ブランディング動画は、見込み客を営業マンの前に集めるための動画です。
つまりマーケティングそのもの。
短期的なコンバージョンを目指すダイレクトレスポンスとは異なりますが、企業や商品のストーリーを顧客に訴えて認知度を高めていくイメージ広告として、ブランディング動画は大きな力を発揮します。
そこで、今回の記事では、イメージ広告のなかでのブランディング動画とはなにか?や、そのメリット・種類、成功するためのポイントをお伝えします。
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ブランディング動画とは?
ブランディングの解釈はいろいろあります。けど、究極は『思い出してもらうこと』です。
たとえばシャンプーと聞いたらコレとか、車ならコレとか、です。
(1)動画でブランドを伝える
(2)独自の価値を生み出せる
(3)商品・サービスの期待感を伝えられる
ひとつずつ、見ていきましょう。
(1)動画でブランドを伝える
口頭でブランドストーリーを長時間語られても、聞き手は退屈してしまいます。その点、視覚に訴えかけるストーリーを用いることで、アピール力が格段に強まります。
数分と短い時間でメッセージを伝えられることもメリットと言えるでしょう。
映像や音楽を交えながらスムーズにストーリーを誘導していけば、わずか数分でも十分すぎるほどの成果を生み出すことができます。
(2)独自の価値を生み出せる
商品・サービスを提供していると、競合他社が多いなかでの存続を考えなければいけません。
そこで価格競争に足を踏み入れ、低価格を打ち出して挫折する企業が多いことも事実。企業としての存続を考えるなら、独自の価値を生み出してユーザーに訴えかけていく必要があります。
ブランディング動画で、企業の価値を高めることができれば、価格競争に巻き込まれずに済みます。
値段の安さではなく、企業の取り組みをストーリー化して、ファン作りを目指すことがポイントです。
(3)商品・サービスの期待感を伝えられる
ブランディング動画は、商品・サービスを使用することで得られる期待感と満足感がアピールポイントです。
例えば高級な時計を身に着けるときに得られる優越感、オーガニックの野菜を食べているときの充足感などが良い例です。実用的な魅力だけでなく、心に訴えかけるメッセージで、商品・サービスへの購買意欲がさらに高まっていきます。
ブランディング動画はいわゆる販促動画と比較すると地味なイメージがありますが、事業促進のためにはなくてはならないツールです。
ブランディング動画を使うメリット
ブランディング動画を使うメリットは、たくさんありますが、ここでは3つを取り上げてお伝えします。
①情報量の多さ
②感情を動かす心理トリガー
③動画の市場規模が拡大して認知機会が格段に向上
です。こちらも一つずつ見ていきましょう。
①情報量の多さ
ブランディングに動画を使う理由は、ズバリ情報量の多さです。
1分間の動画がもたらす情報量は、180万語。WEBページに換算すると『3600ページ分』です。人間が1分間に読める文字は、平均で240文字ですから、圧倒的な情報量だといえます。
また、目から入る「視覚情報」に加えて、音の「聴覚情報」からも情報を伝えることができるため、文字と写真だけでは伝えきれない情報量、一度に伝えることができます。
②感情を動かす心理トリガー
動画ならなんでもブランディングに使えるというわけではありません。
特にYouTubeなどで動画を見る機会が多くなっているので、見る人の目はどんどん肥えてきています。そのなかで結果を出すためには、感情を動かす心理トリガーを使う必要性があります。
心理トリガーには、全部で21個あります。結果を出す動画には、かならずこの心理トリガーが意識されて、構成・編集されていることを覚えておきましょう。
1. 物 語 :ストーリーで、感情を動かしやすく
2. 天国と地獄:痛みと快楽で感情を揺さぶる
3. 権 威 :社会的地位の高さと受賞歴
4. 限定性 :3日間限定、先着10名様など
5. 希少性 :10食限定、20年に一度など
6. 理 由 :なぜ美味しいか?今申し込む理由?
7. 誠実さ :「安さの理由は一箇所傷があるから」と正直に話し、信頼性を獲得
③動画の市場規模が拡大して認知機会が格段に向上
ネット上のトラフィックは、90%以上がオンラインビデオになる。と2012年2月20日におこなわれた講演会で、Google副社長だったロバートキンコー氏が言いました。
2022年の現在でも90%以上にはなっていませんが、YouTubeをはじめとするSNS動画は、かなりの割合で検索結果の上位に動画が出現しているのは事実。
当然、目につく機会も多いので、認知させるチャンスも格段にあるということ。ブランディング動画を使うメリットはここにもあります。
ブランディング動画の目的
ブランディング動画は、イメージ広告です。いわゆるダイレクトメッセージの広告ではないので、商品やサービスの訴求を全面的にするわけではありません。
ただ、売上を上げるために行う。という点では、目的が同じです。
ブランディング動画を作る際には、マーケティングファネルのどの部分を訴求するのか?ここでは、その目的をGoogleの3H戦略に紐づけて考えてみましょう。
HERO(認知度を上げる)
HUB(顧客にする)
HELP(ファン化してリピーターを作る)
HERO(認知度を上げる)
「話題性がある」「面白い」「楽しい」コンテンツ。
人の心を動かす役割を持っており、CM的なインパクトのある動画作りが必要。
ターゲットは見込み客。
HUB(顧客にする)
見込み客が商品・サービスに興味を持つためのコンテンツ。
HEROで人してくれたユーザーが、次の段階の顧客になるまでの過程で使う動画。その段階で、有益な情報や期待感を届ける役割を持つ。
ターゲットは顧客。
HELP(ファン化してリピーターを作る)
HUBで顧客になってくれたユーザーをさらに、商品やサービスのファンになってもらうことを目的にした動画。
ユーザーの欲求により近づくことで、「知らなかった」「知って得する新しい使い方」など、問題解決をサポートする役割を持つ。
ファン化したリピーターを作ることが目的。
ブランディング動画が成功するポイント
ここでは、ブランディング動画が成功するためのポイントについて、考えてみました。
(1)目的とターゲットを決める
(2)ストーリー性を持たせる
(3)タイトルやブランド名をさりげなく出す
これら3つのポイントに共通することは、ユーザーを飽きさせない動画作成に努めること。
ブランディング動画には販促動画と違った意味合いを持つため、広告色を感じさせた瞬間に、視聴者は動画から離れます。このあたりの動画の内容には、こだわりが必要です。
(1)目的とターゲットを決める
動画のスタイルや方向性を考える前に、まずは目的とターゲットを決めましょう。
「商品・サービスの存在をユーザーに知らせるため」「既存ユーザーをファン化するため」「販売促進に役立てるため」など、ブランディング広告の目的を明確にしましょう。
●商品・サービスの存在をユーザーに知らせるため
●既存ユーザーをファン化するため
●販売促進に役立てるため
ターゲットがある程度固まったら、「それはどんな人、何をしている人、」をはっきりさせましょう。
動画を見てファンになってほしいターゲットである視聴者のペルソナを設定します。
年齢、性別、居住地、仕事、年収、の基本情報に加えて、趣味嗜好、学歴、生活パターン、どんな性格、などなど、できるだけ細かい設定ができるといいでしょう。絞れば絞るほど、届く動画になって行きます。
●年齢
●性別
●居住地
●仕事
●年収
●趣味嗜好
●学歴
●生活パターン
●正確
など
マーケティングの要素も関連してくる大事な部分で、ターゲットがきちんと明確になっているかどうかでブランディング動画の結果が左右されます。
「自身の商品・サービスがどのような人に受け入れられていて、使用するときにどのような充足感や感情をもたらすのか」を調べ上げ、ブランディング動画に反映させられるようにしておきましょう。
その上で、その人にどう伝えたらいいのか?を考えて行きます。同時に「企業らしさ」を入れることも大事です。
ユーザーに好意的にとらえられる部分だけでなく、企業側が守ってきたブランドやストーリーを盛り込むことで、ユーザーに媚びすぎないブランディング動画として、アピール力が強まります。
(2)ストーリー性は必須ポイント
コンセプトとターゲットが決まったら、次はストーリー性を明確にします。
ブランディング動画で核となる部分は、ストーリー性です。ただし最初の3秒で、見るか?見ないか?の選択は終了することも忘れずに、きちんと見てもらうための仕掛けは意識しましょう。
ストーリー性を持たせることは、広告の色を感じさせないとともに、きちんとしたメッセージを届けるためにも大切な必須ポイント。
魅力的なストーリーと仕掛けを意識して制作し、ユーザーを飽きさせない工夫を心がけましょう。
(3)タグラインやブランドロゴは忘れずに
ストーリー性をもった素晴らしいブランディング動画であっても、どこの誰が使ったかわからないのでは、作った意味がありません。
笑い話のようですが、エンディングの最後の数秒で構わないので、ブランドロゴや社名は入れておく必要があります。また、企業の理念や商品コンセプトを表現したキャッチコピー(タグライン)も忘れずに入れます。
これらを入れることで、動画の印象とともに期待感・満足感を想起させることができます。、
ブランディング動画が失敗する共通点
レスポンス広告よりも自然なアプローチが必要なブランディング動画。一方で、なかなか浸透しないデメリットもあります。
そこで、失敗しないために必要な項目を3点を探ってみました。
(1)時間がかかることを待てない
(2)予算が少なく、コスト削減にこだわりすぎる
(3)「売り」の要素が強すぎる
(1)時間がかかることを待てない
ブランディングには、広く認知させて、かつ定着させる必要があります。
そのためには、ブランディング動画も、それぞれのフェーズで適切なものを作り、配信しますが、相応の時間がかかることを理解する必要があります。
広告をかける場合には、何回視聴者が目にしたかの指標(フリークエンシー)などをチェックして、配信を続けましょう。決して、送り手側が飽きたから止めるということはNGです。
(2)予算が少なく、コスト削減にこだわりすぎる
ブランディング動画・映像を制作するなら、とにかく質にこだわることが大切。なぜなら企業イメージに直結するから、です。
そのため、なるべく費用を押さえようとして自分立ちだけで制作したり安価な業者に頼んだりすると、後になって残念な結果を生むことになります。
コンセプトの決定からストーリー性の明確化、キャストの雇用、文字や音声の編集など、ブランディング動画でなくても動画広告はさまざまな要素が必要です。
そのなかでもブランディング動画はレスポンス効果よりも動画としての面白さが試される、難しいタイプ。だからこそ、予算を気にして満足度の低い作品を作るべきではないのです。
もちろん事業の規模や予算によってかけられる必要は変わりますが、無理のない範囲でもきちんとこだわる部分を残しておくのがベストです。余裕があれば技術の高い業者に依頼し、高品質なブランディング動画を作ってもらいましょう。
(3)「売り」の要素が強すぎる
失敗しがちなブランディング動画に多い点として「販売の押しが強すぎる」ことが挙げられます。
販売促進に懸命な事業であればついついセールスの要素を入れたくもなりますが、レスポンス広告とブランディング広告の目的は全く別です。
ブランディング広告を作っているのにセールスの要素を入れすぎてしまうと、ユーザーにとっては何をアピールしているのかわからない状態になってしまいます。
セールスはレスポンス広告に集中させ、ブランディング広告は売り要素を極力弱めるようにしましょう。
ブランディング動画(ムービー)とは?まとめ
ブランディング動画(ムービー)について、お伝えしました。
まとめると
(1)動画でブランドを伝える
(2)独自の価値を生み出せる
(3)商品・サービスの期待感を伝えられる
①情報量の多さ
②感情を動かす心理トリガー
③動画の市場規模が拡大して認知機会が格段に向上
1. 物 語 :ストーリーで、感情を動かしやすく
2. 天国と地獄:痛みと快楽で感情を揺さぶる
3. 権 威 :社会的地位の高さと受賞歴
4. 限定性 :3日間限定、先着10名様など
5. 希少性 :10食限定、20年に一度など
6. 理 由 :なぜ美味しいか?今申し込む理由?
7. 誠実さ :「安さの理由は一箇所傷があるから」と正直に話し、信頼性を獲得
HERO(認知度を上げる)
HUB(顧客にする)
HELP(ファン化してリピーターを作る)
(1)目的とターゲットを決める
(2)ストーリー性を持たせる
(3)タイトルやブランド名をさりげなく出す
●商品・サービスの存在をユーザーに知らせるため
●既存ユーザーをファン化するため
●販売促進に役立てるため
●年齢
●性別
●居住地
●仕事
●年収
●趣味嗜好
●学歴
●生活パターン
●正確
など
(1)時間がかかることを待てない
(2)予算が少なく、コスト削減にこだわりすぎる
(3)「売り」の要素が強すぎる
でした。
\あなただけの動画を提案/
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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