会社案内デザインの基本|信頼感を高める色・写真・余白の使い方

会社案内デザインの基本|信頼感を高める色・写真・余白の使い方

会社案内のデザインは、営業先、採用候補者、取引先、金融機関に「どんな会社か?」の印象を決定付けます。

そのため、会社案内デザインは、見た目がきれいなだけでは不十分。

  • 読み手に信頼感が伝わるか
  • 会社らしさが感じられるか
  • 安心して相談できそうな印象になっているか

こんな視点も必要です。

そこで、今回の記事では、会社案内デザインで信頼感を高めるための色・写真・余白の使い方と、掲載情報の見せ方を解説します。

目次

1. 会社案内 デザイン|会社の印象を色で設計しよう

会社案内のデザインでは、色の選び方がとても重要です。色は、読み手が会社に対して抱く印象に影響します。

たとえば、紺や青は誠実さや専門性を伝えやすい色です。白やグレーは清潔感や落ち着きを出しやすく、緑は安心感ややさしさを感じさせます。

ただし、「この色を使えば必ず信頼される」というものではありません。業種、会社の個性、ロゴカラー、写真の雰囲気、読み手に与えたい印象を合わせて考えることが大切です。

この章で分かること
  • 色によって読み手の印象が変わる
  • 信頼感を出したいなら紺・青・グレー系
  • 親しみやすさを出す緑・オレンジ系も選択肢
  • 黒や濃色で高級感を出す。が重くなりすぎないように
  • 色イメージの一覧表

①会社案内デザイン|色によって読み手の印象が変わる

会社案内で使う色は、とっても重要。

なぜなら、その色ごとに人は受ける印象が違うから、です。

たとえば、同じ内容でも、紺を基調にすれば落ち着いた印象になります。

また、白を多く使えば、清潔感や余白のある印象になるし、オレンジは、親しみやすさを出しやすくなります。

ただ、色を使いすぎると、資料全体が散らかって見えるので注意。

会社案内では、メインカラー、サブカラー、アクセントカラーを決めて、全体の印象を統一することが大切です。

②会社案内デザイン|信頼感を出したいなら紺・青・グレー系

では、ここからは、出したい印象ごとに、何色にするのが適切か?です。

まずは、信頼感をアピールしたいなら、紺、青、グレー系です。

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イメージ色与える印象おすすめの業種
紺やネイビー誠実さ、堅実さ専門性士業、BtoB、製造業、医療、金融、不動産
清潔感、安心感、知性IT、教育、医療、コンサルティング
グレー落ち着きや上品さ建築、士業、BtoB、デザイン、コンサル

ちなみにグレーだけでは地味に見えることもあります。

なので、その場合は、写真やアクセントカラーと組み合わせるとバランスを取りやすくなります。

③会社案内デザイン|親しみやすさを出す緑・オレンジ系も選択肢

つぎに、会社案内のデザインで、親しみやすさをアピールするなら、緑やオレンジ系です。

●緑は?

  • 安心感、自然、やさしさ、調和を伝える色
  • 福祉、食品、環境、地域企業、医療・介護など、安心感を大切にする会社向き

●オレンジ系は?

  • 親しみ、活気、相談しやすさを感じさせる色
  • 地域企業、教育、採用、サービス業など、人との関係性を大切にする会社に合いやすい

ただし、オレンジや明るい緑は、使う面積が大きいと軽い印象になりがち。

なので、会社案内デザインでは、背景全体より、見出しやアイコンなどのアクセントとして使うのがオススメです。

④会社案内デザイン|黒や濃色で高級感を出す。が重くなりすぎないように

さらに、高級感、重厚感、先進性をアピールしたいなら、黒などの濃い系の色です。

黒は?

  • 建築、映像、デザイン、高価格帯サービス、専門ブランド向き
  • 落ち着いた印象や特別感を演出できる。

ただし、黒を使いすぎると、重く、近寄りにくい印象になるので要注意。

黒や濃色を使うなら、余白をしっかり取るのがポイントです。

⑤会社案内デザイン|色イメージの一覧表

くわえて、読み手にどんな印象を持ってほしいか?で、色を決めましょう。

下記は、色が与える印象の一覧表です。

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与える印象向いている会社・業種の例使うときの注意点
紺・ネイビー誠実、堅実、専門性、安定感士業、BtoB、製造業、医療、金融、不動産堅く見えすぎる場合は、白や明るいグレーで余白を作る
清潔感、安心感、知性、冷静さIT、教育、医療、コンサル、専門サービス冷たい印象になりがり。写真や余白でやわらかさを+
グレー落ち着き、上品、中立性、都会的建築、士業、BtoB、デザイン、コンサル地味になりすぎないよう、アクセントカラーを決める
清潔感、透明感、余白、信頼感医療、美容、福祉、教育、専門サービス白だけでは印象が弱い。文字・写真・余白の設計が重要
安心、自然、やさしさ、調和福祉、食品、環境、地域企業、医療・介護淡い色だけだと弱く見えるため、濃淡をつける
黒・濃色高級感、重厚感、先進性、力強さ高価格帯サービス、建築、映像、デザイン使いすぎると重く、近寄りにくい印象になる
オレンジ親しみ、活気、相談しやすさ教育、採用、サービス業、イベント関連面積が大きいと軽く見える場合がある。アクセント向き
情熱、力強さ、注目、スピード感スポーツ、外食、キャンペーン、エンタメ信頼感を出す目的では強すぎるため、ポイント使いが無難

ただし、色の印象は、単体では決まりません。

たとえば、同じ青でも、濃さ、余白、写真、フォント、紙面全体のトーンによって印象は変わるから、です。

なので、かならず、全体のデザインと合わせて考えていきます。

2. 会社案内デザイン|写真の信頼感は大きい

会社案内デザインでは、写真の使い方が信頼感を大きく左右します。

なぜなら、写真はテキストよりも、情報量が多いため、です。

そのため、写真が暗い、古い、画質が悪いと、会社全体の印象が良くありません。逆に、素材写真だけで構成された会社案内だと、どのような会社か?が、伝わりづらいです。

この章で分かること
  • 素材サイトの写真だけは避けよう
  • 写真の明るさやトーンをそろえる
  • 古い写真や暗い写真は信頼感を下げる

①素材サイトの写真だけは避けよう

良くみかける会社案内に、素材サイトの写真だけで作られたものがあります。

もちろん、素材サイトの写真が悪いわけではありません。アングルや質なども高いから、です。ただ、会社案内の中心が素材写真ばかりになるのは、避けたいです。なぜなら、実際にどのような人が働いているのか?など、本当の会社の雰囲気を反映したものになりづらい、です。

なので、できれば、下記の写真は実際のものを使いたいです。

使いたい実際の写真リスト

  • 自社の代表
  • 社員
  • 現場
  • 商品
  • オフィス

上記については、実際の写真を使う方が、信頼感が高まります。

読み手は、きれいなイメージ写真より、じっさいの会社の雰囲気を見たいです。

③写真の明るさやトーンをそろえる

そして、会社案内で使う写真は、写真のトーンをそろえましょう。

あるページは明るい写真で、別のページは暗い写真。さらに別のページは、違った色味の写真、という状態は、資料全体の統一感が弱くなるから、です。

つまり、写真の印象がバラバラだと、会社の印象も安定しにくくなります。

なので、写真を選ぶときは、明るさ、色味、構図、背景の雰囲気をできるだけそろえましょう。

既存写真を使う場合でも、明るさや色味を調整するだけで印象は変わります。

③古い写真や暗い写真は信頼感を下げる

できれば、古い写真や暗い写真は、使わない方が無難です。

なぜなら、会社案内の信頼感を下げる原因になるから、です。

避けた方が良い写真例

  • 画質が粗い写真
  • 暗い会議室で撮った写真
  • 昔の設備や古い制服が写った写真

もちろん、歴史や伝統を伝える目的で古い写真を使う場合は別です。

しかし、現在の印象を伝える会社案内なら、できるだけ新しく、明るく、清潔感のある写真がベターです。

3. 余白とレイアウトで会社の格を整える

つぎに、会社案内のレイアウトです。

会社の印象は、余白とレイアウトで大きく変わります。情報を詰め込みすぎると、読みづらい+安っぽくなるから、です。

そこで、適度な余白で、落ち着きや上品さ出すようにします。特に、信頼感やブランドイメージを高めたい場合は、余白の使い方が重要です。

会社案内は、ページの外側、見出しの周り、写真の周り、本文と本文の間に余白を作るのがポイントです。

この章で分かること
  • ページの外側に余白を取り、窮屈な印象を避ける
  • 見出しの前後に余白を作り、読み始めやすくする
  • 写真の周りに余白を取り、印象を引き立てる
  • 本文の行間と段落間を広げ、読みやすさを整える
  • 情報をグループ化して、関連するものを近づける
  • 表紙と中面の余白ルールをそろえる

余白は、何もないスペースではなく、デザイン要素のひとつです

①ページの外側に余白を取り、窮屈な印象を避ける

まず意識したいのは、ページの外側の余白です。

紙面の端ぎりぎりまで文字や写真が入っていると、資料全体が窮屈に見えます。

そこで、会社案内デザインでは、上下左右に一定の余白を取ります。そうすることで、情報を紙面の中でゆっくり呼吸できるようにします。特に本文や写真がページ端に近すぎると、読みづらくなるので、注意が必要です。

また、A4サイズの会社案内であれば、外側の余白を15〜20mm程度を目安にします。落ち着いた印象を作れるので、もし、高級感や余裕を出したい場合は、もう少し広めに取ることもあります。

②見出しの前後に余白を作り、読み始めやすくする

つぎに、見出しの周りの余白です。

見出しの前には、少し広めの余白を取ります。それによって前の情報との区切りを作ります。さらに、見出しの後には本文へ自然につながる余白を入れます。

こうした差をつけることで、読み手に、ページの構造を理解しやすく誘導します。

目安は、見出しの前の余白を広めに、見出しの後の余白をやや狭めにすること。こうすると、「ここから新しい内容が始まる」と視覚的に伝わります。

③写真の周りに余白を取り、印象を引き立てる

さらに、写真周りの余白にも気を配りましょう。

なぜなら、写真の近くに文字や別の要素が詰まっていると、写真の印象が弱くなるから、です。

そこで、代表写真、社員写真、現場写真など、会社の雰囲気を伝える要素には、周囲に余白を作ります。そうすることで、視線が自然に写真へ向かうようにするわけです。

特に、メインビジュアルとして使う写真は、紙面いっぱいに広げるか?または、周囲にしっかり余白を取るか?どちらかに整理するときれいに見えます。

逆に、写真を目立たせたいページでは、説明文を短くし、写真が主役になる余白を確保しましょう。

④本文の行間と段落間を広げ、読みやすさを整える

もちろん、余白は、本文の中にも必要です。

どうしても、文字が詰まっている会社案内は、読む前に負担を感じるから、です。

アートボード-2-のコピー-300x277.png編集長

行間が狭すぎると、文章が黒いかたまりのように見えるよね?

ディレクター-300x298.pngディレクター

本文は、行間広めに、段落ごとに適度な間隔を空けると良いですよ

特に、代表挨拶や事業紹介のように文章量が多いページでは、行間と段落間が印象を大きく左右します。

文章を減らせない場合は、行間と段落間を整えます。それだけで、読みやすさはかなり改善します。

⑤情報をグループ化して、関連するものを近づける

さらに、余白で考えたいのは、情報のグループ化です。

たとえば、

  • 見出しとその説明文は近くに置く
  • 次の項目との間には少し広めの余白を取る
  • 写真とキャプションを近づける
  • 写真と別の説明文は距離を空ける

などです。つまり、関連する情報は近づけ、関係の薄い情報は、間を広げることが大切です。

このように配置すると、読み手は「どの情報がひとまとまりなのか」を直感的に理解できます。

⑥表紙と中面の余白ルールをそろえる

最後に、表紙と中面の余白ルールをそろえましょう。

たとえば、表紙だけ余白が広くて上品でも、中面は、文字や写真が詰め込まれていると、印象がチグハグです。中面まで余白をそろえることで、会社案内全体には、統一感が生まれます。

ここでのポイントは

  • 各ページの見出し位置
  • 本文の開始位置
  • 写真の幅
  • ページ端からの距離

です。

余白のルールがそろっている会社案内は、丁寧に作られた印象=会社への信頼感につながります。

4. 会社案内の情報を信頼につなげるには?

会社案内には、入れておく必要のある決まった情報があります。

たとえば、代表挨拶、実績、沿革、会社概要です。これらは、会社情報でも重要な要素です。

ただし、情報を載せるだけでは十分ではありません。長すぎると読まれませんし、実績が数字だけでも価値が伝わりません。沿革も、単なる年表では印象に残りにくいことがあります。

ここでは、掲載した情報を読み手の信頼につなげるための手段をお伝えします。

この章で分かること
  • 代表挨拶は理念の長文ではなく、姿勢が伝わる内容に
  • 実績は数プラスどんな価値を提供したかを見せる
  • 沿革は企業の継続性や成長を伝える内容にする

①代表挨拶は理念の長文ではなく、姿勢が伝わる内容に

代表挨拶は、会社の姿勢を伝える大切なページです。

ただし、理念や抽象的な言葉が長く続くと、読み手に伝わりにくくなります。会社案内の代表挨拶では、立派な言葉を並べるよりも、顧客、社員、地域、社会に対してどのような姿勢で向き合っているかを伝える方が効果的です。

たとえば、「私たちは品質を大切にしています」だけでなく、「お客様が安心して相談できるよう、初期段階の課題整理から丁寧に対応しています」と書く方が具体的です。

●OKの例=より具体的

  • 「お客様が安心して相談できるよう、初期段階の課題整理から丁寧に対応しています」

●もう一歩の例

  • 「私たちは品質を大切にしています」しか、書いていない

代表挨拶は、自社自慢ではなく信頼を伝えるページ

②実績は数プラスどんな価値を提供したかを見せる

さらに、実績は、件数や取引先名だけでなく、どのような価値を提供してきたかを見せることが大切です。

「制作実績多数」「取引先100社以上」といった表現は分かりやすいですが、それだけでは読み手にとっての意味が伝わりにくい場合があります。

たとえば、「医療機関向けの説明動画を制作」「中小企業の営業資料をリニューアル」「採用向け会社案内を制作」など、実績の内容が分かるように整理すると、読み手は自社に置き換えて考えやすくなります。

実績は、会社のすごさを見せるためだけではありません。読み手に「自社にも対応してくれそうだ」と感じてもらう信頼材料です。

③沿革は企業の継続性や成長を伝える内容にする

くわえて沿革も、会社にとって重要な情報です。

ただし、年表をそのまま並べるだけでは、読み手の印象には残りにくいことがあります。そのため、会社案内に沿革を載せるなら、会社がどのように歩んできたのか?どのように事業を広げてきたのか?が、伝わるようにします。

たとえば、

  • 創業
  • 主要サービスの開始
  • 拠点の拡大
  • 受賞歴
  • 大型案件
  • 事業転換

などです。これらは、会社の信頼感につながります。

沿革は、単なる過去の記録ではありません。会社の継続事業や、成長を伝える要素として活用しましょう。

5. 会社案内デザイン・まとめ

会社案内デザインで大切なのは、見た目をきれいに整えることだけではありません。読み手に「信頼できそう」「相談しても大丈夫そう」と感じてもらえる資料にすることです。

そのためには、色、写真、余白、レイアウト、掲載情報の見せ方を丁寧に整える必要があります。会社案内は、会社の印象を視覚的に伝える資料です。

最後に、現在の会社案内を見直すためのチェック表を掲載します。すべてを一度に修正する必要はありません。まずは、第一印象に関わる部分から確認してみてください。

会社案内デザインを見直すためのチェック表

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確認項目信頼感を高めるポイント見直したい状態
色使い会社の業種や見せたい印象に合った色を選ぶ色数が多く、資料全体が散らかって見える
メインカラーロゴやブランドカラーと資料全体の色を合わせるロゴカラーと紙面の色が合っていない
写真代表・社員・現場など、実在感が伝わる写真素材写真ばかりだと逆にアヤシイ
写真のトーン明るさ、色味、構図をそろえて統一感を出す暗い写真、古い写真、画質の低い写真
余白情報を詰め込みすぎず、落ち着いた印象を作る文字や写真が詰まり、安っぽく見える
レイアウト見出し、本文、写真、図表の位置をそろえるページごとに配置がバラバラで雑に見える
表紙会社名、事業内容、雰囲気をファーストビューで表紙だけでは何の会社か分かりにくい
代表挨拶理念だけでなく、顧客や社会への姿勢を伝える抽象的な自社アピールだけになっている
実績紹介数だけでなく、どんな価値を提供したかを見せる取引先名や件数だけで、具体性がない
沿革継続性や成長の流れが伝わるように整理する年表は会社の歩みや強みが見えにくい
会社概要所在地、事業内容、連絡先見やすく整理する情報が古い、見づらい、項目が不足
全体の印象営業・採用・広報で使っても違和感のない品質表紙だけ良く、中面のデザインが崩れている

色がおよぼす効果やイメージは、DICカラーの「カラーイメージを味方につける」も参考になります。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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