採用動画はどのくらい効果があるのか?また効果を最大限にするには?
採用動画使った求人は、一般的となり、動画は「あったら良いな」ではなく、「なくてはいけないもの」となっています。
ただし、採用動画は、制作してアップしたら、そこで終わりではありません。
採用動画は、効果測定を行って、改善を加えていってこそ、より大きな効果を期待できるものだから、です。
そこで、今回の記事では、採用動画の効果について、調査しました。測定の方法、効果を最大限にする3つのポイントと活用方法についてご紹介します。
結論を言うと、効果測定指標(データ)は、ケースに応じて最適なものを選択する必要があります。
効果が出る採用動画・作り方3つのポイント
採用動画制作の効果を最大限にする3つのポイントをご紹介します。
①ターゲット「誰(どのような人材・就活生)」の確立
②目的は認知か?興味関心か?フェーズを確認
③効果検証でPDCAを回し、効果の出る採用動画制作にフィードバック
①ターゲット「誰(どのような人材・就活生)」の確立
効果の出る採用動画制作は、まず「誰」に見て欲しいのかを考えるところがスタートです。
マーケティング同様に『ターゲット』を確立する必要があるから、です。
どのような人材・就活生を想定して採用動画を制作するのかが明確でなければ、裏付けのある企画・シナリオ・演出にはならないので、しっかりとプランを練りましょう。
②目的は認知か?興味関心か?フェーズを確認
ターゲットに向けて、どんな動画を作るのか?は、目的によって異なります。
目的が、認知であれば、インパクトのあるHERO動画。興味関心を持ってくれている人であれば、そのアンサーになるHUB動画など、自分達の就活生に対するフェーズを確認しましょう。
今、自分達に何が必要なのか?それを外してしまうと、せっかく作った動画を効果的に運用することが難しくなります。
③効果検証でPDCAを回し、効果の出る採用動画制作にフィードバック
採用動画は、公開・配信後にデータに基づいた効果検証を行い、フィードバックすることで効果の出る採用動画へと改善できます。
効果検証を行わなければ、採用動画制作に投じた費用が、効果に見合ったものなのかを判断できません。
企業の採用活動で動画コンテンツを活用する際は、効果検証が不可欠です。
効果検証については、この記事中で、効果の測定方法[データの使い方]として、後述します。
効果が出る採用動画・活用方法
効果が出る採用動画の活用方法についてご紹介します。
❶オウンドメディアでの活用
❷SNSでの活用
❸採用動画エンディングでのCTA(コールトゥアクション)
❶オウンドメディアでの活用
自社ホームページに採用動画のYouTubeリンクの埋め込みは、マストです。
文字や写真だけのホームページよりも、動画を効果的に使った方が、見る人への情報量の多さや、分かりやすさなど、ユーザビリティが上がり、信頼感につながります。
また、動画コンテンツがある方が、SEO的にも有利になる傾向があるから、です。
❷SNSでの活用
SNSでの活用では、拡散を目的にします。
一番早い認知方法は『広告』を打つこと、ですが、そこまで予算をかけたくない場合や、あまりその方面に明るくない場合には、認知段階でSNSを使うのは、最も効果的な活用方法です。
SNS上に、採用動画をアップしたりも良いですが、魅力的な投稿を作ってから、そこに、思わずクリックしたくなるようなYouTubeリンクを埋め込む方が、より効果的な視聴経路を生み出すことができます。
❸採用動画エンディングでのCTA(コールトゥアクション)
YouTubeなどでは、CTA(コールトゥアクション)で、ターゲットとなる就活生に、視聴者後のアクションを促すことは必須です。
YouTubeであれば『概要欄』に、ホームページURLや企業公式SNSのリンクを記載したり、動画エンディング部分でのアピールは必須です。
動画のエンディング部分での「チャンネル登録」、「グッドボタン」、「SNS」をアピールは、人気YouTuberを真似してみるのもオススメです(彼等はとても上手)。
効果が出る採用動画・効果の測定方法
採用動画の効果を測定する方法やデータの使い方についてご紹介します。
作ったばかりの動画は、いわば『赤ちゃん』と同じです。なので、PDCAを回して、改善を加えることで、より効果的な採用動画にしていく必要があります。
ここでは、効果測定の方法について、ご紹介します。
(1)YouTubeでの効果測定
(2)ホームページでの効果測定は『タグマネージャー』がおすすめ
(3)採用動画の視聴回数と問合せ数でCPAを算出
(1)YouTubeでの効果測定
YouTubeには、動画の効果測定のための「YouTubeアナリティクス」という機能があります。
YouTubeアナリティクスはチャンネル管理者のみが閲覧可能で、YouTube Studuioからアクセスできます。
YouTubeアナリティクスでは、下記の指標を測定できます。
■YouTube動画の効果測定指標(データ)
インプレッション数 | YouTube上での動画の表示回数 |
クリック率(CTR) | インプレッションに対して動画がクリックされた割合 |
総再生時間 | 視聴者が動画を見た時間の長さ |
再生回数 | 動画が再生された回数 |
平均再生率 | 平均して動画が視聴される時間の割合 |
視聴者維持率 | 再生時間ごとの視聴者が動画を見続けた割合 |
コメント数 | 動画に対するコメントの数 |
シェア数 | SNSでシェアされた回数 |
ブランド関心度 | アンケート測定によるブランド認知度 |
高評価 | 動画に対する高評価数 |
チャンネル登録数 | YouTubeチャンネルに登録された数 |
どれも大切ですが、動画の品質を見る上で、特に重要なデータは「視聴者維持率」です。
採用動画を就活生が、どこまで見たか?が分かる指標です。
採用動画の視聴を、やめている人が多い箇所があれば、その前段階に問題があると考えます。データからのフィードバックを活用して、効果の高い採用動画へと、改善していきましょう。
(2)ホームページでの効果測定は『タグマネージャーが』おすすめ
ホームページの埋め込みYouTube動画の効果測定には、「Googleアナリティクス」、「YouTubeアナリティクス」、「Microsoft Clarity」といった無料ツールの利用が考えられます。
「Googleアナリティクス」と「YouTubeアナリティクス」は連携していないよね?
そうなんです。なので、採用YouTube動画の正確な効果測定には不向きです
そこで、オススメしたい測定方法は「Googleタグマネージャー」で、HTMLのタグやトリガー、変数などを設定する方法です。
「Googleタグマネージャー」でHTMLのタグやトリガー、変数などを設定して、YouTube動画を効果測定する
ほかにも「YouTube IFrame API」を使った、アクセス状況を解析する効果測定方法もありますが、「YouTube IFrame API」は、JavaScriptの専門的知識が必要なため、理解ができるスタッフさんがいない場合には、オススメしません。
(3)採用動画の視聴回数と問合せ数でCPAを算出
採用動画の費用対効果は、CPAで算出します。
CPA(Cost Per Action/Cost Per Acquisition)は「広告費用÷コンバージョン数」で算出されます。
CPAの値が低いほど、コストパフォーマンスや費用対効果が高くなります。
CPAの算出には、CV(コンバージョン数)を用いますが、コンバージョンも、複数の種類を設定できます。
・認知度向上が目的の場合=ビュースルーコンバージョン
・興味・関心が目的の場合=クリックコンバージョン
・検討・行動が目的の場合=エンゲージメントコンバージョン
採用動画の場合、認知度・知名度の向上を目的とした活用には、「ビュースルーコンバージョン」を使います。つまり、採用動画の視聴回数がコンバージョン数となります。
採用動画の目的が「興味・関心」のケースでは、「クリックコンバージョン」です。概要欄からの企業ホームページなどへのアクセスを経た、問合せ数がコンバージョン数と考えられます。
採用動画の効果測定におけるCPAは、活用目的に応じたコンバージョンを設定し「視聴回数」や「問合せ数」として算出します。
採用動画の効果を最大限にする方法・まとめ
採用動画の効果検証の方法、効果を最大限にする3つのポイントと活用方法についてご紹介しました。
まとめると
①ターゲット「誰(どのような人材・就活生)」の確立
②目的は認知か?興味関心か?フェーズを確認
③効果検証でPDCAを回し、効果の出る採用動画制作にフィードバック
❶オウンドメディアでの活用
❷SNSでの活用
❸採用動画エンディングでのCTA(コールトゥアクション)
(1)YouTubeでの効果測定
(2)ホームページでの効果測定は『タグマネージャー』がおすすめ
(3)採用動画の視聴回数と問合せ数でCPAを算出
■YouTube動画の効果測定指標(データ)
インプレッション数 | YouTube上での動画の表示回数 |
クリック率(CTR) | インプレッションに対して動画がクリックされた割合 |
総再生時間 | 視聴者が動画を見た時間の長さ |
再生回数 | 動画が再生された回数 |
平均再生率 | 平均して動画が視聴される時間の割合 |
視聴者維持率 | 再生時間ごとの視聴者が動画を見続けた割合 |
コメント数 | 動画に対するコメントの数 |
シェア数 | SNSでシェアされた回数 |
ブランド関心度 | アンケート測定によるブランド認知度 |
高評価 | 動画に対する高評価数 |
チャンネル登録数 | YouTubeチャンネルに登録された数 |
「Googleタグマネージャー」でHTMLのタグやトリガー、変数などを設定して、YouTube動画を効果測定する
CPA(Cost Per Action/Cost Per Acquisition)は「広告費用÷コンバージョン数」で算出されます。
CPAの値が低いほど、コストパフォーマンスや費用対効果が高くなります。
・認知度向上が目的の場合=ビュースルーコンバージョン
・興味・検討が目的の場合=クリックコンバージョン
・行動・ファン化が目的の場合=エンゲージメントコンバージョン
でした。
効果の出る採用動画制作のためには、はじめにターゲットや活用方法の明確化が欠かせません。
費用対効果の効果測定には、CPAを用いますが、活用方法によって効果測定指標(データ)の取り扱いが異なることに注意しましょう。
ケースによっては専門的知識が必要なため、効果測定サービスも含めて採用動画制作を外注するのもオススメです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
コメント