ(Y-Lab)」です。ワイラボは、特に企業研修やeラーニング用の動画に強い会社です。限られた予算で、効果的な動画を提供してくれるのが魅力です。また、「インタラクティブなクイズ機能」を使った学習効果を高める工夫も得意です。そのため、研修動画に求める「学びの深さ」を実現したい場合にはぴったりです。
おすすめ外注先一覧
制作会社 | 得意分野 | 特徴 | 対応動画の種類 |
---|---|---|---|
プルークス | 企業研修・教育動画 | 大手実績が豊富、実写&アニメ対応 | 研修、eラーニング、社内動画 |
Crevo | クリエイティブな映像、アニメーション | モーショングラフィックスが得意 | 研修、製品紹介、マーケティング |
ワイラボ | 研修動画、eラーニング | 低予算でも高品質、学習効果測定が得意 | 研修、社内メッセージ、インタラクティブ動画 |
外注する場合でも、制作会社選びは慎重に。目的や予算、得意なジャンルを見極めて、自社に合ったパートナーを選びましょう!
研修動画の制作費用の目安とコスト削減方法
研修動画を制作する際、気になるのはやっぱり「費用」です。
動画制作は、手軽に見えて意外とお金がかかります。でも、内容や制作方法によっては、コストを大幅に抑えることも可能です。
この章では、研修動画の制作費用の相場と、コスト削減の具体的な方法を解説します。「お金をかけるべきところ」「抑えられるところ」をしっかり見極めましょう!
【1】制作費用の相場について
【2】コスト削減のための工夫
【3】効率的に予算を使うポイント
【1】制作費用の相場について
研修動画の制作費用は、内容や制作方法によって大きく変わります。例えば、シンプルなナレーション付きのパワーポイント動画なら、数万円から作れます。でも、プロの撮影や凝った編集が必要な場合は、100万円以上になることも珍しくありません。
具体的には、以下のような相場感があります。
動画の種類 | 制作費用の目安 | 特徴・活用シーン | コスト削減ポイント |
---|---|---|---|
スライド動画 | 5万〜20万円 | 簡易な研修やeラーニング用 | シナリオ作成やナレーションを内製化 |
実写マニュアル動画 | 30万〜80万円 | 現場作業や業務手順の説明 | スマホ撮影や社内編集でコスト削減 |
ドラマ仕立て・アニメ動画 | 80万円以上 | 新人研修や複雑な内容の理解に最適 | ストーリーやシナリオ部分を内製化 |
正直、「高い動画=良い動画」とは限りません。
大切なのは、目的に合った動画を、適正なコストで作ることです。「とりあえず豪華な動画を作りたい」となってしまうと、思った以上に費用がかさんでしまいます。
なので「必要な部分にだけお金をかける」意識を持ちましょう。
【2】コスト削減のための工夫
動画制作のコストを抑える方法はいくつかあります。
一つ目は、「内製を増やすこと」です。
例えば、シナリオ作成やナレーションは、社内のスタッフにお願いすることで、大幅にコストを削減できます。特に、ナレーションは「社員が話すことで親しみが湧く」といったメリットもあります。
二つ目は、無料ツールの活用です。
たとえば、編集ソフトなら、iMovieなど、です。無料で十分使える動画編集ツールはたくさんあります。さらに、撮影機材も、わざわざ高価なカメラを買わなくてOK。スマホ+安価なスタビライザーや三脚があれば、見た目もプロっぽく仕上がります。
さらに、三つ目として「既存の素材を活用する」のもおすすめです。
社内イベントの映像や、過去のセミナー動画を再編集するだけでも、新しい研修動画を作ることができます。「新規に撮影する部分を減らすことで、撮影費用や人件費をカットできる」ので、コスト削減に直結します。
学習効果が下がってしまわないよう「コストとクオリティのバランス」を意識しましょう。
【3】効率的に予算を使うポイント
「限られた予算でも、効果的な動画を作りたい!」と思ったときには、予算の使いどころを見極めることが大切です。
たとえば
- 重要な社長メッセージや、外部向けのPR動画にはお金をかけてプロに依頼する
- 社内向けの簡易なマニュアル動画などは、スマホや社内ツールを活用して内製化
- 制作会社に「まとめて依頼することで、単価を抑える
とくに、まとめて依頼することでの単価交渉は、難しくありません。なぜなら、制作会社も売上予算が立ちやすくなるから、です。また、発注側も、同じ構成を使い回すことで、毎回ゼロから作る手間を省き、結果的にコスト削減につながります。
最後に、「時間をかける部分を見極める」ことも重要です。例えば、動画の中にインタラクティブなクイズ機能を入れるなど、です。「シンプルでも効果が出る方法」を意識しましょう。
動画編集には凝りだすとキリがありません。「予算が少ないからこそ、アイデア勝負」で乗り切るのもひとつの方法です。
効果的な配信方法と学習効果の測定方法
せっかく作った研修動画も、配信方法や学習効果の測定方法を間違えると、思ったような効果が得られません。動画を「見せるだけ」ではなく、視聴者が「学べる状態」を作ることが大切です。この章では、効果的な配信方法と、学習効果を最大化するための工夫について詳しく解説します。
[1]配信プラットフォームの選び方
研修動画の配信プラットフォームを選ぶときは、動画の目的や視聴者の環境に合った選択が重要です。たとえば、社内向けの動画ならセキュリティも気になりますし、外部向けならアクセスのしやすさもポイントです。
まず、社内研修なら「eラーニングシステム(LMS)」が便利です。なぜなら、これらのシステムには、
- 視聴者のアクセス権限を管理する
- 学習進捗を確認したりする機能
の機能があるから、です。特にLMSは、視聴ログやクイズ機能を使って、受講者の理解度を測ることができます。また「誰が、いつ、どの動画を見たか?」を自動的に記録します。つまり、受講管理がとてもラクです。
一方、外部向けの動画や、広く共有したい場合は、YouTubeがオススメです。YouTubeは無料で利用できます。その上、『限定公開』に設定すれば、URLを知っている人だけしか視聴できません。ただ、公開設定やセキュリティ面で注意が必要です。「誤って一般公開してしまった」なんてことがないように、設定は慎重に行いましょう。
ただし、「配信が簡単だから」という理由だけでYouTubeを選ぶのは危険です。「誰が見るのか」「どんな内容なのか」を踏まえて、最適なプラットフォームを選びましょう!
[2]学習効果を測定する方法
学習効果を測定することで、研修動画が「本当に役立っているか」を確認できます。単に「動画を見てもらった」だけでは、学びの効果は分かりません。「どれだけ理解してもらえたか?」を測る仕組みが必要です。
1. 視聴ログの分析
LMSを使えば、視聴完了率や再生時間、離脱ポイントを確認できます。例えば、「動画の後半で多くの人が視聴を止めている」と分かれば、「内容が難しすぎた?」「話が長かった?」と改善のヒントになります。特に、繰り返し視聴している部分があれば、重要ポイントとして次の研修資料にも反映できます。
2. アンケートやテストを実施する
視聴後にクイズ形式で理解度を測ったり、簡単なアンケートを取ったりすることで、受講者の本音を知ることができます。「学んだ内容を実務に活かせそうか?」「もっと知りたい内容は何か?」など、動画では見えない部分も把握できます。実際、「映像で見たことは覚えているけど、実践するのは難しい」といった意見が出れば、次の研修動画では実践例を増やす、といった改善にもつながります。
3. 実務での成果を確認する
例えば、営業研修動画を見た後に、成約率が上がったか?クレーム対応の動画を見て、実際にクレーム数が減ったか?など、定量的な成果を見ることで、動画の効果を数値化できます。「学習したことが現場で活かされているか?」を確認することで、研修動画がただの「視聴コンテンツ」にならないように工夫できます。
[3]効果を最大化するための工夫
学習効果を最大化するためには、ただ「見せる動画」ではなく、視聴者が積極的に参加できる動画にするのが効果的です。
例えば、研修動画の途中でクイズを挿入することで、受講者が「ただ流し見する」のを防げます。「このシーンでの正しい対応はどれ?」といったクイズを出すことで、視聴者は考えながら動画を見続けることになります。特に、接客マニュアルや営業研修の動画では、選択肢によって次に流れるシーンが変わる「シナリオ分岐型」の動画も効果的です。視聴者の回答に応じて、別の解説動画に飛ばしたり、補足説明を入れたりすることで、学びを深められます。
- 正解した人には次のステップへ進む
- 間違えた人には、もう一度重要ポイントを見せる
といった、個別対応も可能です。そのことで、視聴者の理解度をその場で測定できます。
正直、インタラクティブ動画の制作には、少し手間とコストがかかります。でも、その分、受講者の記憶に残りやすく、学習効果も高まります。ただし「学んだ内容を実務で活かせるようにする」ための投資だと思えば、導入する価値は十分にあります。
研修動画 制作|よくある質問
今回の記事の内容を『Q&A方式』でまとめます。
研修動画の制作にはどのようなステップがありますか?
研修動画の制作には、目的の明確化、詳細な構成の考案、事前資料の作成、撮影、編集の5つのステップがあります。
各ステップを順番に進めることで、効果的でクオリティの高い研修動画を制作することができます。
研修動画を作る目的は?
研修動画の主な目的は、効率的な学習、一貫性の確保、場所や時間の制約の除去にあります。
動画を使うことで、参加者が自分のペースで学習できるようになり、一定の内容を提供でき、場所や時間に捉われずに受講できるようになります。
1分動画の構成のポイントは?
1分動画の構成では、タイトルやオープニング、コンテンツ、エンディングの3つのパーツが重要です。
短い時間の中で効果的に情報を伝えるために、視聴者の興味を引く工夫が必要です。
研修動画の種類は?
研修動画には、セミナー動画、マニュアル動画、商品・サービス紹介動画、代表・経営陣のメッセージ動画、ドラマ型動画などさまざまな種類があります。
学習の内容や目的に合わせて、適切な形式の動画を選択することが重要です。
研修動画の効果的な制作プロセスとメリット・まとめ
いかがでしたか?
研修動画は、ただ映像を作れば良いわけではありません。目的の設定、制作手順、配信方法、効果測定まで、しっかりとしたプロセスが必要です。特に、学習効果を高めるための工夫や、コストを抑える方法を知っておくことで、費用対効果の高い動画制作が実現できます。
動画制作は、最初は手間に感じるかもしれません。
また、新入社員研修や、業務マニュアル、社内メッセージなど、使い方次第で研修コストを大幅に削減できます。さらに、インタラクティブなクイズ機能を活用すれば、受講者の理解度もアップします。
もし、「自社制作するか、外注するか」は、自社の状況や目的に合った選択をしてください。
何か疑問があれば、いつでもご相談ください。
あなただけの担当者がサポート!
LINEでお気軽にお問い合わせ!
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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