採用動画のトレンドは?事例・メリット・制作のポイントを紹介

採用動画のトレンドは?事例・メリット・制作のポイントを紹介

採用動画の最新トレンドは?そもそも採用動画にトレンドってあるの?

そんな疑問を持つ採用担当者の方も多いのではないでしょうか。

じつは、近年、Z世代を中心に就職活動のスタイルが大きく変化しました。それにより、企業側も“伝え方”のアップデートを迫られています。中でも注目されているのが、共感とリアリティを軸にした「採用動画」です。しかし、ただトレンドを取り入れるだけでは成果につながりませんよね?

そこで、今回の記事では、

  • 採用動画の最新トレンド
  • その活用法や制作ポイント
  • 実際の成功事例
  • 費用感

を解説します。

“成果につながる動画づくり”のヒントを、ぜひ持ち帰ってください。

ワイラボ編集長
ワイラボ編集長

執筆者

この記事は、動画制作・デザインを手がける「ワイラボ」の代表が執筆しています。普段は企画やディレクションの立場から、現場チームと連携して映像制作に関わっており、その経験から得た視点でお話ししています。

目次

1. 採用動画のトレンドは?

採用動画のトレンドは?

採用動画のトレンドは、年々変化しています。

ただおしゃれな映像を作るだけでは、もはや人は動きません。今、求職者の心を動かすには「共感」と「リアル」。そして「インタラクティブ性」が欠かせません。

2024年から2025年にかけて、採用動画はさらに進化しています。そして、多様なニーズに対応する表現が求められるようになっています。従来型の説明動画では響かない。逆に、ありきたりな演出では逆効果になるリスクもある。それが今のリアルです。

採用動画のトレンド

  • インタラクティブ動画の台頭
  • ますます高まるスマホ・SNS最適化
  • 社員のリアルな声・日常を見せるスタイル
  • 短尺×ストーリーテリングで心を掴む
  • ジェネレーションZを意識した企画演出

この章では、採用動画の「今」を語るトレンドを5つ解説します。

採用動画のトレンド ①インタラクティブ動画の台頭

採用動画のトレンド ①インタラクティブ動画の台頭

まずは、採用動画のトレンドとして、インタラクティブ動画が挙げられます。

この動画は、ユーザーの選択によってストーリーが分岐する動画です。採用動画でも急速に導入が進んでいます。なぜなら、、視聴者の「自分ごと化」を促せるから、です。

特に就活生や転職希望者にとって、一方的に情報を与えられるのは負担です。それよりも、自分の選択で体験できる方が記憶に残りやすいです。また、採用側としても、動画を通じて「自社のカルチャーに合う人材か?」を判断しやすくなります。

ただし制作コストは高めで、シナリオ構成にも工夫が求められます。クオリティが中途半端だと、逆に「なんだこれ?」と冷められるリスクもあるので、制作は信頼できるパートナーと進めるべきです。

インタラクティブとは?用語説明

採用動画のトレンド ②ますます高まるスマホ・SNS最適化

採用動画のトレンド ②ますます高まるスマホ・SNS最適化

今や採用動画の視聴デバイスは、9割以上がスマホです。

SNSで流れてきた動画をそのままタップして視聴、というのが当たり前。だからこそ、「縦型」「音なしでも伝わる」「5〜15秒で引き込む」設計が必要です。

また、SNS前提で考えるなら、YouTubeの3分動画ではありません。むしろ、TikTokやInstagram用のショート動画が有効です。さらに、冒頭3秒で心を掴まなければ、即スワイプされて終わり。そんな厳しい世界です。

ですが逆に、ここを攻略できれば、広告費ゼロ!で、何万人にもリーチできる可能性があります。現代の採用は、動画を「採用広報」としてどう活用するか?がカギになっています。

採用動画のトレンド ③社員のリアルな声・日常を見せるスタイル

採用動画のトレンド ③社員のリアルな声・日常を見せるスタイル

美しいオフィス。笑顔の社員。よくある採用動画のワンシーンです。

でも、見る側はそれを「リアル」とは感じません。それよりも、社員の素直な本音。または、実際の1日の流れ。など、よりリアリティ重視の動画が支持されています。

このスタイルの良さは

良いことだけ話す。ではなく「大変だけど、やりがいもある」というバランスの取れた構成

です。なぜなら、それが、かえって信頼感につながるから、です。

ほかにも

  • 現場社員の「ぶっちゃけトーク」
  • 仕事終わりにラーメンを食べに行く様子

など、小さなエピソードに共感が生まれるのがトレンド。派手な演出ではなく、等身大のストーリーが求られる時代なのです。

採用動画のトレンド ④短尺×ストーリーテリングで心を掴む

採用動画のトレンド ④短尺×ストーリーテリングで心を掴む

長い動画は見られません。就活生も社会人も、スキマ時間にスマホでサクッと情報を得るのが普通です。だからこそ、60秒以内で「共感→納得→行動」を促す設計が鍵になります。

短くても、ストーリーがあれば心は動きます。たとえば、

「入社1年目で悩んでいた新卒が、今はプロジェクトリーダーに!」という変化を描く

というだけでも、企業の魅力が伝わります。

テンプレ的な説明ではなく、一人の人物に焦点を当てたストーリー設計は効果的です。

感情移入できる構成は、企業のブランド力を何倍にも引き上げる要素になります。

採用動画のトレンド ⑤ジェネレーションZを意識した企画演出

Z世代は「見る・聞く」より「感じる・共感する」を重視します。

採用動画のトレンド ⑤ジェネレーションZを意識した企画演出
  • 嘘くさい演出はすぐ見抜かれる。
  • 「キラキラした映像よりリアルな空気感を出せてるか?」が判断基準

たとえば、

  • BGMは流行のJ-POPやローファイ系
  • ナレーションは少なめで、テロップ中心
  • テンポ感はYouTubeよりTikTok寄り

Z世代が日常的に触れているコンテンツと同じ「ノリ」を意識する必要があります。言い換えれば、採用動画は“就活用動画”ではありません。それは、“Z世代向け動画コンテンツ”として考えるべき。です。そこにズレがあると、見られない。響かない。それが彼らのリアルな感覚です。

  • 採用動画=就活用動画
  • Z世代向け動画コンテンツ

2. 採用動画の種類とそれぞれの特徴

採用動画と一言で言っても、実はバリエーションはかなり豊富です。

もちろん、トレンドは重要です。でも本質ではありません。

つまり、自社の採用目的やターゲット層に合った種類を選ぶことも重要です。

そこで、この章では、トレンドを押さえた、採用動画の定番タイプを5つご紹介します。それぞれの特徴を踏まえたうえで、メリット・デメリットを解説します。

採用動画の種類と特徴

  • 会社紹介型動画
  • 社員インタビュー動画
  • 職場密着・1日密着ドキュメンタリー
  • インタラクティブ動画(選択式ストーリー)
  • バーチャル会社見学・360度動画インタラクティブ動画の台頭

①会社紹介型動画

①会社紹介型動画

会社紹介型の動画は、企業の理念・事業内容・社風などを一通り紹介するオーソドックスな形式です。そのため、以前からある形ですが、いまでも採用動画のトレンドとして、定番化初めて自社を知る求職者にとっては、理解を深めるきっかけになります。

とくにBtoB企業や無形商材を扱う企業では、そもそも「何をやっている会社なのか」が伝わりにくいため、こうした導入的な動画は有効です。ただし、単なるパンフレットの読み上げになってしまうと、印象に残りません。

採用の場面で使うなら、「理念」や「未来ビジョン」など、感情に訴える要素を盛り込むと効果的です。

②社員インタビュー動画

②社員インタビュー動画

社員インタビュー動画は、実際に働いている人の声を通じて、会社の雰囲気や働き方をリアルに伝えることができます。視聴者が知りたいのは「ここで自分が働く姿をイメージできるかどうか」です。その判断材料になるのが社員の言葉です。

しかし、質問が型通りで棒読みだったり、答えが「やらされ感」満載だったりすると逆効果になるリスクもあります。編集で見せ場をつくる工夫がないと、単調で飽きられる可能性も高いです。

理想は、社員の個性が見えること。あえて失敗談を話してもらったり、ちょっと砕けたトーンで進めるだけでも、視聴者の感じ方はガラッと変わります。

③職場密着・1日密着ドキュメンタリー

③職場密着・1日密着ドキュメンタリー

実際に働いている様子を追いかける「密着ドキュメンタリー形式」は、リアルな職場の空気を伝えるのに非常に効果的です。現場での会話や表情、移動中のひと言など、台本では出せない「本当の姿」が伝わります。

この形式は、企業ブランディングだけでなく、ミスマッチ防止にも役立ちます。求職者が「ギャップなく入社できるか」を見極められるからです。

ただし、撮影は手間がかかります。現場の協力も必要不可欠です。また、編集のセンスが問われるため、制作会社選びが重要です。撮影して終わり、ではなく、映像の流れまでこだわらないと効果は半減します。

④インタラクティブ動画(選択式ストーリー)

④インタラクティブ動画(選択式ストーリー)

前章でもご紹介したインタラクティブ動画は、選択肢に応じてストーリーが分岐する体験型の動画です。採用動画としてトレンドでもあり、定番化しつつあります。

なぜなら、まるでゲームのような感覚で企業理解が深まるため、です。とくに、Z世代を中心に注目を集めています。

たとえば、「営業と開発、どちらを体験しますか?」といった分岐を設けることで、視聴者にとって“自分ごと”になります。ただ、見るだけの動画とは違い、能動的に参加できるのが大きな違いです。

ただし、デメリットがあります。それは、制作コストがかかること。そして導入までのハードルがやや高い点です。企画・脚本の設計力が求められるため、自社制作は難しいです。さらに、外注したい際も、クオリティの成果に差が出やすいです。

⑤バーチャル会社見学・360度動画

⑤バーチャル会社見学・360度動画

コロナ以降、遠隔でも会社の雰囲気が伝わる「360度動画」や「バーチャル会社見学」が増えました。とくに地方在住の求職者にとっては、移動せずに職場を体験できるメリットがあります。

視点を自由に動かせる360度動画は、まるでその場にいるかのような臨場感を提供できます。これにより、「空気感」や「規模感」といった、写真では伝わりづらい情報も届けられます。

ただし、視聴環境に依存する面もあり、スマホだけでは使いづらいことも。また、視覚的な情報に偏るため、ストーリー性がないと「ただ見るだけ」で終わってしまう可能性もあります。

3. トレンドを取り入れた採用動画の作り方

採用動画を作るとき、多くの企業が「流行っているから」という理由でトレンドを取り入れようとします。ですが、トレンドを追いかけるだけでは成果につながりません。重要なのは、自社の目的とターゲットにトレンドをどう掛け合わせるかです。

このセクションでは、流行をただ真似するのではなく、「成果につながる使い方」にフォーカスして解説します。制作の現場で起きがちな失敗も含め、本音でお話ししていきます。

トレンドを取り入れた採用動画の作り方

  • 目的設定とターゲット明確化
  • 企画・構成のポイント(トーン&メッセージ)
  • ストーリーテリングで魅せるテクニック
  • スマホ世代向けの編集・デザイン
  • 社員・現場を巻き込んだリアリティの演出

①目的設定とターゲット明確化

目的設定とターゲット明確化

採用動画の制作は、まず目的とターゲットを明確にすることから始めるべきです。

なぜなら、目的が曖昧だと動画の構成もぼやけてしまい、誰にも刺さらない動画になってしまうからです。

たとえば「とにかく応募数を増やしたい」のか、「カルチャーマッチする人だけに応募してほしい」のかで、動画の中で伝えるべきことは全く変わります。そして、ターゲットが新卒か中途か、営業職か開発職かによっても、好まれる演出や言葉選びは異なります。

逆にここが明確になっていれば、どんな構成・撮影・編集を行うかの判断もスムーズになります。

時間も予算も限られているからこそ、事前の設計が成功のカギを握ります。

②企画・構成のポイント(トーン&メッセージ)

企画・構成のポイント(トーン&メッセージ)

トレンドを取り入れるうえで最も重要なのは、「自社らしさ」を崩さないことです。

流行の構成や演出を真似しても、企業の価値観とズレていれば、逆に違和感を与えてしまいます。

たとえば、クールで静かな社風の企業が、テンション高めの演出を使うと、動画を見た人は「なんか合わなそう」と感じてしまうかもしれません。だからこそ、企画段階で「伝えたいメッセージ」と「トーンの一貫性」を整える必要があります。

メッセージは欲張らず、1〜2点に絞るのが効果的です。あれもこれも伝えようとすると、結局何も伝わらない動画になります。「一番届けたい印象は何か?」を繰り返し自問しながら進めることが大切です。

トーン&メッセージ=トンマナについて→トンマナとは?意味・サイト事例・ルール設定方法を解説!

③ストーリーテリングで魅せるテクニック

ストーリーテリングで魅せるテクニック

採用動画がただの情報提供で終わってしまうと、印象には残りません。

そこで有効なのがストーリーテリングです。ストーリーがあるだけで、視聴者の共感を得やすくなり、記憶にも残ります。

たとえば「入社1年目で大きな壁にぶつかったが、周りの支えで乗り越えた」という実話をベースに構成するだけで、視聴者は「この会社、良いな」と感じます。ただし、ストーリーが嘘くさかったり、演出が過剰になると一気に冷められます。

リアルなエピソードに感情をのせる。ナレーションよりも本人の言葉を使う。これだけでも見え方は変わります。大事なのは、かっこよく見せることよりも、“人としての共感”を生むことです。

④スマホ世代向けの編集・デザイン

スマホ世代向けの編集・デザイン

Z世代をはじめとしたスマホ世代は、「パッと見て直感的に分かるかどうか」を重視しています。

だからこそ、編集やデザインの段階で視聴体験を意識することが求められます。

具体的には、縦型動画の採用、字幕の常時表示、スピーディーなカット割りなどが有効です。また、色使いやフォントも、スマホで見たときに「目に優しい」「見やすい」ことが大切です。

とはいえ、派手すぎるエフェクトや演出は逆効果になることもあります。あくまで「コンテンツの魅力をサポートする編集」にとどめ、企業の印象とバランスが取れているかを常に意識すべきです。

⑤社員・現場を巻き込んだリアリティの演出

社員・現場を巻き込んだリアリティの演出

採用動画の成功には、現場社員の協力が不可欠です。

なぜなら、社員の自然な表情や言葉こそが「企業の本当の姿」を伝えてくれるからです。

ただし、現場を巻き込むのは簡単ではありません。普段の業務に加えて動画出演をお願いするわけですから、負担を感じる人もいます。だからこそ、事前の説明と納得感のある巻き込み方が重要です。

「正直に話してくれていい」と伝えれば、動画の空気感も自然になります。演出された美談より、素のリアクションやリアルな会話の方が、視聴者の心には届きます。

また、現場を巻き込むことで、社内の一体感や自社理解の向上にもつながるという“副次的な効果”も期待できます。これは地味ですが、意外と大きなメリットです。

4. 採用動画の成功事例

成功事例を知ることは、採用動画を企画・制作する上で非常に参考になります。

なぜなら、具体的な成果や工夫点を知ることで、「自社にも活かせるか?」を判断しやすくなるからです。

とはいえ、世に出ている成功事例の多くは“キラキラ系”ばかりで、「うちには無理かも…」と感じてしまう担当者も多いはずです。ここでは、大手から中小企業まで、実際に成果が出た事例を本音ベースで解説します。

ただ「すごい」で終わらせない。自社で活かすためのヒントをお届けします。

採用動画の成功事例

  • 大手企業による革新的な事例
  • 中小企業でも実現できる等身大の動画事例
  • インタラクティブ動画の成功パターン
  • SNSでバズった採用動画の特徴

①大手企業による革新的な事例

大手企業は、やはり予算もスケールも桁違いです。

たとえばある有名メーカーでは、YouTubeドラマ風の採用動画をシリーズ化し、数百万再生を記録しました。

演出もキャスティングもプロ級で、まるで映画のような完成度。Z世代の視聴習慣に合わせて、TikTokでも“縦型ショート版”を同時展開するなど、メディア戦略も緻密でした。

ただし、こうした事例は「参考にはなるが真似は難しい」ものです。とはいえ、構成やストーリーテリングの手法、SNSでの展開方法などは、中小企業でも部分的に応用できます。

「全部真似しない。エッセンスだけを盗む」。それが大手事例の賢い活かし方です。

②中小企業でも実現できる等身大の動画事例

実は、最近評価が高いのは“等身大”の採用動画です。

ある地方の建設会社では、社員の1日に密着したドキュメンタリー形式の動画を制作。ありのままを伝える姿勢が共感を呼び、前年の1.5倍の応募を獲得しました。

特別な演出は一切なし。スマホと簡易マイクだけで撮影し、社員自らがナレーションを担当。制作費用も10万円以下でしたが、視聴者からは「リアルな雰囲気が伝わった」「親近感が湧いた」と好評でした。

中小企業でも、無理せず“らしさ”を出せば、人はちゃんと見てくれます。高品質より“誠実さ”。それが伝わる動画こそ、今の時代にマッチしているのです。

③インタラクティブ動画の成功パターン

あるIT企業では、求職者が「エンジニア」「営業」「デザイナー」などの職種を選び、それぞれの1日を体験できるインタラクティブ動画を制作しました。選んだ職種によって動画が分岐し、まるで就業体験をしているような感覚に。

結果、Webサイトの平均滞在時間は2倍に伸び、動画経由の応募者は前年比3割増という成果に結びつきました。インタラクティブ動画は、制作の手間やコストはかかりますが、得られるエンゲージメントは段違いです。

この企業が成功したポイントは、シンプルな設計と「自分で選べる楽しさ」のバランスです。高度な技術がなくても、選択肢を3つに絞るだけで十分没入感が出せます。

④SNSでバズった採用動画の特徴

SNSで話題になる採用動画には、共通点があります。

それは“共感か笑い”です。

たとえば、あるベンチャー企業では「うちのダメ社員紹介」という自虐ネタのショート動画を投稿し、X(旧Twitter)で3万RTを記録しました。

「ダメなとこも隠さない。でも、それを笑って受け入れる会社の空気感が好き」というコメントが多く集まり、実際にその動画経由で複数のエントリーが発生しました。

SNSでは、きれいごとより“人間味”が伝わるコンテンツの方が強いです。バズを狙いすぎると炎上のリスクもありますが、リアルでちょっとユーモアのある動画なら、企業イメージもポジティブに伝わります。

5. 採用動画の制作費用と内訳

採用動画を作るとき、まず気になるのが「いくらかかるのか?」という点です。

もちろん、採用動画のトレンドは気になります。しかし、動画制作の費用はもっと気になる点です。

正直、「安く済ませたい」「でも質は落としたくない」。――そんな本音を抱える担当者も多いはずです。

このセクションでは、実際にかかる費用の相場や、どこにコストがかかるのか、そしてコスパよく成果を出すための考え方まで、本音でお伝えします。

採用動画の制作費用と内訳

  • 動画制作の基本的な料金相場
  • 費用が上下するポイント(ロケ、CG、出演者)
  • 自社制作 vs 外注のコスト比較
  • 費用対効果を高める工夫

①動画制作の基本的な料金相場

採用動画の制作費用は、内容や仕様によってかなり幅があります。

あいまいなままだと不安になりますが、ある程度の相場を知っておくだけでも、打ち合わせや見積もりの際に判断しやすくなります。

以下は、採用動画でよく使われる構成・形式別の費用感の目安です。

動画の種類尺の目安費用相場備考
会社紹介動画(基本構成)約3分50〜80万円撮影1日・社員インタビュー・BGM・テロップあり
社員インタビューのみ構成約2分30〜60万円撮影場所は社内、編集はシンプル
ドキュメンタリー密着型約3〜5分80〜120万円撮影日数が増える・編集に工数がかかる
インタラクティブ動画任意120万円〜分岐型の構成・高い編集スキルが必要
アニメーション・CG使用動画約1〜2分70〜150万円表現内容によって大幅に変動

この表を見て分かる通り、制作費は「構成の複雑さ」「編集の手間」「使う技術」によって上下します。
まずは目的を明確にしたうえで、「どのくらいの尺で、どんな構成が必要か」を見積もることが大切です。

②費用が上下するポイント(ロケ、CG、出演者)

同じ3分動画でも、内容によって費用は倍以上変わります。

その主な要因が「ロケ」「CG」「出演者」です。

たとえば、ロケ地が複数にわたる場合、移動や許可取りの費用が発生します。室内撮影に比べて天候リスクもあるため、予備日を設ける必要があり、それだけで費用が数万円〜十数万円単位で増えることもあります。

CGやアニメーションは見栄えがしますが、制作に手間がかかるため単価が高めです。簡単なモーショングラフィックスなら3〜5万円程度ですが、本格的な3Dなどは1カットで数十万円かかることもあります。

さらに、ナレーターや俳優を起用する場合、その出演料も上乗せされます。自社社員を起用すればコストは抑えられますが、撮影に協力してもらう調整コストは意外と見落とされがちです。

③自社制作 vs 外注のコスト比較

コストを抑えるために「自社で作れないか」と考える企業も少なくありません。

最近はスマホや安価な編集ソフトでもそれなりの動画が作れる時代です。

自社制作なら、外注費はかかりません。ただし、社内の人件費や撮影・編集にかかる時間は無視できません。そして、クオリティが低いとブランド価値を下げてしまうリスクもあります。

一方で外注は、当然コストはかかりますが、企画から撮影、編集、納品まで一貫して任せられます。プロの視点が入ることで、構成や見せ方もグッと洗練され、成果にもつながりやすくなります。

表にまとめると、以下のような違いがあります。

項目自社制作外注制作
コスト◎(初期費用は少ない)△(相場50〜150万円)
クオリティ△(人によってばらつき)◎(プロの仕上がり)
社内負荷△(企画・撮影・編集全て)◎(任せられる)
ブランドへの影響△(印象に直結する)◎(安心感・信頼感が出る)

目的や社内の体制次第ですが、「1本は外注でベースを作り、その後の短尺版を社内で展開する」というハイブリッド型もおすすめです。

④費用対効果を高める工夫

採用動画は、作って終わりでは意味がありません。

むしろ「どう活用するか」で、投資に見合う効果が出るかどうかが決まります。つまり、費用対効果は“動画の内容”以上に、“使い方”に左右されます。

まず大切なのは、複数の目的に使い回せる設計にすること。たとえば「3分の会社紹介動画+15秒のSNS用ティザー+30秒の説明会用イントロ」という形で、素材を分けて編集しておけば、さまざまなシーンで使えます。

また、採用だけでなく、社内研修や営業資料としても使える内容にすれば、投資回収の幅も広がります。編集の段階で「将来的に分割しやすい構成にする」などの工夫をしておくと、あとで便利です。

さらに、SNSや自社サイトでの露出だけでなく、「求人媒体の企業紹介欄に動画を埋め込む」「Web広告に活用する」といった、広げ方の工夫も重要です。

6. 採用動画制作会社の選び方

採用動画を外注するとなったとき、どこの制作会社に依頼するかは非常に重要なポイントです。

なぜなら、完成する動画の質や採用成果は、制作パートナーの力量に大きく左右されるからです。

「とりあえず相見積もりを取ればいい」と考える方も多いです。が、制作会社選びに失敗すると、時間もお金も無駄になってしまいます。

この章では、信頼できる制作会社をどう見極めればよいか?を解説します。

採用動画制作会社の選び方

  • 実績のある会社を見極めるポイント
  • トレンドに強い制作会社の特徴
  • 自社との相性を見極めるチェックリスト
  • 制作後の運用サポートもチェック

①実績のある会社を見極めるポイント

まず大切なのは、「採用動画の実績があるかどうか」です。

当たり前かもしれませんが、映像制作=採用動画の経験ではありません。両者は似て非なるもの。そのため、求職者の視点を理解した上で構成・演出できるか?が大きな分かれ目です。

実績を見る際は、ただ動画の見た目だけでなく、「どんな課題に対して、どんな成果を出したか」まで確認するのがポイントです。また、同じ業界や同規模の企業と取引があるかもチェックすべき要素です。

単なる「動画制作会社」ではなく、「採用支援に強いパートナー」として信頼できるかどうか。ここをしっかり見極めてください。

②トレンドに強い制作会社の特徴

採用動画は、年々トレンドが変化します。

Z世代向けの表現やSNS対応など、今のニーズを理解している会社でなければ、せっかく動画を作っても“古臭く”なってしまいます。

トレンドに強い会社は、自社でも動画やSNS運用を積極的に行っているケースが多いです。また、最新事例を積極的に発信していたり、インタラクティブ動画や縦型動画などにも対応しているかがひとつの目安になります。

逆に、「昔ながらの企業紹介風動画」しか作っていない会社だと、今の採用現場では通用しづらいかもしれません。せっかくの投資が“時代遅れ”にならないよう、制作パートナーの感度にも注目してください。

③自社との相性を見極めるチェックリスト

最終的には、制作会社との相性も非常に重要です。

いくら実績があっても、コミュニケーションが取りづらかったり、価値観が合わなかったりすると、制作プロセスがストレスになります。

以下のようなポイントで相性をチェックしてみましょう。

  • 自社の業界やターゲットを理解しようとしてくれるか
  • ヒアリングが丁寧で、こちらの話をよく聞いてくれるか
  • 提案内容に「自分たちらしさ」が反映されているか
  • スケジュールや進行管理がきちんとしているか

「この人たちと一緒に作業したい」と思えるかどうか。これは案外、成果に直結する部分です。

④制作後の運用サポートもチェック

最後に忘れがちなのが、「納品後のサポート」です。

動画を作っただけで終わりではなく、どこでどう使うかが成果に直結します。つまり、「納品後の使い方まで一緒に考えてくれるか」が、良い制作会社の証です。

たとえば、採用サイトへの掲載方法、SNSでの効果的な拡散、短尺版の再編集提案など。こうした“運用支援”まで対応してくれる会社なら、動画の効果を最大限に活かせます。

動画制作はスタートであって、ゴールではありません。運用の視点まで持っている制作会社を選ぶことで、投資の成果は大きく変わります。

7. 採用動画のトレンド|まとめ

採用動画は、もはや「あると良いもの」ではなく、「なければ届かない」時代になりました。

トレンドを追うだけでなく、自社の魅力をどう映像に落とし込むか。その設計力こそが、これからの採用成功のカギです。

今回ご紹介した内容が、採用動画の企画や制作を考えるうえでのヒントになれば幸いです。動画は、つくる段階も大事ですが、どう届けるかも同じくらい重要です。

「うちにはまだ早いかも…」と思っている企業こそ、今が始めどきです。まずは“ひとつの成功”を積み重ねてみませんか?

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など、よくあるご相談にお応えします。

「採用動画は、気になってるけど、どこから手をつければいいのか分からない…」という方も大歓迎。

そんなお悩みに、これまで100本以上の採用動画を手がけたワイラボが丁寧にお応えします。

企画段階からのサポートも可能です。まずはお気軽にお問い合わせください。

>> 動画制作×ブランディングで企業の魅力を伝えよう!事例や費用も

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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