展示会動画の制作相場とは?予算別・目的別でコスパを高める工夫

展示会動画の制作相場とは?予算別・目的別でコスパを高める工夫

展示会動画の制作費用の相場はどれくらいなのか?

展示会に出展する企業は、「動画でブースの印象を強くしたい」と考える方も多いです。

とはいえ、展示会動画の制作にどれくらいの費用がかかるのか、相場感が分からず悩んでいる方も多いはずです。

そこで今回の記事では

今回の記事で分かること

  • 展示会動画の制作相場
  • 価格帯別の違い
  • コストを抑えるポイント

ご紹介します。

これから外注を検討している方はもちろん、すでに見積りを取っている方にも、判断材料として役立つ内容になっています。

ワイラボ編集長
ワイラボ編集長

執筆者

この記事は、動画制作・デザインを手がける「ワイラボ」の代表が執筆しています。普段は企画やディレクションの立場から、現場チームと連携して映像制作に関わっており、その経験から得た視点でお話ししています。

目次

1. 展示会動画の費用相場はどれくらい?

展示会動画の制作にかかる費用は、多くの人が最初に知りたい情報です。

「展示会動画の相場」と一言で言っても、実際には制作方法や依頼先、動画の種類によって価格は大きく変動します。そのため、正確な価格感を掴むためには、複数の要因を把握しておく必要があります。

この章では、展示会動画の価格感を見ていきましょう。

① 種類別(実写・アニメ・モーショングラフィックス)

展示会動画 制作相場① 種類別(実写・アニメ・モーショングラフィックス)

まずは、動画の種類を見てみましょう。

この動画タイプには、下記のような種類があります。そして、その違いによって料金に差が出ます。

タイプ特徴相場備考
実写撮影機材・カメラマン・出演者・ロケなどが必要約20万円〜50万円程度インタビューや簡易映像は低価格で対応可能
アニメーション絵コンテ・デザイン・動きの設計など工程が多い約50万円〜100万円程度ストーリー性やキャラクター設定が加わると費用増加
モーショングラフィックス図解・テキストを動かして情報を整理する映像形式約30万円〜80万円程度アニメよりやや簡易、視認性が高く説明に向いている

まずは、どの動画形式が最も自分の展示会の目的に適しているか?を見極めましょう。

②尺(長さ)による価格

展示会動画 制作相場②尺(長さ)による価格の変動

さらに、動画の尺(長さ)は、展示会動画の制作相場に直結する重要な要因です。

なぜなら、総尺が長くなれば、その分、撮影時間や編集作業が増えるから、です。

動画の長さ費用相場(目安)特徴・備考
30秒〜1分程度約15万円〜30万円短尺でコストを抑えやすい。展示会用のダイジェストに最適
2〜3分程度約30万円〜60万円商品紹介やサービス説明に適した尺
5分以上80万円〜100万円超撮影・編集工数が増加し、高コストになりやすい

このとき、長い動画が必ずしも効果的とは限らない。ということに注目しましょう。

なぜなら、展示会の来場者が見る時間は限られているから、です。

さらに、長すぎる動画は途中で飽きられることもあります。

尺を長くする際には、その分のメリットが本当にあるのかをよく考えることが重要!

③依頼先(フリーランス/制作会社)による価格差

展示会動画 制作相場③依頼先(フリーランス/制作会社)による価格差

動画制作を依頼する際には、依頼先によっても大きな価格差が生じます。

フリーランスと制作会社では、クオリティや提供されるサービスの内容が異なり、料金にも違いがあります。

依頼先タイプ相場メリット注意点・制限事項
フリーランス約10万円〜30万円費用が安く、少人数・簡易な制作に適している対応範囲が限られる、サポートが不十分なケースがある
制作会社(中〜大手)約20万円〜100万円クオリティが高く、企画・撮影・編集すべて対応可能費用は高くなるが、安定した仕上がりが期待できる

結局のところ、予算や求める映像のクオリティに応じて、フリーランスか制作会社かを選ぶことのが、不可欠です。

2. 費用が変動する主な要因とは?

展示会動画の制作費は、単純な尺や種類だけでは決まりません。

実は、細かい演出や撮影条件によって費用が大きく上下するケースが多いのです。

「短い動画だから安いはず」と思っていたら、演出が凝っていて思いのほか高額になる――そんなことも珍しくありません。だからこそ、見積もり前にどの部分が費用を押し上げるのかを知っておくことが重要です。

ここでは、費用が跳ね上がる代表的な3つの要因を解説します。

① 演出・カメラワーク・編集の複雑さ

① 演出・カメラワーク・編集の複雑さ

演出の凝り具合は、動画制作費に直結します。

特に、カットの多い構成や移動撮影、ドローンなど特殊機材を使うようなカメラワークは、撮影時間と編集工数を一気に引き上げます。結果として、費用もそれに比例して高くなります。

編集も同じです。グラフィック演出やCG、動きの多い構成は、編集工程が複雑になるため、単価が上がる傾向にあります。

つまり、「見た目が派手な動画」は、それだけ作るのも大変ということです。

何にこだわるかで、価格は大きく変わります。

逆に、ナレーション+スライドや、インタビューだけならシンプルで低価格になります

② 撮影日数・ロケ地・出演者の有無

② 撮影日数・ロケ地・出演者の有無

次に費用に影響するのが、撮影の規模や環境です。

たとえば、撮影日数が1日か2日かで、カメラマンやスタッフの拘束時間が倍になり、料金も当然倍になることがあります。

ロケ地も重要です。自社オフィスで撮影できれば費用は抑えられますが、外部スタジオや屋外ロケを使う場合、ロケハンや移動費・施設使用料などの追加コストが発生します。

また、ナレーターや俳優などの出演者を起用すれば、その分ギャラが必要になるのはもちろん、撮影・編集も手間が増えます。

出演者が入ることで説得力は高まりますが、費用対効果を考えて判断しましょう。

③ オプション費用(ナレーション・BGM・翻訳など)

③ オプション費用(ナレーション・BGM・翻訳など)

最後に見落とされがちなのが、オプションによる追加費用です。

たとえば、プロのナレーターによる音声を入れる場合、ナレーション収録・編集で3万円〜10万円程度の費用が発生します。

BGMの使用も注意が必要です。無料素材を使えば費用はかかりません。が、有料の商用ライセンスを取得する場合は、1曲数千円〜数万円かかることもあります。さらに、展示会が海外で行われる場合、翻訳・字幕作成のコストも見込む必要があります。

これらは単価こそ高くないものの、複数組み合わせると、最終的に10万円以上費用が膨らむケースもあります。

オプションはあくまで「プラスα」です。が、事前に選定しておかないと、後から予算オーバーの原因になりかねません。

見積もり時には、含まれるものと含まれないものをしっかり確認しておきましょう!

3. 展示会動画の制作相場|費用感を掴もう

ここまで読んで、「結局、どれくらいの予算を見ておけばいいのか?」と思った方も多いかもしれません。

展示会動画の制作相場は、内容によって価格が変動しやすいです、。ため、正確な費用感を把握するのは難しいのが正直なところです。

この章では、制作の典型的なパターンごとに「ざっくりどのくらいかかるのか?」を表でまとめてみました。

①パターン別費用例

制作パターン概要内容想定費用(目安)
簡易実写インタビュー動画(1分)社内での撮影、テロップ中心、編集も最小限15万〜30万円程度
モーショングラフィックス動画(2〜3分)イラストやテキスト中心のアニメーション、BGMあり30万〜80万円程度
実写+アニメ複合型(3〜5分)撮影+ナレーション+簡易アニメ要素50万〜150万円程度
高品質アニメーション動画(3分以上)ストーリー設計あり、キャラクター付き、演出多数100万〜200万円以上

このように、動画の構成や目的によって、費用は大きく変わります。

価格の幅が広いのは、動画制作がオーダーメイドであることの証拠でもあります。

②タイプ別おすすめ予算帯

では、どのタイプの動画に、どれくらいの予算をかけるべきでしょうか?

下記の表は、よくある用途別に、最適な予算感を整理したものです。

動画の目的想定予算帯備考
展示会での目引き用映像30〜60万円モーション中心、1分程度がベスト
サービス紹介・製品紹介50〜100万円実写+ナレーション、構成設計をしっかり行うのが効果的
ブランディング動画100万円以上ストーリー・演出重視。制作会社に企画から依頼するケースが多い

予算は目的と比例して設定するのが基本です。

「見られるか」「覚えてもらえるか」という視点を忘れずに、金額だけで判断しないようにしましょう。

③コスト配分の考え方(コスパ重視型/印象重視型)

最後に、限られた予算の中でどこにお金をかけるかという考え方について触れておきます。

コスパ重視型:できるだけ費用を抑えたい場合

  • 構成はシンプルにまとめる
  • ナレーションやBGMはフリー素材を活用
  • スライドとモーショングラフィックス中心の構成にする
  • 1〜2分程度で短く要点を伝える

印象重視型:来場者の記憶に残すことを優先する場合

  • ブースの世界観に合わせた映像演出を採用
  • ストーリー構成や演出に時間と予算をかける
  • オリジナルキャラクターやCG、撮影を取り入れる
  • ブランド認知・話題化を狙う展示会に効果的

どちらの選択肢も正解です。大切なのは「展示会後も使える動画にすること」。

一度作れば営業ツールやSNSでも使えます。そのため、予算を“使い切る”というより“投資”という視点で考えると、納得感のある費用配分ができます。

4. 予算別の展示会動画の制作相場

ここまで、細かい展示会動画の制作相場を見てきました。

そこで、この章では、金額別で、どんな動画が作れるのか?ををお伝えします。

① 10万円以下でできる展示会動画

まずは、とにかく費用を抑えたい方向けの展示会動画の制作相場、10万円以下です。

この価格帯では、撮影はなく、既存の写真やテキスト、ロゴなどの素材を使ってスライド形式の映像を作るケースがほとんどです。

メリットは、言うまでもなく「コストが圧倒的に低い」ことです。短納期にも対応しやすく、予算の厳しい企業でも手軽に導入できます。

ただし、正直に言うと訴求力には限界があります。

  • 音声なし
  • ナレーションなし
  • 写真が動くだけ
  • 撮影なしなのでオリジナリティに乏しい

つまり「展示会に動画は一応必要だが、費用はかけたくない」という企業にはフィットします。が、動画による差別化や成果までは期待しづらい価格帯です。

② 20万〜50万円で依頼する場合

展示会動画の制作相場で、最も依頼が多いのがこのミドル価格帯です。

20万〜50万円の範囲では、撮影+編集がセットになった動画制作が可能になります。

この価格帯でできること

  • 企画構成の提案
  • カメラマンによる現地撮影
  • テロップやBGM
  • ナレーション

など、ある程度「見せる工夫」が盛り込まれます。

完成後のクオリティも高く、しっかり設計すれば、展示会ブースの目玉コンテンツになります。

さらに、展示会後も営業資料・Webサイト・SNSなどに活用できるため、費用対効果は非常に高いです。実際、弊社でもこの価格帯でのご依頼が全体の7割以上を占めています。

③ 50万円以上のハイグレード動画

展示会動画の制作相場の3つ目は、ハイグレード動画です。

「ブランディングや企業イメージも重視したい」「展示会での訴求効果を最大化したい」

そんな企業が選ぶ50万円以上の動画です。

この価格帯でできること

  • 事前のコンセプト設計
  • 絵コンテでの確認
  • 2台以上でのカメラ撮影
  • ドローン撮影
  • アニメーション
  • 3DCG

などの演出まで、柔軟に対応可能です。

また、ナレーションもプロを起用でき、質感としては「TVCMに近い仕上がり」になります。

展示会動画の制作相場とは?まとめ

展示会動画の制作相場は、一律で「これが正解」というものがあるわけではありません。

10万円以下で制作できるものもあれば、50万円以上かけてブランド力を引き出すケースもあります。

だからこそ大切なのは、「いくらで作るか」ではなく「何を伝えたいか」「どう活用するか」という視点です。

その目的さえ明確であれば、限られた予算でも伝わる動画は作れます。逆に高額な動画でも軸がブレていれば成果は出ないと覚えておきましょう。

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「予算の目安を知りたい」
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今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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