会社紹介資料は、どうやって作ればいいの?テンプレートで十分?動画の方がいいの?
営業・採用・資金調達など、さまざまなシーンで活用される会社紹介資料。でも、いざ作ろうとすると「何を入れるべきか分からない」「どこまで情報を載せるのが正解?」と迷いますよね。
そこで、今回の記事では、
この記事で分かること
- 成果が出ない会社紹介資料にありがちな失敗とは?
- 信頼される資料に必要な構成要素と作成ステップ
- 目的別の調整方法と実践的テンプレート活用法
- 資料 vs 動画、使い分けの考え方と制作のコツ
など、「伝わる・成果につながる会社紹介資料」の作り方を解説します。

執筆者
この記事は、動画制作・デザインを手がける「ワイラボ」の代表が執筆しています。普段は企画やディレクションの立場から、現場チームと連携して映像制作に関わっており、その経験から得た視点でお話ししています。
1. 会社紹介資料で成果が出ない3つの根本原因
会社紹介資料は、企業の価値や魅力を伝える大切なツールです。
しかし、せっかく作っても、成果につながらないケースが多く見られます。その原因の多くは、作り方そのものにあります。
ここでは、ありがちな3つの問題点について、解説します。
① 目的とターゲットが不明確なまま作成している
会社紹介資料が成果につながらない一番の原因。
それは、そもそも「何のために」「誰に向けて」作るのかが曖昧だから、です。なぜなら、目的とターゲットが不明確なままでは、資料の中身もブレてしまうから、です。
例えば、営業先向けと採用候補者向けでは、伝えるべき情報も構成も大きく異なります。営業用であれば、信頼性や課題解決力が重視されます。一方、採用用なら、企業の文化や働く魅力が重要です。それにもかかわらず、ターゲットを意識せず「とりあえず会社紹介をまとめておこう」と作ってしまうと、どちらにも響かない中途半端な資料になってしまいます。
これは「自社のことを知ってもらうため」などの抽象的な目的で動いてしまうことが原因です。結果、伝えたいことがボヤけてしまいます。
② 情報の詰め込みすぎでメッセージが埋もれている
つぎに、会社紹介資料への情報の詰め込み過ぎ、です。
あなたは、あれもこれも詰め込みすぎていませんか?たしかに、自社を知ってもらうために多くの情報を入れたくなる気持ちはわかります。ですが、情報過多は逆効果です。
なぜなら、資料はすべてを網羅する百科事典ではないから、です。ゆえに、読み手が知りたい情報を、分かりやすく届けることを最優先に考えましょう。
| 情報量 | 読み手の印象 | 行動喚起の可能性 |
|---|---|---|
| 少なすぎる | 信頼感がない・雑な印象 | 低い |
| 適切 | 伝わりやすい・プロ感がある | 高い |
| 多すぎる | 読みにくい・何を伝えたいか不明 | 低い |
たとえば、特にやってしまいがちな「全事業の細かい説明」「メンバー紹介の羅列」「沿革の年表化」です。
これらは、伝えるべき内容を整理せずに詰め込んだ結果です。結局、資料全体が読みにくくなり、読者が途中で離脱してしまいます。
③ 作りっぱなしで改善サイクルが回っていない
さらに、一度作った会社紹介資料を、そのまま使い続けていませんか?
資料を作った後に改善しないことも、大きな成果ロスの原因です。
なぜなら、会社や事業は日々変化しています。資料もそれに合わせてアップデートする必要があるから、です。その結果、古い情報のまま提案してしまったり、現在の事業とズレた印象を与えてしまったりします。
アップデートできない原因
- どこをどう改善すればいいかわからない
- フィードバックを受ける機会がない
などの問題もあります。
しかし、今はツールを使えば閲覧数や離脱率などのデータも取得できます。また、生成AIを使えば、作業量は1/10以下になるはず。その結果、小さなPDCAでも、資料の精度は大きく変わります。
2. 会社紹介資料に盛り込むべき構成要素14選
会社紹介資料は、単なる情報の羅列ではありません。
読み手に「この会社は信頼できそう」「もっと話を聞きたい」と思わせる構成が必要です。そのためには、伝えるべき項目を過不足なく、順序立てて配置することが重要です。
ここでは、成果を出すために必要な14の構成要素を解説します。
① 表紙:第一印象を決定づけるデザイン
会社紹介資料の表紙は、最初に見られる部分です。つまり、第一印象を左右します。
この段階で「丁寧に作られている」「なんだか魅力的」と思わせられるかが大切です。
たとえば、スライドのデザインがチープだったり、タイトルが曖昧だったりすると、それだけで資料全体の印象が落ちます。読み手に「この会社は本当に大丈夫か?」と不安を与えることもあります。
逆に、整ったデザインと明確なタイトルがあれば、読み手は自然と資料に引き込まれます。企業ロゴ、キャッチコピー、日付、担当者名などを入れることで、ビジネス文書としての信頼感も高まります。
表紙には、無駄な装飾を避け、ブランドイメージに合ったシンプルかつインパクトのあるデザインを心がけましょう。
② 会社概要:基本情報と信頼性を伝える
会社概要は、会社紹介資料のなかで、最もベーシックな項目です。
住所、設立年、代表者名、資本金、従業員数など、いわゆる「会社の基本情報」をまとめます。
この情報は、信頼性を判断する材料として活用されます。特に法人向けビジネスでは、事実ベースの情報があるかどうかで、相手の受け取り方が変わります。
ただし、ただ羅列するのではなく、見やすく整理することが大事です。以下のような形式が効果的です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 社名 | 株式会社ワイラボ |
| 所在地 | 千葉県市川市南八幡4-16-15 |
| 設立 | 2024年1月 |
| 代表者 | 代表取締役 吉田幸生 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 従業員数 | 25名(2026年10月時点) |
なお、数値や実績は、常に最新に保ちましょう。古い情報は信頼性を損ねるから、です。
③ MVV:ミッション・ビジョン・バリューで共感を生む
MVV。それは
- Mission(使命)
- Vision(目指す未来)
- Value(価値観)
のことです。これは、企業の本質や考え方を伝える上で欠かせない要素です。
たとえば、数字や実績だけでなく、
- なぜこのビジネスをやっているのか
- どこを目指しているのか
といった背景に共感されることで、資料の印象が一段深くなります。
ここで注意すべきは、MVVをカッコよくまとめ過ぎないこと、です。
④ 会社沿革:成長ストーリーで説得力を高める
沿革は、会社の成長の軌跡を示すパートです。
ただし年表をただ並べるだけでは意味がありません。なぜなら、どんな変化を経て今に至るのか?そのストーリーを伝えることが重要だから、です。
たとえば、特に、苦労した時期や転換点を入れたら、リアルな企業像が浮かび上がりますよね?なので、むしろ「順調に成長している」よりも、響く内容になります。やはり、困難を乗り越えて成長してきた会社には、強さと信頼が宿ります。
⑤ 代表紹介:トップのプロフィールと経歴
代表者の紹介は、読み手に安心感を与える重要な情報です。
誰がこの会社を率いているのかがわかることで、信用にもつながります。
経歴や過去の実績だけでなく、人となりがわかるようなエピソードがあると、より印象に残ります。形式的な紹介文だけではなく、親しみやすさを加えることで、「この人と話してみたい」と感じさせることができます。
顔写真を掲載することで、信頼性はさらに高まります。
⑥ 代表メッセージ:トップの想いと経営理念
代表メッセージは、会社の想いや経営方針を言葉で伝える大切な部分です。
なぜなら、数字やサービスでは伝えきれない「魂」の部分を伝えることができるから、です。
ただし、長すぎる文章や抽象的すぎる内容は逆効果です。たとえば「なぜこの会社を始めたのか?」「どんな世界をつくりたいのか?」といった具体的な内容にする方が、読み手に届きます。
メッセージは短くても力強く。代表の人柄や価値観を感じてもらえるようにしましょう。
⑦ メンバー紹介:チームの顔と専門性を見せる
メンバー紹介は、会社の「中の人」を見せるパートです。
やはり、顔ぶれやスキル構成を見せる方が、実務を担うメンバーへの信頼を獲得できます。
特にスタートアップや中小企業では、メンバーの顔が見えるだけで親近感が増します。さらに、写真+一言紹介があると、読み手に「人の温度」が伝わります。
ただし、注意点は、人数が多い場合は部署の場合です。一部紹介や代表的な人材のピックアップにとどめても良いでしょう。
⑧ 組織体制:部署構成と役割分担を明示
組織図を掲載することで、社内の体制が一目でわかります。
なぜなら、誰がどの部門を担当し、どんな役割を果たしているかが伝わる方が、信頼性は高まるから、です。
たとえば、パートナー企業や投資家など、組織運営に注目する相手にとっては重要な情報です。見せ方としては、以下のような図解形式が有効です。

縦割りだけでなく、チーム間の連携も記載できると、より強い組織力をアピールできます。
⑨ 事業概要:ビジネスモデルの全体像
事業概要は、自社のビジネスモデルや価値提供の構造を、ざっくりと全体像で示します。
シンプルに
- 何を
- 誰に
- どのように提供しているのか
を伝えましょう。ここで複雑になりすぎると、理解されにくくなります。
可能であれば、図やマトリクスで表現することで、直感的に理解してもらえます。
⑩ 事業紹介:各サービスの特徴と価値
事業紹介では、自社が提供しているサービスや商品を個別に紹介します。
このパートは、読み手が「自分たちに関係あるサービスか」を判断する重要な部分です。
ただし、注意点があります。それは、単なるサービスの機能説明では不十分だということ、です。なぜなら、読み手は機能よりも「得られる結果」に関心があるから、です。そのため、機能説明より、課題解決へのベネフィットに焦点を当てましょう。
たとえば、それぞれの事業が「誰の、どんな課題を、どう解決するのか」を明確に伝えるようにすると良いです。
表現例
- SaaS型人事管理ツールではなく、中小企業の人事部が、労務の手間を80%削減できるツール
と表現する方が、具体的で価値が伝わります。
⑪ 事業の差別化ポイント:他社との違いを明示
各事業やサービスを説明する際に重要なのは、「どんなことをしているのか」だけではありません。
「なぜそれが優れているのか」「他社と何が違うのか」まで伝えることで、初めて信頼や興味につながります。つまり、内容と差別化の両方をセットで見せる必要があります。
例えば、「クラウド型業務管理ツール」を紹介する場合。ただ機能一覧を並べるだけでは、読み手の印象には残りません。代わりに「日報提出の手間を90%削減」「業界最短クラスの導入スピード」「サポート満足度94%」など、使った結果どうなるのか、他社より何が優れているのかを具体的に示すと、一気に説得力が増します。
情報は下記のように、読み手の目線で整理すると効果的です。
| 視点 | 情報の内容例 |
|---|---|
| サービス内容 | 提供している機能、料金体系、導入の流れなど |
| 使った結果 | 改善された業務効率、削減できたコストなど |
| 他社との違い | サポート体制、UIの使いやすさ、価格差など |
この構成で伝えると、「サービスの内容を理解できた」だけでなく、「うちに合っているかどうか」が判断しやすくなります。
⑫ 実績・導入事例:信頼を裏付ける具体的な数字
どれだけ良いことを言っても、根拠がなければ説得力は生まれません。
ここでの目的は「信用の裏付け」です。
具体的な数値を見せましょう。たとえば
数値例
- 導入社数
- 継続率
- 顧客満足度
- 業界別の導入実績
など、です。さらに、可能であれば、実名付きの導入事例やユーザーの声も掲載できると理想的です。
事例の構成は、課題→導入内容→成果 の3ステップが基本です。
導入によって「売上が2倍に」「問い合わせ数が3倍に」など、成果が明確に出ていると、読み手の購買意欲にもつながります。
⑬ 会社の想い:定性的な魅力で記憶に残す
ここまででロジックや事実は伝えられたはずです。
このパートでは、読み手の「感情」に訴える要素を補います。
たとえば、「私たちは誰よりもお客様の声を大切にします」「創業のきっかけは、あるお客様の一言でした」といったストーリーは、読み手の記憶に強く残ります。
また、企業文化や働き方、職場の雰囲気を伝えることで、採用目的の資料としても効果を発揮します。
「この会社に共感した」と思わせられれば、信頼の土台が一気に強化されます。
⑭ 問い合わせ先:次のアクションへの明確な導線
最後は、問い合わせ先や次のステップを明記します。
どれだけ素晴らしい資料でも、次のアクションが不明だと機会損失につながります。
- 「お気軽にご連絡ください」だけでは不十分
- 電話・メール・Webフォーム・担当者名など、手段と連絡先を具体的に記載する
- 「◯月中の無料相談キャンペーン実施中」「◯◯資料も無料でプレゼント中」の一言で、行動率は変わる
問い合わせへの心理的ハードルを下げる工夫が、最終的な成果につながるポイントです。
3. プロが実践する会社紹介資料の作成6ステップ
成果につながる会社紹介資料は、いきなり作り始めてもうまくいきません。
プロは、情報整理から仕上げ・改善まで、6つのステップを丁寧に踏んでいます。
この章では、それぞれのステップで何をすべきかを、解説します。
会社紹介資料ステップ1:目的・ターゲット・ゴールを明文化する
最初にやるべきことは、「何のために、誰に向けて、どんな成果を狙うのか」をはっきり言語化することです。
なぜなら、このステップを飛ばすと、資料全体がブレるから、です。
たとえば、
- 営業用途=「信頼を獲得し、次の商談に進んでもらうこと」がゴール
- 採用用途〜「応募者が企業文化に共感し、エントリーすること」がゴール
です。
そこで、伝えたいことではなく、相手が知りたいことを基準にする。これがプロのスタートラインです。
迷ったときは、以下の3項目を明文化しましょう。
| 項目 | 例 |
|---|---|
| 目的 | 信頼獲得、採用強化、資金調達など |
| ターゲット | 取引先の経営者、学生、VCなど |
| ゴール | 商談化、応募、次の資料請求など |
この土台が、すべての設計の土台です。
会社紹介資料ステップ2:スライド構成を骨組みから設計する
目的とターゲットが明確になったら、次はスライドの「構成」を考えます。
いきなりデザインや文章を作るのではなく、まずは「どんな順番で、何を伝えるか」を決めることが重要です。
プロはここで「伝える順序」に徹底的にこだわります。
たとえば営業用なら
など、論理の流れを意識します。
構成設計が甘いと、資料全体が散らかって見えます。逆に、構成がしっかりしていれば、多少デザインが粗くても伝わります。
ここでのポイントは「読み手が自然に理解できる順番」にすること、です。
会社紹介資料ステップ3:ラフデザインで情報の流れを可視化する
次に、構成が決まっても、すぐにデザインには進みません。
まずは「ラフ」を作ります。
ここで重要なのは、「情報の流れ」を俯瞰すること。プロは、ここでスライド同士のつながりや、見せる情報の優先順位を調整します。
また、ラフの段階で内容を共有すれば、上司や関係者からのフィードバックも早期に得られます。
結果として、無駄な手戻りが減り、完成までの時間も短縮できます。
会社紹介資料ステップ4:必要な素材を収集・整理する
ラフが完成したら、次は必要な情報や素材を集めます。
具体的には、会社ロゴ、代表やメンバーの写真、事業の図解、実績データなどです。
この段階で素材が揃っていないと、デザイン作業に進めません。また、「この数字っていつのデータ?」「この写真は使っていいの?」といった確認作業が多発し、時間も手間もかかります。
素材は、社内に点在しています。そのため、最初から整理された状態で提供できると、プロジェクトの進行がスムーズです。
おすすめは、Googleドライブなどで「資料用素材フォルダ」を作ること。担当者が更新すれば、誰でも最新情報にアクセスできる状態を保てるから、です。
情報の正確さと鮮度は、資料の信頼性に直結します。
会社紹介資料ステップ5:デザイン原則に基づいて仕上げる
ここで初めて、本格的なデザイン作業に入ります。
デザインといっても、派手さや装飾を重視するのではなく、「読みやすさ」と「整理された印象」が最も大切です。
具体的には、以下のような基本原則を守るとよいでしょう。
| 原則 | ポイント例 |
|---|---|
| 配置 | 左右の余白、均等なマージンなど |
| フォント | ゴシック系で統一、サイズは12pt以上 |
| 色使い | ブランドカラー+補色1〜2色以内 |
| 視線誘導 | 太字、アイコン、矢印の使い方など |
1枚1枚のスライドの見栄えはもちろんです。が、資料全体を通したトーン&マナーも意識するのがポイントです。
会社紹介資料ステップ6:第三者視点でチェック・改善&PDF化
資料が完成したら、最後に必ず「他人の目」でチェックすることが大切です。
自分では完璧に作ったつもりでも、読み手にとっては伝わりづらい部分が残っていることはよくあります。
第三者チェックでは、以下の点を見てもらいましょう。
チェックポイントは?
- 内容がわかりやすいか
- 情報の順序が自然か
- 誤字脱字がないか
- 誤解を生む表現がないか
特に「社外の視点」でのチェックは効果的です。
なぜなら、チーム内だけでは気づけないことが多いから、です。そのため、他部署の社員や外部パートナーに見てもらうのもおすすめです。
4. 【目的別】会社紹介資料の構成調整ポイント
会社紹介資料は、「一枚ですべてに通用する万能資料」ではありません。
なぜなら、営業・採用・資金調達、それぞれで読み手の関心や判断基準が異なるから、です。そこで、目的に合わせて構成を柔軟に調整することで、より高い成果を得ることができます。
ここでは、3つの主要な目的別に、資料構成の考え方を解説します。
① 営業用:信頼獲得と課題解決を重視した構成
営業用の会社紹介資料では、「この会社に任せても大丈夫そうだ」「自社の課題を解決してくれそうだ」と思ってもらうことがゴールです。つまり、信頼と課題解決力を軸に構成を組むべきです。
たとえば、いきなり事業説明から始めるよりも、最初に「導入実績」や「お客様の声」を紹介することで、安心感を与えることができます。その上で、相手の課題に共感し、それに対してどんなサービスで応えるのかを提示します。
構成の一例を見てみましょう。
| 構成要素 | 説明 |
|---|---|
| 表紙 | 信頼感あるデザインで印象づけ |
| 実績・事例 | 数字と実名で信頼を強化 |
| 相手企業のよくある課題 | 共感を生むことで読み手の心をつかむ |
| 解決策としての事業紹介 | どのように課題を解決するか具体的に提示 |
| 競合比較 | 自社の優位性を明確に |
| 問い合わせ | スムーズに次のステップへ進める導線設計 |
大切なのは「自分たちが言いたいこと」よりも「相手が知りたいこと」に焦点を当てることです。
営業資料では、論理と信頼が成果を左右します。
② 採用用:共感と働く魅力を重視した構成
採用に使う会社紹介資料で最も重視すべきなのは、「この会社、なんか良いな」と共感してもらうことです。
読み手はサービスの内容よりも、「どんな人がいて、どんな想いで働いているか」に関心を持っています。
そのため、企業理念やカルチャー、社員の雰囲気、働き方など、定性的な魅力をしっかり伝える構成が効果的です。
| 構成要素 | 説明 |
|---|---|
| MVV(理念) | 会社の想いに共感を呼ぶ |
| 代表メッセージ | トップの価値観や社員への思いを言語化 |
| メンバー紹介 | チームの顔ぶれや職種の多様性を見せる |
| 働く環境や制度 | 福利厚生・ワークライフバランスの可視化 |
| 社員の一日・ストーリー | 実際の働き方がイメージできる構成 |
| 採用メッセージ | 「こんな人と働きたい」という言葉で締めくくる |
ここでは「数字でアピールするより、人を感じさせること」が大事です。
堅すぎる資料よりも、親しみやすさを重視して構成しましょう。
③ 資金調達用:成長性と実績を重視した構成
投資家向けの会社紹介資料では、ビジョンも大切です。
が、それ以上に求められるのは客観的な成長性と信頼できる実績です。特に、過去の数字や将来のスケーラビリティが資料の成否を決定づけます。
つまり、共感よりも論理とロジックの構成が求められます。
以下に、資金調達用の代表的な構成をまとめます。
| 構成要素 | 説明 |
|---|---|
| 市場環境 | 成長余地のある市場であることを示す |
| 課題と機会 | 社会課題や未充足ニーズを明確に定義 |
| 事業概要 | ビジネスモデルと収益構造を具体的に説明 |
| 成長実績 | 売上推移・KPI・ユーザー数などの具体的な数字 |
| チーム紹介 | 経営陣の信頼性・再現性あるチーム力の提示 |
| 今後の成長戦略 | 数字ベースでの計画とスケーラビリティ |
| 調達目的・使途 | なぜ資金が必要で、どう使うかを明確にする |
このように、資金調達用資料は、感情訴求より、データと信頼性の提示が最優先で。
5. すぐ使える!会社紹介資料のテンプレートと活用ガイド
会社紹介資料を効果的に早く仕上げるコツは、テンプレートを使うこと、です。
なぜなら、テンプレートをうまく使えば、作業量を減らし、かつ、クオリティを保てます。
ここでは「目的別テンプレートの選び方」「自社仕様へのカスタマイズ」「Web公開とPDF配布の使い分け」という3つを解説します。
① 目的別テンプレートの選び方と編集ポイント
テンプレート選びの第一歩は「資料の目的」と「読み手」を明確にすることです。
たとえば、営業用なら「実績・事例」が冒頭に来る構成、採用用なら「メンバー紹介・カルチャー」が充実しているものが適しています。
スライドごとに「伝えたい一つのメッセージ」を明確にし、テキストを詰め込み過ぎないよう注意します。
② テンプレートを自社仕様にカスタマイズする手順
会社紹介資料のテンプレートも、自社らしさを出すためにカスタマイズしましょう。
まずは、簡単に、色・フォント・ロゴなどを、修正します。
- テンプレートが多色使いなら、ブランドカラー1~2色に絞ることで統一感が出ます。
- 次に、スライドマスターやマスターレイアウトを使って、表紙スライド・章見出し・本文スライドなど共通構成を整理します。
- さらに、用途に応じて不要なスライドを削除し、必要なスライドを追加します。
たとえば、特定の事業の紹介を加えたい場合は、その事業用スライドをコピーして編集可能な状態にします。 - 最後に、各スライドのレイアウト・余白・フォントサイズ・画像素材を確認しましょう。
そして、印刷やPDF配布、オンライン閲覧のどちらでも読みやすい状態に整えます。
この手順を踏むことで、無駄な修正が減り、資料完成までの時間が早くなります。
③ Web公開とPDF配布の使い分け戦略
テンプレートを整えたら、次は配布/公開方法の戦略を考えましょう。
会社紹介資料をPDFで配布するケースと、Web(スライド共有、Webページ)で公開するケースです。
以下に比較表を示します。
| 配布方式 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 印刷可・オフライン閲覧可能 | 更新に再配布が必要、動的コンテンツ対応が難しい | |
| Web | 共有・閲覧数計測可・更新容易 | オフライン閲覧に向かない・デザインがPC前提になることも |
資料の目的で、配布手段を使い分けましょう。
たとえば、営業先に手渡しするなら印刷・PDF版を。Webサイト上で広く公開するならWeb版を活用します。また、PDFとWebを併用することで、それぞれの利点を補完できます。
6. 会社紹介は動画 vs 資料|効果的な使い分けと制作のコツ
資料だけでなく、動画という形式も会社紹介では有効です。
しかし、資料と動画は「同じではない」からこそ、使い分けが重要です。
ここでは「それぞれのメリット・デメリット」「シーン別の使い分け」「資料と動画の組み合わせ戦略」「自社制作かプロ依頼か」の4つの観点で解説します。
① 会社紹介資料と動画それぞれのメリット・デメリット
資料(スライド・PDF)と動画は、相互に補完しあう特性があります。
| 項目 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 資料 | ・自分のペースで閲覧できる ・検索性・再利用性が高い | ・集中力を維持しにくい ・動きや音声がないため訴求力に欠ける |
| 動画 | ・音声や動きで印象に残る ・難しい内容もアニメーションで理解しやすい | ・更新・修正コストが高い ・部分的な差し替えがしにくい |
使い分けを前提に、目的や読み手に適した形式を選びましょう。
② シーン別の使い分け戦略:営業・採用・Webサイト
次に、どの場面で、紙の会社紹介資料と動画を使うのが効果的か?を、考えてみましょう。
シーン別の使い分け戦略(営業・採用・Webサイト)
- 営業場面
初回接触時:短い動画で興味を引く
商談時 :資料で詳しい内容を説明する - 採用場面
企業文化の訴求:動画で雰囲気や想いを伝える
具体的情報提供:資料で制度やデータを提示する - Webサイト
トップページに動画を掲載し、印象づける
その下に資料を設置し、詳細情報を提供する流れが理想
このように、目的と場面に応じて、資料・動画を適切に配置・活用しましょう。
③ 資料と動画を組み合わせて効果を最大化する方法
会社紹介資料は、紙と動画を、それぞれ単独ではなく、組み合わせて使うと効果的です。
| 活用方法 | 内容・ポイント |
|---|---|
| 役割分担 | 資料:定量・論理的な情報を伝える動画:定性・ストーリーを伝える |
| 導入の流れ | 動画でイントロ → 資料で詳細をフォロー |
| 動線設計 | 動画視聴後に資料ダウンロードを促す資料内にQRコードを入れて動画に誘導 |
| 更新のしやすさ | 資料は部分修正に向いている動画は構成を工夫し、一部差し替えしやすくする |
| 効果最大化のポイント | 両者の強みを組み合わせて補完関係を作る |
資料で定量・論理、動画で定性・ストーリーという役割分担を意識しましょう。
④ プロに依頼すべきケースと自社制作で対応できるケース
最後に、会社紹介の資料作成を自社で行うか?プロに依頼するか?の判断ポイントです。
判断ポイント
- 自社制作向き=内容がシンプル。更新頻度が高く、コストを抑えたい場合
- プロ依頼向き=ブランドイメージを強く出したい。演出・撮影・アニメーションが必要。視聴数/反響も最大化。
外部専門業者は、その道のプロ。
最初から設計支援を受けると、コスト・スピード・品質が格段に違います。
会社紹介資料の作り方|まとめ
会社紹介資料を、企業の自己紹介で終わらせるのは、もったいない、です。
なので、読み手が「この会社と関わりたい」と思えるツールに仕上げましょう。
今回ご紹介した『構成要素』、『作成ステップ』、そして目的別の調整ポイントを押さえて、伝わる資料を作りましょう。さらに、テンプレートや動画の使用を意識することで、より高い訴求力も実現できます。
ぜひ、この記事を参考に、あなたの会社の魅力を伝える最強の資料を作り上げてください。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!










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