YouTubeの収益計算のやり方は?
「再生回数が多ければ稼げるのかな?」「登録者がいないと収益化できないの?」と、YouTubeの収益構造に疑問を持っていませんか?特にこれからチャンネルを伸ばしたい方にとって、収益の計算方法や目安を知ることは大きなヒントになります。
そこで今回の記事では
この記事で分かること
- 再生回数と収益の相関関係(RPM)の基本
- 登録者数・動画タイプごとの収益の目安
- 収益アップに効く施策とおすすめツール
など、「YouTube収益の仕組みと計算方法」をテーマに、以下のポイントをわかりやすく解説します。
YouTubeで収益化を目指す方も、すでに広告を入れている方も、ぜひ最後までご高覧ください。

執筆者
この記事は、動画制作・デザインを手がける「ワイラボ」の代表が執筆しています。普段は企画やディレクションの立場から、現場チームと連携して映像制作に関わっており、その経験から得た視点でお話ししています。
1. YouTube収益計算の仕組みは?基本の仕組みを解説
YouTubeで収益を得るには、まず「仕組み」を理解することが重要です。
広告が表示されるだけでお金が入ると思われがちですが、実際にはもっと複雑です。
この章では、YouTubeの収益構造、収益化条件、収益の計算式という3つの基礎を丁寧に解説します。
① YouTubeの収益計算|収益構造と広告収入の基本

YouTubeの主な収益源は「広告収入」です。
動画の再生前や途中、最後に表示される広告から収入が発生します。ただし、広告が表示されたすべての再生が収益になるわけではありません。広告が「スキップされなかった場合」や「クリックされた場合」など、条件を満たして初めて広告収益が入ります。
収益は広告主が支払う広告費から分配され、クリエイターが受け取るのはその一部です。ここで大事なのが「YouTubeとGoogle AdSenseの収益分配比率」です。基本的に、広告収入の55%がクリエイター、残り45%がYouTube側に入ります。たとえば広告費が1,000円なら、あなたには約550円が入るという仕組みです。
また、表示される広告の種類によっても単価が異なります。たとえば「バンパー広告」や「スキップ不可の広告」は比較的単価が高く、「スキップ可能な広告」は低めです。つまり、どんな広告が表示されるかによっても、収益に差が出るというわけです。
YouTubeで収益を得ることは可能ですが、再生数や広告の質によって金額が大きく変動します。「再生数が多ければ稼げる」という単純な話ではなく、広告単価や視聴者の質も重要な要素になるのです。
② YouTubeの収益計算|収益化の条件を確認

YouTubeの収益化には、「YouTubeパートナープログラム(YPP)」に参加する必要があります。
ただし、誰でもすぐに参加できるわけではなく、一定の条件を満たさなければなりません。
条件は主に3つです。1つ目は「チャンネル登録者数が1,000人以上であること」。2つ目は「過去12か月間の総再生時間が4,000時間以上であること」。そして3つ目が「YouTubeポリシーとガイドラインを守っていること」です。さらに、AdSenseアカウントを持っていないと収益の受け取りもできません。
これらの条件をクリアするのは、思っているよりも難しいです。特に「4,000時間」というのは、例えば10分の動画を24万回以上再生されないと達成できません。これは、再生数だけでなく「視聴維持率」も求められるということです。
収益化の条件を見ても、「趣味の延長」で稼ぐのは簡単ではありません。しかし、条件をクリアすれば、広告だけでなく「スーパーチャット」や「メンバーシップ」など、他の収益方法も使えるようになります。つまり、収益化はスタートラインに過ぎないということです。
③ YouTubeの収益計算|計算式:再生回数 × 再生単価(RPM)
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YouTube収益計算は、「再生回数 × 再生単価(RPM)」という式が基本です。
RPMとは「Revenue Per Mille(1000再生あたりの収益)」の略で、1再生ではなく1,000回あたりの収入目安を示す指標です。
例えばRPMが「200円」で、月に5万再生された場合は、「5万 ÷ 1000 × 200円=1万円」という計算になります。実際には広告の種類やクリック率などで前後しますが、概算としてはこの式で十分使えます。
ではRPMはいくらぐらいかというと、YouTubeジャンルによってかなり差があります。エンタメ系で100〜300円、ビジネス系や金融系だと1,000円を超えることもあります。理由は、広告主が出すお金に差があるからです。
以下の表でジャンルごとのRPM相場を見てみましょう。
| ジャンル | 平均RPM(目安) |
|---|---|
| エンタメ系 | 100〜300円 |
| 教育系 | 300〜500円 |
| ガジェット系 | 500〜700円 |
| 金融・投資系 | 800〜1,500円 |
再生数だけを追いかけても、単価が安ければ稼げません。
逆に、再生数が少なくても高単価ジャンルなら十分な収益になります。だからこそ、どのジャンルで勝負するかが重要なのです。
2. YouTubeの収益計算|あなたの動画はどれくらい稼げる?
「結局、どれくらい稼げるの?」というのが、多くの人が一番知りたいところだと思います。
ただし、それは単純に再生数だけでは決まりません。
この章では、再生回数に応じた収益の目安や、動画タイプごとの違い、そして実際の収益単価の相場について解説します。
① YouTubeの収益計算|再生回数での収益早見表(1,000〜100万再生)
再生数に応じて収益は増えていきますが、思っているほど高くはありません。
なぜなら、再生数に対して「広告が表示される回数」は必ずしも100%ではなく、広告単価も変動するからです。
たとえばRPM(1,000再生あたりの収益)が平均200円だと仮定した場合、以下のような収益目安になります。
| 再生回数 | 推定収益(RPM=200円) |
|---|---|
| 1,000回 | 約200円 |
| 10,000回 | 約2,000円 |
| 50,000回 | 約1万円 |
| 100,000回 | 約2万円 |
| 1,000,000回 | 約20万円 |
ただし、これはあくまで目安です。ジャンルや動画の内容によっては、同じ再生数でも収益が倍以上になることもあります。逆に、広告単価の低い時期やジャンルでは、半分以下になることもあります。
つまり、「再生数=収益」ではなく、「再生数 × 単価(RPM)」で考える必要があるのです。
② YouTubeの収益計算|ショート動画・通常動画で収益性は?
近年、YouTube Shortsの流行により、短い動画でも多くの再生数が狙えるようになりました。
しかし、Shortsと通常動画では、収益構造が大きく異なります。
通常の動画は「動画ごとに広告が表示される」のに対し、Shortsは「ショート動画専用の広告プール」が用意されており、その収益が分配される仕組みです。そのため、Shortsの方が1再生あたりの収益は圧倒的に低くなる傾向があります。
たとえば、通常動画ではRPMが200円前後であっても、Shortsでは10円〜50円程度になることも珍しくありません。つまり、同じ10万回再生でも、通常動画は約2万円稼げる一方で、Shortsでは数千円程度になる可能性があるのです。
ただし、Shortsはバズりやすいため、「量」で勝負できるメリットがあります。収益性は低くても、再生数が爆発すれば十分な収益になることもあります。
結論としては、「収益を狙うなら通常動画」「拡散と認知ならShorts」と、使い分けが大切だということです。
③ YouTubeの収益計算|ジャンル・国別の収益単価(RPM)は?
収益単価は「動画のジャンル」「視聴者の地域」「広告主の競争率」などによって、大きく異なります。
たとえば、エンタメ系や雑談系の動画は広告単価が低めで、ビジネスや投資系の動画は単価が高い傾向があります。
視聴者の国も大きな要素です。アメリカやドイツなどの先進国は広告単価が高く、インドや東南アジアなどは低くなります。つまり、日本語動画でも、視聴者の国が偏っていれば収益が変わるということです。
以下に、ジャンル別と国別のRPM相場の例を表にまとめます。
| ジャンル | RPM(平均) |
|---|---|
| エンタメ系 | 100〜300円 |
| 教育・解説系 | 300〜500円 |
| ガジェット紹介 | 500〜700円 |
| 金融・ビジネス系 | 800〜1,500円 |
| 視聴者の国 | RPM(平均) |
|---|---|
| 日本 | 200〜600円 |
| アメリカ | 400〜1,000円 |
| インド | 50〜150円 |
| フィリピン | 30〜100円 |
このように、収益単価は自分ではコントロールしづらい要素も多いです。
ただし、ジャンル選びや動画の質によって、ある程度は改善することが可能です。
再生数だけでなく、「誰に・どんな内容を」届けるかを意識することが、収益を最大化するカギになります。
3. 登録者数で収入はどう変わる?チャンネル規模別の目安
登録者が増えるほど、収益が増えるのは事実です。
ただし、それは「登録者数=収益」ではなく、「登録者数が増えると収益化のチャンスが増える」という話です。
この章では、チャンネル規模ごとにどれくらいの収益が期待できるのかをリアルに解説します。
①登録者1,000〜1万人:副業レベルの収益モデル
登録者が1,000人を超えると、YouTubeパートナープログラムに参加できるようになります。
ここがようやくスタート地点です。
けれども、登録者が1,000〜1万人の段階では、収益はあくまで「お小遣い程度」と考えるのが現実的です。
この規模だと、月間の再生数は1万〜10万回前後になることが多いです。RPMが200円と仮定すると、月収は2,000〜2万円程度が相場です。もしジャンルが金融やビジネス系なら、月5万円以上稼ぐ人もいますが、それは例外です。
この段階では「収益よりも再生数を伸ばすための改善」を優先すべき時期です。クリック率や視聴維持率の改善が、今後の収益性に大きく影響します。「稼ぐ」よりも「伸ばす」ことを意識することが、次のステージに進むカギになります。
②登録者1万〜10万人:収益安定ラインの突破口
登録者が1万人を超えると、チャンネルとしての信頼性が一気に高まります。
この規模になると、YouTubeからの広告収益も安定しはじめ、副業ではなく「副収入」として十分な金額が見込めます。
再生回数も月10万〜50万回以上が普通になり、月収は2万円〜10万円程度が相場になります。ジャンルによっては、月20万円以上稼ぐ人も珍しくありません。また、このレベルから企業案件が来るようになり、広告収益以外の収益源も増えていきます。
「登録者1万人」は、YouTube運営者の中でもわずか数%しか達成していない指標です。ここまでくれば、YouTubeを本格的なビジネスとして考えるフェーズに入ります。収益の再投資や、外注の活用などで「効率よく稼ぐ」戦略も視野に入ってくるでしょう。
③登録者10万人以上:企業案件も見込める本格的収益化
登録者10万人を超えると、いよいよ本格的な「収益メディア」として成立します。
この規模のチャンネルでは、再生回数は月50万〜100万回を超えることが多く、月収は10万円〜50万円、場合によっては100万円以上になることもあります。
また、企業から直接の案件依頼やコラボオファーが増え、1件数十万円〜数百万円のタイアップも珍しくありません。収益の柱が「広告収入」から「企業案件」や「自社商品販売」などに広がるのが、このフェーズです。
ただし、この規模になると「コンテンツの質」「ブランド力」「炎上リスク」など、求められるレベルも一気に高くなります。継続的に稼ぐためには、視聴者との信頼関係や長期的なブランディング戦略も必要になってきます。
「10万人」はゴールではなく、新たなスタートライン。収益を拡大するには、YouTubeを「仕事」として本気で取り組む覚悟が求められます。
4. なぜ収益に差が出る?収益単価を左右する要因とは
同じ再生回数でも、収益に大きな差が出るのがYouTubeのリアルです。
「なんであの人は同じ10万回再生でも収益が倍なの?」と感じたことはありませんか?実は、収益単価(RPM)には様々な影響要因があり、ここを理解する必要があります。
この章では、YouTubeの収益計算で「差が生まれる本当の理由」を3つの観点から解説します。
①視聴者属性:年齢・性別・地域で単価が変動
視聴者の属性によって、広告単価は大きく変わります。
なぜなら、広告主は「誰に広告を届けたいか」で予算を決めているからです。
たとえば、企業がターゲットにしているのは購買力のある層です。30代〜50代の働く男女に向けた広告は、クリック率も高く、価値も高いため、広告費が高く設定されます。逆に、10代の学生向けの広告は、購買力が低いため単価も低くなります。
また、視聴者の国や地域によっても収益は変わります。日本やアメリカ、ドイツなどは広告単価が高い国として知られています。一方、インドやフィリピンなどの地域では、同じ再生数でも1/3以下の収益になることもあります。
自分の動画を見ている視聴者がどんな層なのかを、YouTubeアナリティクスで確認することがとても大切です。ターゲットの属性を意識するだけで、RPMを上げられる可能性があるからです。
②ジャンル・テーマ:広告価値の高い領域とは?
動画のジャンルによっても、広告単価は大きく異なります。
なぜなら、広告主が高額を払ってでも「広告を出したいジャンル」と、そうでないジャンルがあるからです。
特に広告単価が高いのは、金融、保険、不動産、ビジネス、医療、美容などの領域です。これらは「1件の顧客獲得単価」が高いため、広告費をかけても見返りが大きいと判断されているのです。たとえば、投資や副業の動画は1再生あたりのRPMが800円以上になることも珍しくありません。
一方、雑談系やエンタメ、Vlog、ASMRなどは単価が低い傾向にあります。再生数は稼ぎやすいですが、収益化効率は落ちます。
ここで重要なのは、自分の動画がどのジャンルに属しているのかを客観的に見極めることです。高単価を狙うなら、情報価値のあるテーマへの転換もひとつの戦略です。ただし、視聴者のニーズとのバランスをとることも忘れてはいけません。
③動画の長さ・維持率:視聴時間が与える影響
意外と見落とされがちなのが、「動画の長さ」と「視聴維持率」です。
この2つも、収益に直結する非常に重要な要素です。
まず、動画が8分を超えると、「途中広告(ミッドロール広告)」を挿入できるようになります。これによって、1本の動画で2回、3回と広告が表示され、1再生あたりの広告表示回数が増えるのです。
単純に広告回数が増えるということは、収益もその分増えるということです。
しかし、長いだけでは意味がありません。視聴者が途中で離脱してしまっては、広告までたどり着かないからです。そこで重要になるのが「視聴維持率」です。例えば、10分の動画でも平均視聴時間が2分だと、途中広告がほとんど再生されないため、RPMは伸び悩みます。
実際に、10分未満の動画を5本出すよりも、10分超の動画を1本出して視聴維持率を高めた方が、収益は効率的に上がることがよくあります。
つまり、「どれだけ見てもらえるか」が広告収益の本質です。再生数よりも、「質の高い再生」をいかに増やせるかを意識することで、RPMは自然と上がっていくのです。
5. 簡単にチェック!おすすめのYouTube収益計算ツール
YouTube収益の目安を知りたいとき、自分で計算するのは意外と面倒です。
でも、収益計算ツールを使えば、再生回数やジャンルを入れるだけで、収益の目安がすぐにわかります。
この章では、初心者にも使いやすい無料ツールの紹介と、正しい使い方、そしてツールの活用方法を解説します。
①無料で使える収益計算機まとめ(日本語対応)
日本語で使えるYouTube収益計算ツールは限られています。
そこで、無料で使えるYouTube収益計算機を作ってみました。
このツールは、主に以下のような入力項目に基づいて収益を推定します。
ただし、収益を保証するものではなく、あくまで「参考値」として活用することが前提です。過剰に信じすぎるのは禁物です。
②計算ツールの使い方と注意点
YouTubeの収益計算ツールはシンプルです。
が、使い方を間違えると誤解を招くこともあります。
例えば、「再生回数だけ入力して結果を見る」使い方では、現実の収益と大きくズレることがあります。
理由は、RPMが一定ではないからです。前章でも説明したように、RPMはジャンルや視聴者属性によって大きく変動します。ツールによっては、平均値をもとに算出しているだけなので、実際の収益と大きな差が出る可能性があります。
また、再生回数が一時的に増えても、広告ブロックやYouTube側の広告在庫の関係で収益が下がることもあります。計算結果に一喜一憂するのではなく、「中長期的な平均」で見ることが大切です。
さらに注意したいのが、「ショート動画」には対応していないツールもあるという点です。ショートは収益構造が異なるため、通常のRPMを当てはめると正確な予測になりません。ツール選びの段階で、その対応範囲を確認しておくのがベストです。
③収益予測を活用した目標設定・戦略立案法
ツールで収益を試算するだけで終わってはもったいないです。
むしろ、「今の数字からどこを改善すれば伸ばせるのか」を考える材料にするべきです。
たとえば、「月収10万円を目指したい」と思った場合、今の再生数とRPMをもとに逆算すれば、あとどれだけ再生数を伸ばせばいいのか、もしくはどんなジャンルに転換すればいいのかが見えてきます。
また、月ごとの収益目標を設定し、それを分解して「週に何本投稿すればいいか」「1本あたり何回再生されればいいか」と落とし込むことも可能です。こうすることで、漠然とした活動が「数字に基づいた計画」に変わります。
収益予測ツールは、ただのオモチャではありません。使い方次第で、戦略的なチャンネル運営の道具にもなるのです。数字に強いYouTuberは、実はこうしたツールを活用して、無理のない成長戦略を描いています。
6. 収益を最大化するには?効果的な改善と施策
YouTubeである程度の収益が出てきたら、次に目指したいのは「収益の最大化」です。
ただ動画を出し続けるだけでは、限界があります。
この章では、再生回数を増やす工夫、1再生単価を上げる戦略、そして広告以外の収益源まで、リアルな改善策を紹介します。
①再生回数を増やすコツ:SEO・サムネ・投稿時間
再生数を伸ばすには、まず「発見される仕組み」を理解する必要があります。
YouTubeでは、検索結果・関連動画・ホーム画面の3つが主要な流入経路です。どれもアルゴリズムに基づいて表示されるため、運任せではなく、対策が必要です。
まず意識したいのが「SEO(検索対策)」です。タイトル、説明文、タグにキーワードをしっかり入れることで、検索流入のチャンスが増えます。特に、視聴者が検索しそうなフレーズをリサーチすることがポイントです。
次に重要なのが「サムネイルとタイトル」です。どんなに内容がよくても、クリックされなければ再生は始まりません。だからこそ、見た瞬間に「これは自分のための動画だ」と思わせるサムネ・タイトル作りが必要です。
さらに「投稿時間」も地味に重要です。視聴者が最もYouTubeを見ている時間帯(たとえば夜の18〜22時)に合わせて投稿すると、初速が伸びやすくなり、おすすめに乗る可能性も高まります。逆に深夜や早朝は伸びにくい傾向があります。
こうした工夫を積み重ねることで、同じ内容でも再生数が2〜3倍に跳ね上がることは十分にあります。
②RPMを上げる方法:ジャンル変更・広告最適化
再生数がそこそこでも、「1再生あたりの収益(RPM)」が低いと、なかなか収入が増えません。
そこで、RPMを上げるための戦略も必要です。
一番インパクトがあるのは「ジャンル変更」です。前述のように、金融やビジネス系の動画はRPMが高く、雑談系やエンタメ系は低めです。少しずつでも、高単価ジャンルに寄せていくだけで、RPMが大きく改善することがあります。
また、動画の長さを「8分以上」にするのも非常に有効です。これによりミッドロール広告(途中広告)を複数入れられるようになるため、再生あたりの広告回数が増えて収益もアップします。もちろん、内容がスカスカでは逆効果になるので、あくまで「質を維持しつつの長尺化」が前提です。
もう一つの工夫が「広告の設定」です。YouTube Studioでは、広告の表示位置や種類をある程度調整できます。たとえば、インストリーム広告(スキップ可能)だけでなく、バンパー広告やオーバーレイ広告を併用することで、収益の幅を広げることができます。
RPMの改善は地道な作業ですが、ここを意識するかどうかで、収益が1.5倍、2倍になることも珍しくありません。
③広告以外の収益源:企業案件・メンバーシップ・投げ銭
YouTubeの収益は、広告だけではありません。
むしろ、広告収益だけに頼っていると、再生数に左右されやすく、安定性に欠けます。だからこそ「収益の複線化」が重要になります。
まず検討したいのが「企業案件」です。これは企業から依頼を受けて、自社商品やサービスを紹介する動画を作るものです。登録者1万人前後でも、特定ジャンルで影響力があれば、1本5万円〜20万円の案件が来ることもあります。自分から営業するのも一つの手です。
次におすすめなのが「メンバーシップ」です。月額課金でファンから定期的な支援を受ける仕組みで、広告単価に関係なく安定した収益が期待できます。メンバー向け限定配信や特典を用意することで、継続率も高められます。
さらに「ライブ配信での投げ銭(スーパーチャット)」も魅力的です。リアルタイムでファンとの交流を深めながら収益化できるため、熱量の高いコミュニティ作りにもつながります。
これらの収益源は、うまく使えば広告収益を大きく超えることもあります。YouTubeを「一本勝負の収益モデル」から「複数の収益ルートを持つビジネス」に進化させることが、長期的な成功のカギとなります。
7. YouTubeの収益計算|まとめ
YouTubeの収益計算は、再生回数だけではわかりません。
視聴者層やジャンル、動画の長さや投稿戦略など、さまざまな要素が複雑に絡み合って決まります。
この記事を通して、これからチャンネルを成長させていく上で、今回の内容が一つの指針になれば幸いです。ぜひ、今日から実践してみてください!
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!








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