動画制作❹【撮影編】4つの動画画角と音の基本S/N比とは?

動画制作❹【撮影編】4つの動画画角と音の基本S/N比とは?

今回は『動画制作の品質を決める7つのチェックポイント|読むだけで役に立つ動画制作ノウハウとは?』の4回目、撮影編です。

撮影時の動画画角についてのお話です。

目次

動画制作時に注意するポイント

動画制作時に注意するポイント

まずは動画制作するときには、絶対に外してはいけない撮影のポイントについてです。

基本的なことですので、まずは、入り口として覚えておきましょう。

①動画を安定させよう

動画が画面上と水平でなかったり、やたらと上下左右に動いたり、ピントが甘いなど、動画が不安定だと、見る気が一瞬でなくなります。

基本、水平のズレと手ブレ防止のためにも、三脚を活用しましょう。

撮影時に三脚を使用するときには、オートフォーカスではなく、マニュアルでピントを合わせるようにしましょう。(理由はのちほど)

②音声はできるだけクリアに

動画制作者は、カメラだとか三脚だとか、撮影機材に目が向きがちな場合が多くて、音声については、意外と疎かったりします。

カメラやレンズに対してのこだわりがスゴくて、スーパースペックな仕様を求めたりします。

音については「あとから足せば良い」という考え方をもっているせいか、音声機材には、あまり気を使わない方もいるのですが、出演者がせっかくいいことを言っていても、その音声が使えなかったらもったいないです。

演技をしてくれる役者さんでもない限り、同じセリフを同じようには言えないので、音声も常に一発勝負です。動画撮影と同じくらいに、音声にも気をつけましょう。

③内容の精査

何を伝えたいのか?誰に向けたメッセージなのか?しっかり決めてから撮影に入りましょう。

コンセプトがしっかりしていないといけません。テーマとは何か?シナリオはどうやって組み立てるのか?前回、お伝えした内容をおさらいしましょう。

メッセージを絞らないと、結局、何を伝えたいのか?わからなくなります。なので、最初から構成を考えて撮ります。結果的に、良い準備は、撮影時間も編集時間も短縮します。

つまりムダな予算を使わずに済むようになるのです。

④テロップ

たくさんのテロップを入れ過ぎると、どこがポイントなのか?わからなくなります。

実はテロップには、わかりやすく伝えるための基本的なテロップ論があります。

⑤撮影時

ブランディング動画では、社長インタビューを撮影することがあります。

そのままで撮影してしまうことも多いかもしれませんが、やはり背景には注意を払いましょう。そのときだけでも構いませんので、きちんと整理してから動画撮影に入りましょう。

バックが雑然としていると、動画を見た人が、見て欲しい部分ではなく、背景が気になって、動画に集中できない可能性があるからです。

社内撮影で注意する事

●背景が整理整頓されているか?
●バックにメモ書きの個人情報が写り込んでいないか?
●撮影している後ろを誰かが通らないか?

カメラマンは撮影に集中していることが多いので、撮影時には、アシスタントをつけるなどの配慮が必要です。

⑥画像の明暗と照明器具

室内で撮影したときには、暗くて顔がはっきりしなかったり、明るい窓を背にして撮影した人の顔が影になってよく見えないなど、撮影時の注意しないといけないポイントがあります。

そういった動画は、見ている人にとって不快でしかありません。

しっかりと照明を使ったり、レフ板を使って光を集めたり、影を作らないようにしたり、しましょう。

⑦エフェクトの多用

きちんとしたコンセプトに基づいた撮影台本と絵コンテ通りに編集したにもかかわらず、残念な動画になってしまうことがあります。

その原因は、編集時にエフェクト効果を多用してしまうことです。つい、使ってしまいたくなるものが、たくさん用意されているのですが、これも使いすぎると、逆に素人っぽい動画になってしまいます。逆効果にならないように、エフェクトの使用は最小限におさえましょう。

あくまでもシナリオや構成を基本に、映像コンセプトから軸足を外さないように気をつけないといけません。

アマチュアカメラマンがやってしまう失敗例と4つの基本画角

アマチュアカメラマンがやってしまう失敗例と4つの基本画角

最近のカメラは、携帯のカメラでも高性能なものが多いので、アマチュアカメラマンとプロカメラマンの差は、以前に比べると少なくなってきました。

カメラの持っている機能が、アマチュアの不足している部分を補ってくれるからです。

しかし、、、そうはいっても、やはりプロとアマチュアの差は大きいものです。

①オール中ロングはNGです

そのなかでも、アマチュアカメラマンが、かならずと言って良いほど撮影でやってしまう『オール中ロング』映像です。

オール中ロング
=被写体をできるだけ大きく見せたい心理から、アップでもなく引きでも、ギリギリ全体が映る画角

本来であれば、4つの画角で動画にメリハリが必要ですが、どのカットもほとんどが『中ロング』だと、動画にメリハリが効かなくなってしまいます。

5W1Hがわかる|あわせて読みたいオススメの記事

②基本的な画角は4つしかない

そこで、動画でも5W1Hを表現するために、必要なのが、画角の切り替えです。

<1>大ロングショット
<2>ロングショット
<3>ミドルショット
<4>アップショット

です。これにさらに人物などを撮影するときの画角として

フルショット/フルフギィア/ニーショット/ウエストショット/バストショット/アップショットなどがあります。

この基本画角である4つ以外の画角を見せられると、人は違和感を感じます。また、それぞれのショットは、伝えたい内容と合わせることで、より効果的に使うことができます。以下、基本となる考え方を表にまとめて見ました。

4つの画角で意味を持たせる

意味浅

ロングショット|ミディアムショット|アップショット

グループショット|3ショット|2ショット|1ショット

意味深

ロングショットは、全体の説明。そして、深い意味を語るときなどには、アップが効果的です。

使う順番は、最初に会社のロングショットで、何をやっている会社なのか?など、全体の概要を説明します。

そして、徐々に内容を深く掘り下げて行きます。最後は、インタビューなどアップになっていきます。たとえば社長が、会社の成り立ちや、これまでの苦労、また自身の生き様を語ってくれているときに、ロングの映像ばかり流れていたら、違和感がありますよね?

映像と内容をリンクさせることで、視聴者に無理なく、理解しやすい動画に仕上げることができます。

③撮影の基本は『カメラを動かさない』

撮影の基本、それは『カメラを動かさない』です。

さらに詳しくいうと『画角を決めたら最低4秒は我慢してカメラを動かさない』ということでもあります。

カメラを横にふる『パン』や、縦にふる『ティルト』をやたらと使ってしまうのです。

初心者が失敗する最大の要因=カメラを「動かし過ぎる」こと

テレビなどを見ていると確かに、さまざまなアングルで撮られています。

でも、それはちゃんと意味があってやっているのです。演出上必要だからやっているのです。

確かに、ずっと同じアングルだと見ている側も飽きてしまうし、説明がしづらいので、どうしてもやりたくなってしまうのはわかるのですけど、本来は、それぞれが最低4秒間の固定の絵であることが基本です。

カメラを動かさない.webp

全体を説明するためのロングショットから入って、最終的に意味深なアップショットになったりしますが、それはストーリーをわかりやすく説明するためです。

動画だと、常に画面が動いていないといけない気がしますけど、そんなことはありません。

変に動いている映像は、編集時に最初の動き始めから、最後の止まる瞬間までをまとめて使わないといけないので、時間の制約がある場合には、結局、使えない映像です。

もちろん演出上の理由があれば、パンてもOK!理由もなくテキトーな感じで左右、上下に振ってしまうのはNGだと覚えておきましょう。

シロシアゲブレピンND プロが失敗しないその秘密。撮影7つのチェックポイント

ブライダル・運動会・ステージなど、撮り直しの効かない、一発勝負の撮影現場があります。

そういうミスの許されない撮影現場でもプロのカメラマンは失敗しません。それはなぜでしょうか?その秘密は……彼らは、プロのカメラマンだけが使っている7つのチェックポイントを持っているからです。

プロのカメラマンが失敗しないための7つのチェックポイント。撮影中に唱えれば失敗しないその呪文とは、、、

『シロ・シ・ア・ゲ・ブレ・ピン・ND』です。

シロ=ホワイトバランス
シ =シャッタースピード
ア =アイリス
ゲ =ゲイン
ブレ=手ブレ補正
ピン=フォーカス
ND=NDフィルター

下記の株式会社スタジオamuのホームページから、無料でPDFをプレゼントしています。ぜひ、この機会にダウンロードしてみてはいかがでしょうか?

音の基本はS/N比

音の基本はS/N比

動画は、映像と音声で成り立っています。意外と音声に目が向いていない動画制作会社もいます。

音声収録のポイントは、SN比に注意することです。Sはシグナル、Nはノイズの頭文字です。シグナルは、欲しいと思っている音で、ノイズは雑音ですね。SとNの差が大きいほど、ノイズが少なく、高音質でクリアな音声です。(Sが大きくて、Nが小さい。ですよ。念の為)

音声を取る際に、カメラにもマイクが内蔵されているので、それで録音もできますが、できれば、キチンとマイクで拾うようにしましょう。

インタビューを撮影する際には、集音マイクではなく、できればピンマイクを使う方が、SNが大きく、クリアに音声が拾えます。せっかくいいことを言っているのに、声が小さかったり、モゴモゴとしていては、もったいないです。あとでテロップでフォローをすることもできますが、映像と同じく、一発勝負のつもりで、出来るだけ良い音質で録音できるようにしましょう。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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