動画作成依頼したいけど、どこに頼めばいいの?と悩んでいませんか?
動画作成を依頼するとき、「どこに頼むべきか?」「費用はどれくらいか?」「失敗しないためには?」 など、気になることがたくさんありますよね?
動画の種類や目的によって依頼先は異なります。そして、選び方を間違えると「思っていたのと違う…」と後悔することも。
そこで、今回の記事では
- 動画作成依頼の流れ
- 費用相場
- コストを抑えるコツ
- おすすめの動画作成会社
をご紹介します。
「失敗しない動画作成依頼のポイント」を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください!

執筆者
この記事は、動画制作・デザインを手がける「ワイラボ」の代表が執筆しています。普段は企画やディレクションの立場から、現場チームと連携して映像制作に関わっており、その経験から得た視点でお話ししています。
1. 動画作成依頼をする前に、決めておくべき3つのことは?
「動画を作りたい!」そう思ったけど、結局どこに依頼するのが正解か?わからない。

依頼先どうやって決めたら良いかな?

いや、ちょっと待って!依頼前に決めないといけないことがありますよ
そうなんです。じつは、依頼前に決めたいことが3つあります。
というわけで、この章では「動画作成の依頼をスムーズにするために、決めるべきこと」を解説。
それは、予算、納期、動画の目的、依頼内容の整理です。これらをしっかりやっておけば、あとで後悔せずに済みますよ。
①どんな種類の動画作成を依頼がしたいのか?
②動画作成依頼は予算と納期の目安を決める
③動画作成依頼時は、参考動画や要望を整理しておく
一つずつ見ていきましょう。
①どんな種類の動画作成依頼がしたいのか?

まずは、「何のために動画を作るのか?」 です。なぜなら、目的が違えば、作るべき動画の内容も、依頼する会社も変わるからです。
たとえば、「商品紹介」と「会社紹介」では、まったく違う動画になりますよね? さらに、アニメーションにするか、実写にするかでもコストや制作方法が変わります。
では、具体的にどんな種類があるのか、ザッと見てみましょう。
動画の種類 | 目的・特徴 |
---|---|
PR動画 | 企業や商品のブランディング。イメージ重視。 |
商品紹介動画 | 商品の魅力をわかりやすく伝える。機能説明が多め。 |
採用動画 | 会社の雰囲気や働く人の声を伝える。求職者向け。 |
SNS用ショート動画 | 短時間でインパクトを出す。拡散力重視。 |
教育・研修動画 | 社内向けのマニュアルや研修用。説明がわかりやすい構成。 |
ここでは、動画の種類の確認はもちろんですが、最終的な目標を考えます。つまり、動画を見た人にどういう行動をしてほしいか?を考えておきましょう。
動画を見てとって欲しい行動は?
- 商品紹介動画 → 商品を買ってほしい
- 採用動画やPR動画 → 会社の魅力を伝えたい
- ショート動画 → SNSでバズらせたい
最終的な着地点が決まっていないと、動画の方向性がブレます。結果的に、せっかく作った動画も「何が言いたいのかわからない…」という残念なものになりがち、です。
②動画作成依頼は予算と納期の目安を決める

次に考えるべきは、「いくらまで出せるか?」と「いつまでに欲しいか?」 です。
動画作成は、ピンキリです。数万円で作れるものもあれば、100万円を超えるものもあります。まずは、ざっくりでもいいので、「このくらいの予算で作りたい!」というイメージを持ちましょう。
一般的な相場はこんな感じ👇
動画の種類 | 費用相場 |
---|---|
SNS用ショート動画 | 5万円〜20万円(簡単な編集で作成) |
商品紹介動画 | 20万円〜100万円(撮影+編集込み) |
会社紹介・PR動画 | 50万円〜200万円(クオリティ重視) |
アニメーション動画 | 30万円〜150万円(デザインと動き次第) |
「えっ、思ったより高い…」と思った方もいるかもしれません。でも、これはすべて外注した場合の相場。コストを抑える方法はいろいろあります。(これについては後で詳しく解説します)
そして、納期についても要注意。
- 1週間で作れますか? → 基本ムリです
- 1ヶ月なら? → 簡単な動画ならOK
- 3ヶ月あれば? → クオリティが高くても可能
動画作成には、「企画・撮影・編集」のステップがあります。そのため、短期間での制作は難しいことが多いです。特に、修正回数が増えると、そのぶん納期も延びてしまいます。
「この日までに欲しい!」という希望がある場合は、早めに依頼するのがベストです。
③動画作成依頼時は、参考動画や要望を整理しておく

「こういう動画が作りたい!」というイメージを、できるだけ具体的に伝えられるようにしましょう。
たとえば、以下のような要素を決めておくと、依頼がスムーズになります。
決めておきたい要素例
- 参考にしたい動画(YouTubeなどで探す)
- ナレーションの有無(あり or なし)
- テロップのスタイル(シンプル or カラフル)
- BGMや音楽のイメージ
「そんなの、制作会社に任せればいいんじゃないの?」と思うかもしれません。でも、細かいイメージを伝えずに丸投げはNG。「なんか思ってたのと違う…」 ということが起こりやすいんです。
例えば、「かっこいい動画がいい!」と言っても、人によって「かっこいい」のイメージは違いますよね?
- ハリウッド映画のようなカッコよさ?
- シンプルで洗練されたカッコよさ?
- スポーティでエネルギッシュなカッコよさ?
こういうズレが生まれないようにするのがポイント。そのために「参考動画を見せる」+「具体的な要望を伝える」ことはとても重要です。
2. 動画作成依頼先は3つから選ぶ|それぞれの特徴とメリット
「動画を依頼しよう!」と決めたら、次にぶつかるのが「どこに頼めばいいの?」という問題。

ぶっちゃけ、ネットで調べると、制作会社はたくさんあるよね?

はい。前述した、依頼前のポイントを掴んでおけば、大失敗はないです
なので、結論から言うと、「どれが一番いい」という正解はありません。ただし、フリーランスや制作会社など、依頼先によって、向き・不向きがあります。
そこで、この章では、3つの依頼先の特徴やメリット・デメリットを本音で解説していきます。
①フリーランス|コストを抑えつつ、こだわった動画が作れる
②マッチングサイト|手軽に依頼したいならアリ!
③動画作成会社|クオリティ重視ならココ!
こちらも一つずつご紹介します。
動画作成依頼 ①フリーランス|コストを抑えつつ、こだわった動画が作れる
フリーランサーに直接依頼する方法もあります。最近は、SNSで個人クリエイターを探して依頼することも多くなりました。
が、信頼性が担保できないのが、弱点。そこで、依頼者と個人の間に立って、一定の信頼性を担保しているサイトがあります。その分野で有名なサイトが、「ココナラ」「ランサーズ」「クラウドワークス」です。
フリーランスサイトでは、登録クリエイターに対して、案件を依頼します。また、登録クリエイターには、それまでの受注実績に応じたランク付がされています。依頼主はそれを参考にして発注ができるシステムです。
フリーランスはこんな人向き!
- 予算を抑えながら、それなりにクオリティの高い動画を作りたい人
- 「この人の作る動画が好き!」というこだわりがある人
- ある程度、自分でディレクションできる人
動画作成依頼 ②マッチングサイト|依頼者とクリエイターを結ぶ
「動画を作りたい」依頼者と、「仕事が欲しい」クリエイターを結ぶサイト。それが動画マッチングサイトです。
前述したフリーランスを探すサイトと似ています。が、こちらの場合は、最初に案件があります。そこから条件に合致したクリエイターに連絡がいきます。そして、予算に納得できるクリエイターが手を挙げるシステムです。
依頼者は、予算に納得したクリエイターを選んで発注ができます。そのため、予算を抑えやすいのも特徴です。比較的安価に、動画を作れることも多く、低コストで依頼したい場合にはぴったりです。
マッチングサイト例
ただし、デメリットとしては、クオリティの差が激しいこと。サイトには経験豊富なプロもいます。が、その一方で、副業レベルの人も混ざっています。そのため、しっかりポートフォリオを確認する必要があります。
さらに、「この予算でここまでやってもらえると思っていたのに…」というミスマッチが起きやすいのも注意点。「どこまで対応してくれるのか?」を事前にしっかり確認することが大切 です。
マッチングサイトはこんな人向き!
- できるだけ安く動画を作りたい人
- 短いSNS動画や簡単な編集を依頼したい人
- 相見積もりを取って比較しながら決めたい人
動画作成依頼 ③動画作成会社|クオリティ重視ならココ!
動画作成のプロフェッショナル集団に依頼する方法です。経験豊富なディレクターやカメラマン、編集者がワンチームです。そのため、高いクオリティの映像が期待できます。
「とにかく質の高い動画が欲しい」。「企業向けのしっかりした映像を作りたい」。という場合には、動画作成会社がベストな選択です。また、企画から撮影、編集、納品までワンストップで対応してくれます。そのため、依頼側の負担が少ないのも大きなメリットです。
デメリットとして、費用が高いことがよく言われます。もちろん、実写の撮影で、ディレクターやカメラマン。機材などが発生する場合は別、です。が、現在では、競争も厳しく、以前より価格もリーズナブルな会社が多いです。
オススメの動画作成依頼先については、この後の章で、詳しくご紹介します。
動画制作会社はこんな人向き!
- 企業や自治体など、しっかりした動画を作りたい人
- クオリティ重視で、予算に余裕がある人
- 企画から丸投げしたい人
3.【目的別】おすすめの動画作成依頼先10選
動画作成会社にはそれぞれ得意分野があります。

たとえば、どういうこと?

はい。コストを押さえたいとか、SNSが得意とか、です。
さらに、短納期で量産できる会社とかもあります。
というわけで、この章では、目的別におすすめの動画作成会社10選を厳選してご紹介します。
① Crevo
② LOCUS
③ ワイラボ
④ トック企画
⑤ オールムービー・ジャパン
⑥ Lumii
⑦ ユニモト
⑧ Funusual
⑨ プルークス
⑩ Global Japan Corporation (GJC)
各社の強みや特徴をご紹介。自分に合った依頼先を見つけてください!
① Crevo
▶︎ 高品質|アニメーション|実績豊富

Crevo株式会社は、2012年の設立以来、動画作成を専業として11年目。
これまでに2,000社以上。10,000件以上のアニメーション・実写動画を制作した実績を持ちます。
これは、業界トップクラスの制作数を誇ります。
Crevo株式会社は、2012年の設立以来、動画作成を専業として11年目。 これまでに2,000社以上。10,000件以上のアニメーション・実写動画を制作した実績を持ちます。これは、業界トップクラスの制作数を誇ります。 同社の強みは、低価格で高品質な動画作成を提供する点にあります。
サービス紹介、アプリ紹介、YouTube広告、ほか、ジャンルに多彩です。 各プロジェクトには、最適なクリエイターをアサイン。クライアントのビジネス課題の解決にコミットしています。
また、Crevoは、オフィスを六本木に移転しました。さらなる、クリエイティブな環境でのサービス提供を強化しています。
② LOCUS
▶︎ 高品質|多様なジャンル|実績豊富

LOCUS(ローカス)は、2010年4月設立の動画作成会社です。
「動画が、ビジネスを動かす。」が理念で、2,000社以上、累計20,000本以上の実績があります。
動画作成、運用型テレビCM「FAST CM」。YouTubeチャンネルコンサルティング。動画クリエイターマッチングサービス「ムビサポ」。調剤薬局デジタルサイネージ「シニアード」。など、多岐にわたるサービスを提供しています。
また、2023年10月30日には本社が移転。さらなる事業拡大を目指しています。
③ワイラボ
▶︎ 高品質|柔軟対応|コストパフォーマンス

ワイラボは、テレビ番組制作、企業PR動画、採用、SNS動画まで、目的に合わせた動画作成を提供する会社です。
動画の種類やスタイルにとらわれず、クライアントの課題やターゲットに応じた最適な映像を提案することを強みとしています。
「こんな動画を作りたい!」という漠然としたアイデアでも、企画からしっかりサポートできるのがワイラボの特徴です。
動画作成が初めての企業でも安心です。なぜなら、依頼時に、明確なヒアリングを行い、具体的なプランを提案するから、です。
また、コストパフォーマンスの高さも魅力です。高品質な映像制作を、必要な範囲で無駄なく依頼できるから、です。そのため、予算に応じた最適なプランを組むことができます。
④ トック企画
▶︎ 実績豊富|多様な表現手法|信頼性高い

株式会社トック企画は、創業48年の歴史を持つマルチメディア企業です。
動画作成。ライブ配信。印刷デザイン。Web制作。イベント企画など、多岐にわたるサービスを提供しています。
同社の強みは、企画から制作、運営までをワンストップで手掛ける体制です。そして、クライアントの「想いをカタチに」することをモットーとしています。
また、実写からCGアニメーションまで、幅広い表現手法に対応。企業紹介動画やプロモーション映像。さらにイベント映像など、多彩なジャンルの制作実績があります。
その信頼性と柔軟な対応力から、多くの企業や団体から高い評価を得ています。
⑤ オールムービー・ジャパン
▶︎ 高品質|多様なジャンル|全国対応

株式会社オールムービー・ジャパンは、企業VP、商品プロモーション、イベント映像、テレビCMなど、多岐にわたる動画作成を手掛ける会社です。
同社の特徴は、全国対応可能な体制です。
企画から撮影、編集、納品までを一貫して行うトータルプロデュース力にあります。
また、最新の機材と技術を駆使し、高品質な映像制作を実現しています。
さらに、クライアントの要望に応じた柔軟な対応にも定評があります。
⑥ Lumii
▶︎ 高品質|多様なジャンル|短納期

株式会社Lumiiは、企業向けの動画作成・編集を手掛ける会社です。
商品・サービス紹介、ブランディング動画、TVCM、WEB広告、アプリ紹介など、幅広いジャンルの動画作成に対応しています。
同社の最大の強みは、ハイクオリティな映像制作をスピーディーに提供できることです。
映像のクオリティにこだわりたい企業にとって、非常に魅力的な選択肢となります。
また、短納期にも対応しています。企業PRや広告配信スケジュールに柔軟に合わせられる点もメリットです。。
⑦ ユニモト
▶︎ マーケティング視点|高品質|多様な表現手法

株式会社ユニモトは、企業紹介動画や商品プロモーション。イベント映像。など、多岐にわたる動画作成を手掛ける会社です。
同社の強みは、マーケティング視点を取り入れた映像制作です。
クライアントのビジネス課題を解決するための最適な提案を行っています。
また、最新の機材と技術を駆使し、高品質な映像制作を実現しています。 さらに、企画から撮影、編集、納品。までを一貫して行うトータルプロデュース力にも定評があります。
⑧ Funusual
▶︎ BtoB特化|高品質|クリエイティブ

Funusualは、2014年12月に設立の動画作成会社です。
IT・製造業・工業・建設業などのBtoB企業向け動画作成サービスを提供しています。
同社の強みは、BtoB企業の複雑なビジネスモデルをわかりやすく、スタイリッシュに表現することにあります。
「古めかしいものを新しく」。「わかりづらいものをわかりやすく」。「堅苦しいものをスタイリッシュに」。というコンセプトのもと、多岐にわたる動画作成を手掛けています。
また、Funusualは「楽しいを、日常に」という意味の造語。映像という手段でアイディア溢れる世の中を目指しています。
⑨ プルークス
▶︎ 高品質|多様なジャンル|マーケティング視点

プルークスは、東京を拠点とする動画作成会社です。
豊富な実績を持つ専属の動画コンサルタントがサポートしています。
同社は、動画作成にとどまらず、活用方法や効果検証などマーケティング施策まで支援しています。
作った後のサポートが充実しています。
さらに、実写やアニメーション、VRやドローン。など多彩な表現手法を駆使して動画を制作しています。
導入実績には、日本航空株式会社。ラクスル株式会社。株式会社SmartHR。シャープ株式会社。など一流企業が名を連ねています。
⑩ Global Japan Corporation (GJC)
▶︎ 低コスト|スピード対応|多様なジャンル

Global Japan Corporation(GJC)は、2011年1月に設立。
これまでに4,000社以上、60業種以上の企業と取引があります。そして、15,000本以上の動画作成実績を持つ動画作成会社です。
同社は、業界相場の半額以下という圧倒的なコストパフォーマンスと、短納期での対応力にあります。
また、無料での修正対応を行います。クライアントが満足するまで調整を重ねる柔軟性も持ち合わせています。
主な取引先には、リクシル。大王製紙。NEC、リクルート、サントリー。パナソニック。楽天。ホンダ。ヤクルトなど、多くの大手企業との取引実績があります。
4. 動画作成依頼の流れ|発注から納品までのステップ
動画を依頼する際、「どんな流れで進むのか?」を事前に理解しておくことはとても重要です。
なぜなら、流れを知っておけば、制作がスムーズです。また、余計な修正を減らし、コストや納期をコントロールしやすくなります。
そこで、この章では、一般的な動画作成の流れを解説します。どのステップで何を意識すればいいのか?をお伝えします。
①依頼の問い合わせ・見積もり
②打ち合わせ・ヒアリング
③構成・絵コンテ作成
④撮影・編集
⑤初稿チェック・修正対応
⑥最終納品
①依頼の問い合わせ・見積もり|スタート地点で決まる制作の方向性
動画作成を依頼する際、まずは制作会社やクリエイターに問い合わせをします。この段階で、どんな動画を作りたいのかを明確に伝えることが重要 です。なぜなら、曖昧なまま進めると、見積もりに大きなブレが生じるから、です。さらに、後々の制作で「思っていたのと違う…」という事態になりかねません。
例えば、「商品PR動画を作りたい」とだけ伝えるので不十分です。ここでは「SNS広告向けの短尺動画で、ターゲットは20〜30代の女性。スタイリッシュな雰囲気で、字幕あり」。といった具体的な要望を伝えるとよりベター。見積もりが正確になります。さらに、後の打ち合わせもスムーズに進みます。
問い合わせの際には、動画の目的やイメージ。予算感。納期をざっくりでも伝えておくのがベスト。
こうすることで、制作会社側も適切な提案がしやすくなります。
②打ち合わせ・ヒアリング|方向性のズレを防ぐカギ
見積もりに納得できたら、制作会社と具体的な打ち合わせを行います。
このステップでは、動画の方向性を細かく決めていく作業が重要になります。なぜなら、ここでのすり合わせが不十分だと、後の修正が増えるから、です。結果的に、コストや納期がかさむことにつながります。
例えば、ターゲット層が明確でないと、動画のトンマナがブレます。すると、「思っていたイメージと違う…」といった事態になりかねません。そのため、誰に向けた動画なのか?どんなメッセージを伝えたいのか?を、依頼者と制作会社が共通認識として持つことが大切です。
この段階で、動画の長さやナレーションの有無。使用する素材についても決めておくと、進行がスムーズです。
③構成・絵コンテ作成|動画の設計図を固める
動画作成において、構成案や絵コンテの作成は動画の骨組みを作る重要なフェーズです。
ここをおろそかにすると、撮影や編集の段階で大きな修正が発生します。結果的に、余計なコストや時間がかかる可能性が高まります。
例えば、企業紹介動画を作る場合です。冒頭で会社の強みを打ち出し、次に具体的な事業内容を紹介。そして、最後に未来のビジョンを伝える…。といった流れを作ります。この流れを絵コンテにして、制作チームとの共通認識として持てるようにしましょう。
また、ここで「このシーンは不要かも?」と判断できれば、撮影や編集の無駄を省けて、コスト削減になります。
④撮影・編集|動画が形になる段階
いよいよ実際の撮影や編集作業に入ります。
実写の場合は、ロケ地の選定やカメラマンの手配、出演者の準備などが必要になります。一方、アニメーション動画では、キャラクターやイラスト素材を基に制作を進めます。
この段階で重要なのは、「方向性が、事前の打ち合わせ通りになっているか?」です。例えば、演者のセリフや背景の演出がイメージと異なる場合です。撮影後の修正は困難です。そのため、現場でしっかりチェックすることが求められます。
編集に入ると、カットの繋ぎ方。BGMやテロップの追加。など、動画の完成度を高める作業が行われます。この段階での修正は不可です。そのため、事前の構成案をしっかり固めておくことがポイントになります。
⑤初稿チェック・修正対応|完成度を高める仕上げの作業
編集が終わると、初稿が提出されます。
ここでのポイントは、動画全体の流れやメッセージ性ではありません。「伝えたい内容がしっかり表現されているか?」という点は重要です。が、それは企画構成の段階でチェックしていることだから、です。なので、文字修正や、BGMなど、細かい点を中心にチェックしましょう。
修正は回数に制限があります。そのため、初稿のチェック時に「ここを直せば完成!」というレベルまで、まとめて修正点を出すことが重要です。
⑥最終納品|公開に向けた最終準備
修正が完了し、最終版が仕上がると、いよいよ納品です。
納品形式は、おもにMP4やMOVです。もちろん、使用プラットフォームに応じて提供されます。そのため、YouTube用。SNS広告用。テレビCM用など、用途に応じたデータ形式を確認しておきましょう。
ここまできたら、あとは動画を公開するだけです。
しかし、動画は作って終わりではありません。効果的に活用し、多くの人に見てもらうことが重要です。
5. 動画作成依頼の費用相場は?
動画の依頼費用はどれくらいかかるの?と気になっている方は多いはず。
結論から言うと、動画作成の費用はピンキリです。安いものなら数万円、高いものだと数百万円にもなります。なぜそんなに差があるのか?というと、動画の種類やクオリティ、制作工程の違いが大きく影響するからです。
例えば、シンプルなアニメーション動画と、映画では、制作の手間が違います。そのため、「どんな動画を作るのか?」を明確にしないと、見積もり額が、予算を大幅に超えてしまう可能性が高いです。
ここでは、動画の種類ごとの相場感と、それぞれの特徴を詳しく解説していきます。
①実写|撮影の有無で大きく変わる相場
②モーショングラフィック|スタイリッシュ&分かりやすさを重視
③漫画動画|親しみやすく、低コストで作りやすい
①実写|撮影の有無で大きく変わる相場
「リアルな映像でしっかり伝えたい!」そんな場合は、実写動画が適しています。
企業のプロモーション映像や商品紹介、インタビュー動画。など、幅広い用途で使われるのが特徴です。
動画の種類 | 費用相場 |
---|---|
簡単なインタビュー動画(撮影なし・編集のみ) | 5万〜20万円 |
撮影ありのインタビュー・会社紹介 | 30万〜80万円 |
プロモーション動画・商品紹介(演出あり) | 50万〜150万円 |
TVCMレベルの高品質映像 | 200万〜500万円 |
実写動画の費用が変わるポイント
- 撮影の有無:すでにある素材を編集するだけなら安く済むが、新規撮影が必要な場合はカメラマンや機材費がかかる。
- 撮影場所:スタジオ撮影かロケかで費用が変わる。ロケの場合は、交通費や許可申請などのコストが発生。
- キャストの有無:ナレーターや役者を起用すると、その分の出演料が加算される。
実写動画は、リアルな映像なので、説得力のあるコンテンツを作れます。
ただし、撮影や編集に手間がかかります。そのため、短納期での依頼は難しく、コストも比較的高めです。
②モーショングラフィック|スタイリッシュ&分かりやすさを重視
「シンプルだけど洗練された動画を作りたい」。「データや情報をわかりやすく伝えたい」。といった場合に適しているのがモーショングラフィック動画です。
文字や図形、アイコンを動かしながら視覚的に情報を伝えます。そのため、企業のPR動画やサービス説明動画。さらにプレゼン資料の補助映像などに向いています。
動画の種類 | 費用相場 |
---|---|
簡単なスライド型アニメーション(既存素材活用) | 10万〜30万円 |
企業PR・サービス紹介動画(オリジナル制作) | 50万〜150万円 |
ハイクオリティなブランド動画(高度なCG含む) | 200万〜500万円 |
モーショングラフィックの費用が変わるポイント
- デザインの複雑さ:シンプルなアニメーションなら比較的安く済むが、立体的なCGを使うと高額になる。
- ナレーション・BGMの有無:プロのナレーターを起用するかどうかで費用が変わる。BGMや効果音の選定にもコストが発生。
- 尺の長さ:一般的に30秒~3分程度が主流だが、長くなるほど制作費も上がる。
モーショングラフィックの強みは、スタイリッシュで洗練された印象を与えられること。実写とは異なり、撮影の手間がないため、比較的短納期で制作しやすい のも魅力です。ただし、デザインや動きの精度を上げるほどコストは高くなります。
③漫画動画|親しみやすく、低コストで作りやすい
「カジュアルな雰囲気で伝えたい」「SNS向けに拡散しやすい動画を作りたい」。
そんなニーズに応えるのが漫画動画です。
マンガのコマ割りやイラストを使ってストーリーを展開します。そのため、視聴者が感情移入しやすく、興味を引きやすいのが特徴です。
動画の種類 | 費用相場 |
---|---|
簡単なスライド型漫画動画(既存イラスト使用) | 5万〜20万円 |
フルカスタムの漫画動画(新規作画・アニメーション付き) | 30万〜80万円 |
高品質なストーリー型漫画動画 | 100万〜200万円 |
漫画動画の費用が変わるポイント
- イラストの制作方法:既存のイラストを使うなら安く済むが、プロの漫画家が描くオリジナル作品だと高額になる。
- アニメーションの有無:静止画ベースなら低コストだが、動きをつけると手間が増えて費用が上がる。
- ナレーション・BGMの有無:音声や効果音を加えると、制作費が増加する。
漫画動画の魅力は、低コストで作りやすく、視聴者が親しみやすいこと。特に、SNSやYouTube広告向けに適してます。また、短尺でわかりやすい動画を作るのに最適です。
ただし、カジュアルな印象が強いため、フォーマルな用途には不向きな場合もあります。
動画作成依頼のコストを抑えるには?
「動画作成って、思ったよりお金がかかるな…」と感じたことはありませんか? 実は、ちょっとした工夫でコストを抑えることができる んです。
動画作成費が高くなる理由のひとつは、手間が増えるほど制作会社の工数がかかるから。逆に言えば、自社でできることを増やすこと。そして、制作会社の作業を減らせば、そのぶんコストを削減できる!というわけです。
ここでは、動画作成依頼の際に費用を抑える具体的な方法を解説します。
①台本を作る
②編集だけにする
③撮影素材をまとめ録りして使い回す
④修正回数を減らす
⑤短納期は避ける
①台本を作る|制作会社に頼まず、自社で用意
動画の台本(シナリオ)作りは、とても手間がかかります。つまり、制作費用の中でも、かなりのウエイトをしめるもの、です。そのため、制作会社では、企画・構成費として数万円~数十万円かかることもあります。
もし、これを自社で用意すれば、その費用をまるごと削減できます。
なぜ、台本作りにコストがかかるのか?
それは、とても難しい作業だから。「どのような流れで、どんな映像を作るか?」を決める作業は、動画のクオリティを左右する重要な工程。ここがダメだと、動画がそれ以上に良くなることはあり得ません。
そのため、プロのライターが、視聴者に刺さるシナリオを考えます。なので、それなりの費用がかかるのは、ある意味、当然です。
しかし、動画の目的やターゲット。伝えたいメッセージが明確なら、自社で台本を作ることは可能です。例えば、「誰に向けた動画なのか?」「どんな流れで伝えたいのか?」を整理して、簡単な構成案を作っておくだけでも、制作会社の負担が減ります。その結果、コストカットにつながります。
特に、社内研修用や商品紹介など、専門知識が必要な場合。そのさいは、内部の担当者がシナリオを考えたほうが的確な内容になることもあります。
②編集だけにする|撮影なしで依頼する方法
「新しく撮影すると費用が高くなる」とはよく言われます。が、これは事実です。なぜなら、撮影にはカメラマンの人件費。機材費。スタジオ費。交通費など、多くのコストが発生するから、です。
そこで、既存の素材を活用して、編集のみを依頼する方法を検討しましょう。
例えば、社内で撮影した映像や、過去のプロモーション動画の素材。さらにフリー素材などを組み合わせます。そのことで、新たに撮影するコストを抑えることができます。
たとえば、最近のスマホは高画質撮影が可能です。なので、ちょっとした社内紹介動画やSNS用動画なら、問題ありません。じっさいに、スマホ撮影+プロの編集で、十分なクオリティが出せます。
もちろん、映像のクオリティにこだわる場合はプロの撮影が必要です。が、「どこまでをプロに任せるべきか?」を見極めることで、大幅なコスト削減が可能 です。
③撮影素材をまとめ録りして使い回す|効率的な撮影計画
「撮影するなら、なるべく一度にまとめたほうがいい」と言われます。それは、カメラマンの人件費や機材レンタル費は、撮影日数に比例するから、です。
例えば、会社紹介と商品説明の動画を別日に撮影します。すると、2日分の撮影費用が発生します。しかし、同じ日に両方の映像を撮影すれば、1日分のコストで済みます。
さらに、一度撮影した素材を使い回すのも有効な手段です。例えば、インタビュー動画の映像を切り取って、会社紹介動画に流用する。さらに、SNS広告用に短縮版を作る…。といった工夫をすれば、1回の撮影で複数の用途に活用できます。その分、コストパフォーマンスが高くなります。
撮影を依頼する際は、「この素材を別の動画にも使えないか?」と考えながら計画を立てると、無駄なく効率的にコストを抑えられます。
④修正回数を減らす|修正費用を抑える交渉術
動画作成では、「修正費用」が意外なコスト要因になります。なぜなら、修正には編集作業のやり直しが発生し、編集者の工数が増えるからです。
もちろん、修正回数が無制限のプランなら問題ありません。でも、多くの制作会社は「修正は1回」というルールを設けています。そのため、修正を繰り返すのは、予算的に難しいです。
これを防ぐには、最初の打ち合わせで方向性をしっかり固めること、です。
最初の段階で、できるだけイメージの共有をしましょう。そうすれば、初稿の段階では、修正点のズレは少なくなります。「ちょっとここを直して…」を何度も繰り返すと、そのたびに費用が発生するため、「ここが最終調整!」と決めて修正依頼をするようにしましょう。
⑤短納期は避ける|急ぎ依頼での追加コストを回避
「できるだけ早く納品してほしい!」と思うこともあるかもしれません。が、短納期で依頼すると、追加料金が発生するケースがほとんどです。
なぜなら、制作会社は、通常スケジュールを圧縮する必要があるから、です。
日数が減った分、スタッフが残業や、他の案件の調整が必要になります。例えば、通常2週間で納品する案件を1週間で仕上げる場合。それらの費用が、特急料金として上乗せされます。
もし急ぎの案件でないなら、余裕を持ったスケジュールで依頼するのがベストです。
7. 動画作成依頼後の活用法|納品後にやるべきこと
動画を制作したら、そこで終わりではありません。むしろ、動画をどう活用するかが最も重要です。
多くの企業が「とりあえず動画を作ったけど、どう使えばいいのかわからない…」という状態に陥りがちです。が、せっかくの動画も適切な運用をしなければ「作って終わり!」。ただの自己満足動画になってしまいます。
動画を最大限に活用するためには、PDCAが必要。つまり、配信・分析・再利用という3つのステップです。
そこで、この章では、納品後にやるべきことを詳しく解説していきます。
①適切な投稿・広告戦略
②効果測定と改善のポイント
③自社HPでの記事化
①適切な投稿・広告戦略|YouTube・SNS・広告での配信
動画を、どこで配信するかを明確にすることが大切です。
YouTubeやSNS、WEB広告など、動画を届ける手段はさまざまです。が、適切な戦略を立てることで、より多くの視聴者にリーチできます。
プラットフォーム別|動画の特徴と活用方法
プラットフォーム | 動画の特徴 | 活用に適した目的 |
---|---|---|
YouTube | 長尺動画向き。詳細な説明が可能 | 企業ブランディング・商品紹介・HowTo動画 |
Instagram / TikTok | 短尺でインパクト重視。視聴者のエンゲージメントが高い | 短期間のキャンペーン・話題性のあるプロモーション |
Facebook / X(旧Twitter) | 拡散力が高く、広告と組み合わせてターゲットに届きやすい | 広告運用・認知拡大・イベント告知 |
動画広告の選び方(目的別)
動画の目的 | 適した配信手法 |
---|---|
新商品のプロモーション | SNS広告(Instagram / TikTok / Facebook)でターゲット層にリーチ |
ブランドイメージの向上 | YouTubeのインストリーム広告(長尺でメッセージを伝える) |
②効果測定と改善のポイント|KPI設定と分析方法
動画を配信したら、どれくらいの人に見られているのか?どんな反応があるのか?を分析します。なぜなら、動画の効果を数値で把握しないと、「本当に成果が出ているのか?」がわからないから。です。
そこで、動画の目的に応じたKPI(重要業績評価指標)を設定します。例えば、以下のような指標です。
KPIとなる指標例
- 視聴回数(どれくらい再生されたか)
- 視聴維持率(最後まで見られた割合)
- クリック率(CTR)(動画からサイトへ誘導できたか)
- コンバージョン数(CV)(購入や問い合わせにつながったか)
特に、「視聴維持率」や「クリック率」は動画の質を判断する重要指標です。
例えば、最初の5秒で離脱が多い場合。冒頭のインパクトが弱い可能性が高いです。ため、次は「最初にキャッチーな要素を入れる!」などの改善が必要です。
また、SNSのアナリティクスツールも活用しましょう。そうすれば、どの年齢層・地域の人が視聴しているのか?どの部分で離脱が多いのか?なども細かく分析できます。
データをもとにPDCAを回し、より効果的な動画マーケティングを実施しましょう。
③自社HPでの記事化|SEO対策としての活用法
例えば、YouTubeに投稿した動画を、自社サイトの記事に埋め込みます。そして、その内容をテキストで補足します。すると「動画+記事」の形にできます。この施策Google検索からの流入も増やせます。つまり、動画をより多くの人に見てもらえる可能性が高まります。
動画を配信するだけではもったいない。そこで、せっかく作った動画を、SEO対策にも活かしましょう。それが、自社のウェブサイトで動画を記事化することです。
動画を記事にするのが効果的なのか?それは、動画単体では検索エンジンに評価されにくいから、です。なぜなら、Googleは動画の内容をテキストほど正確に認識できません。そのため、検索上位に表示されるために「動画+記事」という組み合わせを追加します。
動画作成依頼の成功ステップ|まとめ
動画を依頼する際は、目的に合った制作会社を選ぶのが第一歩。そして、予算や納期を事前に決めておくことが成功のカギです。
ここまで、動画作成依頼の流れや費用相場。コストを抑えるコツ。活用法を解説しました。ポイントをおさらいすると、
今回のポイント:まとめ
- 依頼先の選び方を間違えないこと(動画作成会社・フリーランス・マッチングサイト)
- 動画の目的やターゲットを明確にすること
- 予算を抑える工夫をする(台本作成・編集のみ依頼・まとめ撮りなど)
- 納品後の活用方法を考える(YouTube・SNS・自社サイトでのSEO対策)
動画は「作って終わり」ではなく、どう活用するか?が、成功と失敗の分かれ道です。本記事を参考に、最適な動画作成依頼を実現してください!
あなただけの担当者がサポート!
LINEでお気軽にお問い合わせ!
>> YouTubeを外注する|費用相場・依頼のコツ・おすすめ業者9選
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
コメント